スバルDOPナビ『CN-S310WDFA』の地図更新

インプレッサ G4に取り付けているディーラーオプションのパナソニック製カーナビ『CN-S310WDFA』にはベースとなっている純正モデル『CN-S310WD』と同様に3年分の地図データ無料ダウンロードが可能となっていますが、今月8日に最初の更新データの提供が始まったのでさっそくアップデートしてみました。

今回公開された2014年度版地図データには最新の道路情報が反映されているほか、昨年公開されたDSRC接続時の不具合に対する修正なども含まれているようなので早めにバージョンアップすることをオススメしますが、不正コピーの流通を防止するためか手順がやや面倒で分かりにくくなっているのでおさらいを兼ねて整理しておくことにします。

まずはパナソニック製ナビのユーザ向けコミュニティサイト「ナビcafe」にログインして「データダウンロード」のページにてご使用のナビが登録されていることを確認しておきます。


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ナビcafeのアカウントが未作成の場合やナビのユーザ登録が完了していなければ、更新地図データのダウンロードが出来ない仕組みになっているのでこのタイミングで準備しておきましょう。

次に手持ちのSDカードを1枚用意します。SDカードは更新地図データのダウンロード時に必要となる認証用のキー情報を書きだすためだけに使用するものなので小容量のもので構いません。SDカードを持って車に移動したら車をACCの状態にするかエンジンをかけるなどしてナビを起動し、液晶をチルトしてSDメモリーカード挿入口(地図用SDHCメモリーカード挿入口ではないので注意)に持参したSDカードをセットします。液晶を閉じたら「MENU」ボタンを押して[情報]-[拡張ユニット]の順に選択。

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拡張ユニット情報画面が表示されたら「ダウンロードキー出力」をタッチ。確認画面が表示されたら「はい」を選択。

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ダウンロードキーの出力はものの数秒で終了します。ナビが再起動したら再び液晶をチルトしてさきほど挿入した自前のSDカード(以下、キーカード)と液晶下部にセットしたままになっている地図データ用のSDカード(以下、地図カード)の双方を取り出し。エンジンを切ってPCの前へ移動しましょう。

更新地図データのダウンロードには専用のソフト「ダウンロード工房」(無料)が必要ですので、さっそくダウンロードしてインストールを済ませておきましょう。なお、ダウンロード工房はWindows専用ソフトですのでMacユーザの方はご利用になれません。ダウンロード工房以外の方法での更新地図データの取得手段は用意されていないのでMacユーザの方は素直に諦めましょう。

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ダウンロード工房のインストールが済んだら起動して「設定・バージョン」を選択し、「②ナビcafeで無料更新キャンペーンに応募した方」欄にナビcafeにログインする際に利用しているメールアドレスとパスワードを入力して「登録」を押下。

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次に無料データの「一覧表示」を開きます。さきほど入力したメールアドレスとパスワードに間違いがなければデータ一覧に2014~2016年までの更新地図データダウンロードが可能な旨が確認できるので、その中から2014年分の「ダウンロード」を選択。

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画面に表示される説明に従ってさきほど作成したキーカードをPCのSDカードスロットにセットして「次へ」。

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キーカード中に保存されているダウンロードキーが枠内に表示されていることを確認して「次へ」。PCの環境によってはダウンロードキーが自動認識されない可能性もあるので、その際は「参照」ボタンより自分でファイルを指定して「更新」後に「次へ」進みます。

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ナビの機種品番が正しいことを確認して「次へ」。

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ダウンロードキーの認証が完了した旨が表示されるのでここでキーカードを取り出し、代わりに地図カードをSDカードスロットにセットして「次へ」。

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ドライブ選択確認のダイアログが表示されたら地図カードをセットしているSDカードスロットのドライブレターが表示されていることを確認して「開始」。

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更新データのダウンロードは深夜にフレッツ光ネクスト隼の回線を利用しても1時間近くかかるのでしばらく放置…。

