大飯原発再稼働問題に揺れる関西電力と同様にわたしの住む九州電力管内に於いても夏場の電力供給が不安視されています。原発再稼働の是非をここで語るつもりはありませんが、この先電気料金の大幅な値上げが行われることはほぼ間違いありませんので節電に向けた備えとしてTWINBIRDのタワーファン(=縦型の扇風機)『EF-D989B』を購入しました。
従来からの首振り式扇風機はもともと1台所有しているのですが動きの特性上どうしても場所を取ってしまううえ、最近よちよち歩きを始めたうちの子供の興味をひいてしまい格好の餌食になってしまうのが火を見るより明らか。子供部屋の入り口に設置したゲート手前の狭い通路にも設置できるスリムなタワーファンの導入はこの夏に向けての課題でしたのでそこはなんとかクリア。エアコンに比べれば扇風機の風は子供の体への負担も少ないですから安心です。
タワーファンは比較的新しいジャンルの商品であるため選択肢がそれほど多くなく、わたしが国内家電メーカーの中で唯一信用しているPanasonicからは今だ製品がリリースされていませんのでそれが登場するまでの繋ぎとしてこの商品をチョイスしました。実のところこの製品は昨夏九電からの節電要請で仕事場でエアコン設定を抑えざるをえなくなった際、会議室用に急遽手配した10台のタワーファンの中の1台として仕事場で使ったことがあります。昨年は品不足の影響で同一製品で数を揃えることが難しかったため業者にメーカーや機種を問わずかき集めてもらった中にたまたま含まれていた1台なのですが、同時に届いた本体価格が3倍以上異なるシャープ製品と比べても目立って劣る点がなかったので今回自宅用としても安心して導入することができました。
この製品の一番の特徴はなんといってもコストパフォーマンスの良さ。タワーファンに限らずツインバード社の製品といえばそもそもこの価格が一番のウリではあるのですが、新潟県燕市に拠点を置く国内企業ということもあり必要なところはしっかり押さえてくれています。3段階の風量調節やオフタイマー、リズムモードなどといった基本機能はもちろんのこと、本体に収納可能なリモコンやデジタル表示の温度計、マイナスイオン発生機能まで備えています。タワーファンの弱点と言われる付け根部分の強度に関してはさすがに数万円クラスの製品に比べると若干劣りますが、すぐに壊れそうなほどヤワというわけでもありませんので普通に使っていれば何ら支障はなさそう。上下に風向を調節する手段はありませんが、タワーファンは縦に吹き出し口が広いのでよほど特殊な位置に設置しない限りはあまり問題にはならないと思います。使用中の動作音は感じ方に個人差があると思いますが、一般的な扇風機とあまり変わりませんので就寝中付けっぱなしにしておいても気になることはないでしょう。風量もあり外見もさほど悪くありませんし、とりあえず2,3年使えれば十分といったケースに於いてこれほど良い商品は現状他に見当たりません。
今年の夏は昨年より暑くなることが予想されている中で求められる節電意識。扇風機やタワーファンなどの低消費電力な季節家電の需要はこれから一気に増大してくるものと思われますので購入予定のある方は早めに動かれることをオススメします。