室内での子供の撮影用にこの春購入したニコンのスピードライト『SB-700』。自動スタンバイ機能を備えていることもありこのクラスのスピードライトとしてはバッテリーは長持ちする方ではありますが、モノがモノだけに調子に乗って使いまくっているとそれなりにバッテリー消費を意識させられます。スピードライトは毎日使うようなものではありませんし、単3電池4本くらい必要に応じて買い足していっても良いのですが、これから長く使っていくのであれば充電式電池を用意しておいた方が経済的だと思い従来品に比べて約25%の高容量化を果たしたというeneloopの新製品で急速充電器がセットになった『eneloop pro(N-TGR01WS)』を購入しました。
eneloopといえば白を基調としたシンプルなデザインが特徴でしたがeneloop proは黒。proを謳うだけあって引き締まったデザインが強調されるとともに、従来のeneloopと区別しやすくしているものと思われます。
見た目はさておきeneloopとeneloop proの一番の違いである容量について確認。従来品が1,900mAhだったのに対してeneloop proは2,400mAhと約25%増し。その代償として繰り返し利用可能回数が1,500回から500回に減少していますが、これまでの経験から500回も使う頃には外装も痛んできて買い替えを迫られているはずなので個人的にそこはあまり気にはなりません。しかしながら、こうした各々の特徴を踏まえると従来品はリモコンや無線マウスなどの小電力機器に、proはデジカメやスピードライトなど一度に多くの電力を消費する機器に、と使い分けてあげるのが賢い使い方のようです。
ついでに重量についても確認しておきましょう。一般的なアルカリ乾電池が2本で50g弱なのに対してeneloop proは約60g。単三電池4本を使用するSB-700に於いてアルカリ電池からeneloop proに変えると電池1本分くらい重くなる計算ですね。
付属する充電器は従来からラインナップされている3倍速の充電にも対応した急速充電器『NC-TGR01』と色が違うだけで機能的には同じもの。従来のeneloopも充電可能です。充電中はLEDランプが点灯し、1本ずつの充電状況を知らせるので便利です。
三洋を傘下に組み入れたパナソニックがEVOLTAの名称で引き続き充電池を展開している中、eneloopブランドでの今後の商品展開には不透明な部分も残ります。そんなタイミングでリリースされたeneloop proですのでその将来性には若干の不安も感じますが、今後も改善を続けていって欲しいものです。