現在使用中のレーマーのベビーシート『ベビーセーフプレミアムSHR2』は推奨年齢1.5歳位(体重~13kg位)までとされていますが、まもなく8ヵ月を迎えるうちの子供は平均より少しばかり成長が早いようでそろそろ肩のあたりが窮屈になってきたのでこれに代わる新たなチャイルドシートとしてレカロの『Start H1』を購入しました。
別にレース用のバケットシートでお馴染みのレカロブランドを冠した商品というだけでこちらを選んだ訳ではありませんが、車好きなわたしの好奇心がくすぐられたことは確かです。
この商品、実はコンビのチャイルドシート『ジョイトリップ EG』のOEM品でレカロ本社は設計に一切関与していない「なんちゃってレカロ」だったりするわけですが、レカロの商品として取り扱うにあたり同社の基準で安全性の確認は行っているそうなのでその点では安心です。
ちなみに、Start H1とジョイトリップ EGとの違いはフレームを覆うファブリックのデザインと質感だけ。それならブランド代がかかっていない分価格も手頃なジョイトリップを買う方が賢明なのでは…なんて冷静なご意見は燦然と輝くレカロのロゴに心奪われている人間に言っても無駄です。(笑)
車両への取り付け
これまで使っていたベビーセーフプレミアム SHR2は寝かせるような姿勢で進行方向とは逆に固定する必要があったためそれなりの奥行きが必要でしたが、前向きに座らせるチャイルドシートは多少狭い後部座席であっても問題なく据え付けることができます。
まずはシートを後部座席に仮置きしてフィッティング。セリカのように後部座席の座面が大きく凹んだシートにチャイルドシートを設置する場合、座面と背もたれが「レ字型」の配置になってしまうのでジョイントマットなどを2,3枚貼り合わて座面の凹みにあわせてカットしたものを敷いて底上げしてあげるといい感じになります。
シートの固定にはシートベルトを使用します。ALR機構付きのシートベルトであれば、ベルトを全部引き出した状態でフレームにベルトを通し最後に目いっぱいベルトを巻き取らせるだけ。簡単です。(といっても文章で伝えるのは難しい…)
これだけで問題なく使用出来るのですが、Start H1は将来ジュニアシートとしても使えるよう座面と背もたれが分割式になっているため背もたれがガタつきがち。また、シートにしっかり固定すれば固定するほど背もたれが前方に起きあがってきてしまうのが少々気になったのでホームセンターで購入したリプロン(ポリプロピレン)ベルトとバックルを使って後部座席の背もたれとチャイルドシートの背もたれを締め上げて固定。
これにより背もたれが動かなくなり安全性も快適性も大幅アップ。さっそく子供を連れて買い物に出かけましたが嫌がる様子も見せずご機嫌で座ってくれています。
ジュニアモードに変更(2014-03-24)
3歳の誕生日を前に身長100cm、体重16Kgに達しようかという子供の成長あわせて『Start H1』をジュニアモードに変更。保育園でも頭ひとつ大きいのでうちの子はこのタイミングで一足早いチャイルドモード卒業とあいなりました。
これまでのチャイルドモードでは車輌側シートベルトはチャイルドシート本体を固定する為にのみ用いられており子供の体はチャイルドシート側に取り付けられた5点式ハーネスで固定していましたが、ジュニアモードではこのハーネスを取り外して車輌側のシートベルトでチャイルドシートと子供の体を一緒に固定するような形となります。
シートベルトが子供の首にかからないよう座面下に収納されてるベルトポジショナーを使ってフィッティングを行いますが、ポジショナーの調整の幅に限界があるので日本の平均的な体つきの子供さんだと身長100cm前後に達する4歳くらいがジュニアモードへの切替タイミングになるかと思います。
とはいえ、体が小さいうちはシートベルトの縁が首周りで擦れてしまうことがあるかもしれませんのでその場合は自動車用品店で売られているシートベルト用のパッドなどを当ててあげると良いかもしれません。また、5点式ハーネスに比べるとどうしてもベルトから脱出しやすくなってしまうので、万一抜け出してしまった場合には車を停めてベルト着用の大切さを言って聞かせましょう。事故に巻き込まれてからでは遅いですからね。
なお、Start H1の説明書によると背もたれを外して使用するブースターモードもジュニアモードと同じ頃から利用できるような記載がありますが、ブースターモードではベルトポジショナーによるベルトの高さ調整が十分ではなく体が小さいうちは急ブレーキを踏んだ際にベルトで首が圧迫される恐れもあるのでこちらを利用するのであれば小学生に上がった頃からで十分だろうと思います。