年末にデノンのユニバーサルBlu-ray Discプレーヤー『DBP-1611UD』とトールボーイスピーカー『SC-T55SG』を購入して否が応でもAVアンプの買い替えが必要な状態に自分を追い込んでいましたが、ようやく覚悟を決めて先週ヨドバシカメラで『AVR-3311』を購入しました。
AVR-3311は最大出力185Wx7ch(6Ω時)、サブウーファ用プリアウトを2系統備えたミドルクラスの7.2chアンプ。スピーカー端子は11ch分用意されていて予めフロントワイド、フロントハイトのスピーカーを接続しておけばドルビープロロジックIIz、Audyssey DSXをワンタッチで切り替えて楽しむことが出来るという優れもの。選定にあたっては最後までエントリークラスの『AVR-1911』と悩みましたが、実際に聴き比べてみるとその音質差は明らかで納得して同アンプを選んだ次第。
本体色はシルバーと黒の2色展開。DBP-1611UDに合わせて黒を選んだところ生憎在庫に無かったため、メーカーから直送してもらうよう段取って貰い本日ヤマト便にて無事到着。
というわけでさっそく開梱!!
AVR-3311の開梱・設置
やたらと丈夫なダンボールをこじ開けてリモコンや取説などの付属品を取り出したら、衝撃保護用の発泡スチロールごと本体を慎重に引き出します。表面を保護するシートを取り払うとAVR-3311がお目見え。シルバーの音響機器を見慣れているせいか黒いAVアンプには圧倒的な存在感を感じます。
外見に傷が無いことや付属品の確認が済んだら、当面使用する予定のない端子に先日購入しておいたオーディオテクニカのピンジャック用キャップ『AT6063R』等を取り付け。
使用機会が訪れるまで埃や湿気による腐食からしっかり守っておくれよ。
現在使用中のローボードは既にPlayStation 3やDBP-1611UD、デジタルフォトフレーム等々で上段が一杯なので、昨晩下段の引き出しを取り払って無理矢理スペースを確保しておいたのですがいい感じに収まりました。
本体の配置が済んだらスピーカーを接続。当面はフロントに年末到着したばかりの『SC-T55SG』、リアに7年くらい使っているオンキヨーの『D-057F』を繋いで4.0ch環境で運用予定。以前オンキヨーのシステムで使っていたサブウーファー『SKW-10』はパワー不足でバランスを乱すだけなので使用せず。
近々にフロントと同じ55SGシリーズのセンタースピーカー『SC-C55SG』を購入して5.0ch、次いでウーファーも買い替えて5.1chとグレードアップを図る計画ですが、懐具合に加え嫁の目も気になるのでそこは慌てずじっくりと…。
テレビ『VIERA TH-L37D2』やDBP-1611UDとの接続にはデノンの人に貰ったHDMIケーブルとこちらも先日購入しておいたソニーのHDMIケーブル『DLC-HE10XF』を使用。FM再送信を行っているケーブルテレビ(J:COM)の線をアンテナ端子に繋ぎ、LANケーブルと電源ケーブルを挿したら配線作業は完了。(AMは聞かないのでループアンテナはそのままクローゼットへ)
付属のリモコンに単3電池を入れて電源を投入、テレビを外部入力に切り替えて「DENON」のロゴが大きく映しだされていれば接続はバッチリです。
ファーストインプレッション
取扱説明書によると最初に「Audyssey Auto Setup」を実行しろとのことなので、専用マイクを繋いでソファーとその周辺数箇所で測定を実施。これにより接続したスピーカーの音響特性や視聴位置までの距離を勘案した出力が行われるようになるとのこと。便利なもんです。
アンプもスピーカーも「さらぴん」(新品)なのでまずはFM放送を垂れ流してエージング。適当な局に合わせてボリュームを上げていくと「これ本当にFM?」と疑いたくなるようなクリアな音。これまで使ってきたオンキヨーのINTEC 205シリーズもエントリークラスの製品にしてはそんなに悪くない音だったんですが、良くも悪くもミニコンポの域を脱せず非力で平面的な音しか出せなかったのでそれから比べると天と地ほどの差。AV機器は金額と性能が比例するということをあらためて思い知らされました…。
仮想サラウンドモードも軽くお試し。4.0chの環境下では「DOLBY ProLogic II」か「DTS NEO:6」のいずれかしか選択できませんが、センタースピーカー無しでもいわゆる”ファントムモード”で再生されるので大きな問題はなし。メニューのSurround Parameterのモードで”Music”を選択してリモコンの「STANDARD」ボタンを押すと音楽に最適化されたサラウンド再生が始まるのですが、その自然な音の広がりに飛び上がるほど驚きました。
以前使っていたオンキヨーのサラウンドプロセッサー『ED-205』も初期の「DOLBY ProLogic」に対応していましたが、前後のスピーカーの音に繋がりがなくあまりに不自然だったのでほとんど使用していませんでした。それに比べAVR-3311はもともとマルチチャンネル収録されたソースを再生しているかのよう。音楽はステレオ再生が一番と固く信じていましたが、これなら仮想サラウンドも悪くないなと思っちゃいます。
次いで個人的に一番気になっていたインターネットラジオ機能。これまでインターネットラジオの快適な視聴を目当てに『玄箱』をハックしたり『プレイステーション・ポータブル』を購入したりしてきたのでAVアンプ単体でそれが楽しめるようになったのは嬉しい限り。
使い方はリモコンで「NET/USB」に切り替えてリストの中から「Internet Radio」を選択、あとはジャンルによる絞り込みや文字列検索で聴きたい局を選ぶだけ。SmoothJazz.comやその他いくつかのクラシック専門チャンネルを聴いてみたのですが、やはり良いスピーカーで聞くとその迫力に圧倒されます。AVR-3311に内蔵されてる高音質化回路や補正機能も効果的に働いているようで「このビットレートでこんな音出る?」ってくらいクリアな音が再生されます。これだけでも3311を買った甲斐があるってもんです。
明日以降徐々にボリュームを上げながら色んなコンテンツを楽しもうと思います。うーん、楽しみぃ!
初期不良で交換(2011-01-31)
先日購入したデノンのAVアンプ『AVR-3311』ですが、電源投入直後やソースの切り替えタイミングで稀にフリーズする事象を確認。音が出なくなり操作も一切受け付けなる症状が何度か確認されたので購入した店舗に相談し初期不良で交換してもらうことになりました。
さっそく交換品が送られてきたのであらためてセットアップ。その後しばらく様子を見てますが、これまでのところ特に問題はないようです。
なお、交換前の個体ではソースを切り替えると音量が必ずミュート(消音)状態に戻ってしまっていたので「面倒な仕様だな…」と思いながらボリュームを上げ直していたのですが、新しい個体ではソースを変更しても音量は保たれたまま。どうやらこれも不具合だったようです…。
返品した個体は電源ケーブルを挿し込むインレット部がやけにグラグラしていたのでそのあたりが影響していたのかな?
なにはともあれ、これで落ち着いてAVライフが楽しめそうです。