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約1時間をかけてダウンロード及び地図データの書き換えが完了し終了画面が表示されたら地図カードを抜いてPC側での作業終了。

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地図カードを持って車に移動したら車のエンジンをON。2014年版地図データにはシステムアップデートも含まれているため、アップデートの最中にバッテリーが上がって電源が落ちたりエンジンをかけようとして強制的に再起動がかかったりするとよろしくないのでここではエンジンをかけて作業した方が良いでしょう。

エンジンをかけてナビが起動したら液晶画面をチルトして液晶下部の専用スロットに地図カードを戻します。するとバージョンアップの確認メッセージが表示されるので「開始する」を選択するとバージョンアップが行われます。

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ナビが2,3度再起動した後にアップデート作業は完了。念のため「MENU」ボタンから[情報]-[拡張ユニット]と辿って拡張ユニット情報画面を表示。画面下部に表示されたバージョン番号がバージョンアップ前から上がっていることを確認して作業終了。お疲れ様です。

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最新地図への書き換えは完了しましたが、自宅周辺では道路の新設や変更などが行われていないので変化は実感出来ていません。(苦笑)

2015年度版地図更新(2015-02-04)

2015年度版の最新地図が公開されていたので更新を実施。

更新手順は前回同様「ダウンロード工房」を利用する必要がありますが、相変わらず手順が分かりにくいうえサーバのレスポンスも悪く光回線を使っても地図データのダウンロードに最低1時間は要するのでどんなに頑張っても「お出かけ前にサクっと更新!!」とはいきません。これから更新しようという方は十分時間に余裕のある時に作業に臨んでください。

ちなみにCN-S310WDFAは2014~2016年度まで3年間は最新の地図データが無償提供されるのですが、同社のナビはルート探索のロジックがお世辞にも賢くはないのでそこの改善を目的とした機能バージョンアップも前向きに検討して頂きたいところ。ついでにMP3再生時のカバーアート表示などの対応も行ってくれれば言うことないのですが…。

スマホやタブレットが既に何倍も賢い道案内を実現していたり無料で最新地図を提供している現状から察するに、カーナビ専用機が近い将来淘汰されてしまうのは必然かと思いますが、最後に日本メーカーの意地ってものを見せて欲しいものです。

2016年度版地図更新(2016-05-06)

パナソニックのサーバが非力すぎて公開直後はまともにダウンロードが出来ずしばらく放置していたのですが、ようやく2016年度版最新地図をインストールすることが出来ました。公開から数ヶ月経っていることに加え連休中で利用者も減っているだろうから…と淡い期待を抱いて更新作業に望んだものの、ダウンロードには2時間弱も要してしまいました。

ダウンロード工房

パナソニックはもうちょっとやる気見せてくれませんかね…?

それはさておき、地図データのダウンロードを待つ間に同社のウェブサイトを眺めていて気になる案内を発見。

CN-S310WDFAを始めとするパナソニックのカーナビ製品で長らく採用されてきた著作権保護規格「SD-Audio」。これに対応する現状唯一のソフトウェア『SD-Jukebox』がWindows 10では動作せず、今後も対応予定はないとのこと。つまり、パナソニックの既存カーナビに搭載されたSDカードスロットは事実上無用の長物になるという…。

うちは別売りの『iPod/USB接続用中継ケーブル CA-LUB200D』を介してUSBメモリ経由でのMP3ファイル再生を行っているので直接的な影響は少ないのですが、メーカーや販売店に言われるがままSD-Jukeboxや専用リーダ・ライタを買い揃えたユーザにとっては酷な話し。

本来なら「SD-Audio」を介さずMP3を再生可能にするようなファームウェア更新を提供するのがスジでしょうが、釣った魚に餌を上げない日本企業の代表格でもあるパナソニックにそれを期待するのは無理だろうな…。救いようのない低レベルなルート案内ですら意地でも直そうとしない会社ですし。

カーナビに関しては今後二度とパナソニックを選ぶことはないでしょう。

大変参考になりました。でも難しそうですが挑戦してみます。

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