今年の頭に購入したデノンのAVアンプ『AVR-3311』。パナソニック製テレビとのARC接続時の不具合はさておき、多機能で音も良く商品に対する個人的な満足度は高いのですが稀にフリーズしてしまうことがあり気になっていました。
配線や設定を何度も確認しても改善されないため一度は初期不良として販売店で交換してもらったのですが、その後も改善が見られなかったのでデノンのサポートと時間をかけてやりとりしていく中でようやく原因が判明。
きっかけは電源OFF状態のAVR-3311に対し、リモコン上の「BD」「TUNER」「NET/USB」などのファンクションボタンを押して起動と入力切替を一度にやらせようとした際にフリーズする確率が高いと気付いたこと。
この情報をきっかけにデノン側での原因解析がすすみ、判明したのは「操作命令が同時に複数入ることでマイコンに負荷がかかることが原因」ということ。つまり、搭載されたマイコンの性能が低く何かしら負荷の高い処理要求がかかるとそれに耐え切れずハングアップしてしまうようなのです。
デノン側もこの程度の処理がこなせないようではさすがにマズイと思ったらしく処理の見直しまで検討してくれた(口だけかもしれませんが)のですが、「改善が見込めない」として「(負荷のかかるような)こうした操作をしないでください」という残念な通告…。
そうはいっても、高いお金を払って購入した商品の運用に制限をかけられてはたまりませんし、メーカーから”不具合品宣告”された製品を我慢して使い続けるのも納得がいかないので「差額の支払いも厭わないので、この問題が発生しない別の機種への交換を検討してもらえませんか?」と相談したところ衝撃の回答が…。なんと『AVR-4311』『AVR-3311』『AVR-1911』『AVR-1611』といった昨年モデルのみならず先日発売されたばかりの『AVR-3312』『AVR-1912』『AVR-1612』に至るまですべての機種でこの問題を抱えているとのこと。正直にお答えいただいた点は大変好感がもてますが、一介のユーザーに改修不能な不具合が新商品にもあるなんてことを洩らして大丈夫なんでしょうか?(苦笑)
この点に関してはデノンの方から公式にアナウンスを行うよう強くお願いしておきましたが、ネット上の情報を散見するとデノン製AVアンプのフリーズに悩んでいらっしゃる方があまりに多いようなので先行してこちらでご案内させていただきました。(ただし、すべてのフリーズの原因が今回の件に起因するとは断言できませんのであしからず。)
デノンのAVアンプユーザーにおかれましては非常に残念な情報ですが、今後リリースされる製品での改善に期待しましょう…。