職場でPCを扱う機会が増えたという嫁の勉強用として9月にHPのコンシューマ向けノートPC『HP Pavilion Notebook PC dv2405/CT』をオーダーしていたのですが、納期未定でなかなか発送される気配がないので痺れを切らして確認してすると「既にdv2405の生産は終えており、バックオーダーの扱いはこれから協議」という話しだったので止む無くキャンセル。代わりに後継モデル『HP Pavilion Notebook PC dv2605/CT』を注文し直し、2か月がかりでようやく端末を手にすることが出来ました。
まぁ…色々と思うところはありますが、今回はそれほど急いでいる訳でもなかったですし、結果としてさほど変わらない値段で最新モデルにスライド出来たと思えば気も休まろうというもの。併せ買いでプリンタ『HP Photosmart C5175 All-in-One』も安く入手することが出来ましたしっ!!
それはそうと、HP Pavilionシリーズは現状実店舗で取り扱われておらずあまり情報も多くないのでこれから購入を考えている人のため簡単ですがファーストインプレッションを残しておくことにします。
HP Pavilion Notebook PC dv2605/CTのファーストインプレッション
2007年冬モデルとしてリリースされた14.1型ワイド液晶搭載モデル『HP Pavilion Notebook PC dv2605/CT』を開梱して真っ先に目をひく本体天板部にはコンシューマ機向けに前モデルで初めて採用された「HP Imprint」技術が用いられています。模様が転写されたフィルムを樹脂で覆うようにして成形されるそうで、傷に強く美しい外観を実現しています。
その艶やかな外観はビジネス用のPCとは対極に位置しており、水面に広がる波紋をイメージしたデザインパターンは大人な雰囲気を醸し出しています。指紋は大変目立ちますが、そこはhpでも織り込み済らしく拭取り用のクロスが添付されていました。
天板はノッチがなくそのまま指で押し開くタイプ。天板を開くとお目見えする14.1インチ液晶は最近流行りのグレアタイプでテッカテカ…(苦笑)。この方が目新しく発色も良いのでしょうが、長時間見ていると確実に目が疲れそうなので業務用途での利用は避けた方が良いでしょう。
ACアダプタを繋いで電源を投入するとキーボード周辺に設けられたLEDがブルーに点灯。
なかなかサイバーな感じ。ACアダプタを繋ぐプラグ部にもLEDが埋め込まれているので、通電状態を容易に確認できるのは便利です。
キーボードは一般的な19mmピッチでキーストロークは2.5mm。若干反発力のあるキータッチはそれほど悪くないのですが、キーボードと本体の固定が甘いようで端の方のキーを叩くと「バチャバチャ」音をたてるのは頂けません。また、一部キーのレイアウトが特殊なので慣れるまでに少々時間を要するかも。
標準搭載されているOSはWindows Vista。Longhornと呼ばれていた頃に検証で少し触れたことはありますが、Vistaとして正式リリースされてからは初コンタクト。無駄にグラフィックに凝ってるなというのが第一印象で無駄にリソースを喰ってる感が否めず、XPにダウングレードした方が…なんて考えも頭をよぎりますが、当面はこのまま様子を見ることにします。
ここでひとまず今回購入した端末スペックをおさらい。
HP Pavilion Notebook PC dv2605/CT | |
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OS | Windows Vista Home Premium |
CPU | AMD Turion 64 X2 TL-58 (1.9GHz) |
チップセット | NVIDIA MCP67M |
メモリ | 2GB(1024MBx2) PC2-5300 DDR2-SDRAM |
ストレージ | 120GB HDD (5,400rpm) |
オプティカルドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
webカメラ | VGA webカメラ |
有線LAN | オンチップ (100Base-TX/10Base-T) |
無線LAN | 型番不明 (IEEE802.11a/b/g) |
Bluetooth | Bluetooth2.1+EDR準拠 |
グラフィック | NVIDIA GeForce Go 7150 |
ディスプレイ | 14.1インチワイド (1,280×800/最大1,677万色) |
バッテリー | リチウムイオンバッテリ(6セル 10.8V/4.4Ah) |
これを踏まえ、Futuremarkの「PCMark05 (Build 1.2.0)」「3DMark05(Bulid 1.3.0)」「3DMark06(Build 1.1.0)」でベンチマークを実施。初期セットアップ直後の状態から「Norton Internet Security」のみアンインストールした状態で実行しています。
PCMark05
System Test Suite 3141 PCMarks
CPU Test Suite N/A
Memory Test Suite N/A
Graphics Test Suite N/A
HDD Test Suite N/A
HDD – XP Startup 6.0 MB/s
Physics and 3D 80.18 FPS
Transparent Windows 2543.59 Windows/s
3D – Pixel Shader 14.94 FPS
Web Page Rendering 1.51 Pages/s
File Decryption 32.63 MB/s
Graphics Memory – 64 Lines 249.65 FPS
HDD – General Usage 3.68 MB/s
Multithreaded Test 1 / Audio Compression 1653.87 KB/s
Multithreaded Test 1 / Video Encoding 274.86 KB/s
Multithreaded Test 2 / Text Edit 78.67 Pages/s
Multithreaded Test 2 / Image Decompression 19.68 MPixels/s
Multithreaded Test 3 / File Compression 3.5 MB/s
Multithreaded Test 3 / File Encryption 17.46 MB/s
Multithreaded Test 3 / HDD – Virus Scan 26.67 MB/s
Multithreaded Test 3 / Memory Latency – Random 16 MB 8.8 MAccesses/s3DMark05
3DMark Score 688 3DMarks
CPU Score 6461 CPUMarks3DMark06
3DMark Score 242 3DMarks
SM 2.0 Score 93 Marks
SM 3.0 Score 73 Marks
CPU Score 1374 Marks
まぁ、コスト重視のモデルなのでこんなものでしょう。
ベンチマーク稼働中はパームレスト左端がほのかに暖かくなる程度で、冷却ファンが轟音を上げることはありませんでした。旧モデル(dv2405)ではパームレストに相当の発熱があるとの報告を多数見かけましたがなんらかの対応が図られたのかもしれません。
まとめ
あくまで個人向けのバリューレンジな端末ということもありあれもこれもと酷使する向きの端末ではありませんが、「HP Imprint」を採用した個性的な外観はデザイン志向の強い人の欲求を満たすに十分で武骨なデザインのPCを敬遠したい女性にを中心に強く訴求できる一台だと思います。
ブランドやカタログスペックに拘る日本市場に向けた商品としてはややアピール不足な感こそ否めませんが、サブ機や初心者向けの端末として手頃な価格の端末をお探しの人にとっては検討の価値ある一台でしょう。
Bluetoothの不具合で本体交換(2007-11-08)
ようやく嫁も扱いなれてきたdv2605ですが、BTOオプションで『IEEE802.11a/b/g + Bluetooth2.0』を選んでいたにも関わらずどうやってもBluetoothを有効に出来ない(認識しない)ことが判明。
サポートに連絡すると初期セットアップ時に無線のスイッチをオンにしておかなければBluetoothが正しく認識されずドライバがインストールされないのでその影響だろうということで、別途ドライバだけ導入を試みるもそもそもデバイスマネージャ上に「不明なデバイス」すら存在しないのでインストールしようがない…。言われるがままシステムリカバリもやってみましたがBluetoothは使えないままだったので初期不良として交換対応されることとなりました。