『SHURE SE210』のレビュー

SHUREの『SE210』を使いはじめてわずか1週間ですが、これが実にいい。もう安物の国産イヤフォンには戻れない体になってしまいました。

なにがいいって、一番は驚愕すべきその遮音性能。メーカーの”周囲の騒音を最大で93%まで低減”という謳い文句は相当フィットする人でなければなかなか実現されない数字かと思われますが、わたしの場合も体感で80%程度以上の低減を実感できてます。80%と言ってもその効果は絶大で、電車待ちの駅のホームを特急列車が通過しても、足元から伝わる震動や吹き抜ける風があってようやく気づくほどで、レールの音はまず聞こえません。案内を告げるホームや列車内でのアナウンスも、それなりの音量があってようやく「ん、なにか言ってる?」と感じる程度。


それだけの遮音効果を生む要因ですが、イヤフォンの構造そのものや通常のカナル型イヤフォンよりも幾分耳の奥に突っ込むSHUREならではの装着法によるものはもちろんのこと、SE210から新たに採用されたというソフト・フォーム・イヤパッドによる装着感の向上による効果も見逃せません。ソフト・フォーム・イヤパッドは指先で軽く押し潰してから挿入し、徐々に膨らむことで耳孔を塞ぐ…というまさに耳栓そのものなので、防音効果は当然ながらフィット感も抜群なんです。「装着感のいいイヤフォン」と言うよりは、まるで「音楽の聴ける耳栓」といった感じなので、音楽を聴いてるとき以外にも普通に耳栓としても使えます。

肝心の音質はと言うと、これまでわたしが使ってきた4~5,000円台のソニーやビクター製イヤフォンとは比較にならない…というか、比較しようとすること自体が失礼に思える程解像度が高い。ほんと抜群に。さらに、遮音性の高さもあいまってこれまで聞こえなかった音も聞こえてくるので、聴きなれた楽曲もそれまでとまったく違う印象に感じます。

とまあ、「この世にこんなにすごいものあったのか!」とカルチャーショックを感じるほど、ひさびさに興奮させられた『SE210』。これまでは外出先での騒音が気にならないように敢えてアップテンポ気味な曲ばかり聴いていましたが、この製品に代えてからはわたしの好きなジャズやクロスオーバーなど静かめの曲をどこに居ても楽しめるようになりました。ほんと大満足。

一応、最後に敢えて気になる点をあげるとすれば、ちょっとコードが短すぎる点かな。胸ポケットにプレーヤーを入れているので足りないまでの短さではありませんが、耳の後ろに回して装着するタイプの製品だけに、もう10~15cmくらいは長くてもよかったかなぁ…なんて思ったりして。

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