Galaxy Nexus用の最新Factory ImageがGoogle Developersで28日より公開されています。
もちろんドコモ版のGalaxy Nexus(SC-04D)にも使用可能。これにより手軽に環境をリセットすることができるようになったのでトライ&エラーで弄り倒しているわたしのような人間にとって大助かりなだけでなく、常に最新のAndroidを使えるという点で一般ユーザにとってもメリットは大きいと思います。
Galaxy NexusにFactory Imageを焼くための手順は2週間ほど前にもご紹介しましたが、Android 4.1系であらかじめ日本語フォントがサポートされるようになり従来必要とされたroot化やモトヤフォントの導入が必ずしも必要では無くなっているので改めて整理しておくことにします。
以下、参考にされる場合はあくまで自己責任でお願いします。(フォローやサポートは致しかねます)
0. 準備
大切なデータは必ずバックアップをとったうえで、「Galaxy Nexus(SC-04D)を遊び尽くすための準備」を参考にJDK/SDKの導入とFastboot、CWMの準備などを整えておいて下さい。
1. 導入前のお掃除
端末内に旧環境の余計なファイルや情報が残っていると稀にROMの導入が上手くいかないケースがあるようなのでWipeを実行してまっさらな状態にしておきます。
以前は「Super Wipe Lite」を使った方法をオススメしてましたが、現在は「ClockWorkMod Recovery」(以下、CWM Recovery)だけで事足りるようになったので以下の記載を見直しました。(2013-07-25)
xda内のこちらのスレッドから「Super Wipe Lite」(ファイル名:Android_Revolution_HD_Super_Wipe_Lite_Nexus.zip)をダウンロード。ダウンロードしたzipファイルは解凍せず、そのままGalaxy Nexus内の「/sdcard」直下にコピーしておきます。
Galaxy Nexusの電源を一旦落とし、PCとGalaxy NexusがUSBケーブルできちんと接続されていることを確認したらボリュームアップとボリュームダウンの双方を押さえたまま電源ボタンを長押ししてfastbootモードで起動させます。
次いでCWM Recoveryのイメージを置いたフォルダ配下でコマンドが叩けるようコマンドプロンプトを準備します。
【Windows 7, Vistaの場合】
・CWM Recoveryイメージを置いたフォルダを開く
・SHIFT+右クリックで表示されるコンテキストメニューより「コマンドウィンドウをここで開く」選択
【Windows XPの場合】
・[スタート]-[すべてのプログラム]-[アクセサリ]-[コマンド プロンプト]を選択
・cdコマンドでCWM Recoveryイメージを置いたフォルダまで移動する
下記コマンドでCWM Recoveryを起動させます。(ファイル名はお使いのバージョンに合わせて適宜変更してください)
fastboot boot recovery-clockwork-6.0.3.4-maguro.img
まずはCWMメニューから [advanced]-[Wipe Dalvik Cache]-[Yes-Wipe Dalvik Cache] と辿りDalvikのキャッシュをクリア。
処理後、[+++++Go Back+++++]でCWMメニューに戻ったら今度はSuper Wipe Liteを実行。
【Android 4.1.X以下の場合】
[install zip from sdcard]-[choose zip from sdcard]-[Android_Revolution_HD_Super_Wipe_Lite_Nexus.zip]-[Yes-Install Android_Revolution_HD_Super_Wipe_Lite_Nexus.zip]を選択。
【Android 4.2以上の場合】
[install zip from sdcard]-[choose zip from sdcard]-[0/]-[Android_Revolution_HD_Super_Wipe_Lite_Nexus.zip]-[Yes-Install Android_Revolution_HD_Super_Wipe_Lite_Nexus.zip]を選択。(マルチユーザで利用している場合、[0/]は他の値に変わる可能性があります。)
「Install from sdcard complete.」が表示されたら準備は完了。
CWM Recoveryのメニューが表示されたら以下を順に実行して下さい。
- [wipe data/factory reset]-[Yes — delete all user data] でdata領域をクリア
- [wipe cache partition]- [Yes – Wipe Cache] でcache領域をクリア
- [mounts and stroage]-[format /system]-[Yes – Format] でsystem領域をフォーマット
- [advanced]-[wipe dalvik cache]-[Yes – Wipe Dalvik Cache] でDalvikのキャッシュをクリア
終了したら電源ボタンを長押しして端末の電源を落とし、USBケーブルも一旦抜いておいてかまいません。
2. Factory Imageの導入
Google Developersより「Factory Images “yakju” for Galaxy Nexus “maguro” (GSM/HSPA+)」用のFactory Image(本日時点の最新バージョンは4.1.1(JRO03C))をイメージをダウンロードしておきます。
ダウンロードしたファイルはtgz形式なのでLhaplusなどの適当なツールを使って解凍・展開しておきます。
準備が整ったらGalaxy Nexus(SC-04D)を再度fastbootモードで起動させてUSBケーブルを接続。さきほど展開したFactory Imagesファイルを置いたフォルダ配下でコマンドが叩けるようコマンドプロンプトを用意したら以下のコマンドを順に実行していきます。(バージョンによりファイル名が変わるので適宜変更してください)
fastboot flash bootloader bootloader-maguro-primelc03.img
fastboot reboot-bootloader
fastboot flash radio radio-maguro-i9250xxlf1.img
fastboot reboot-bootloader
fastboot -w update image-yakju-jro03c.zip
最後のコマンドを実行すると端末が再起動され、ユーザー初期設定画面が表示されることを確認したらFactory Imageの導入作業は終了です。
以上。
4.1.2(JZO54K) 公開(2012-10-13)
Factory Imageを焼く手順は上記と変わらず。上記を参考に適用される方はバージョンのみ最新のものに読み替えて実行してください。
Android 4.1.2ではNexus 7でホーム画面の横表示に対応した以外に目立った機能追加はなく、主にパフォーマンスの向上と既存不具合の解消に注力されているようです。それでも常に最新バージョンが使用できるというのはNexus端末の醍醐味。次期NexusやAndroid 4.2の噂もチラホラ聞こえ始めておりわたしも購入を検討しているところですが、それまでは今の環境をしっかり楽しみましょう。
4.2(JOP40C) 公開(2012-11-21)
早速適用しておきました。導入手順は手順は以前と変わりません。
マルチユーザー対応など内部的には大きな変更が行われているようです。
4.2.1(JOP40D) 公開(2012-12-02)
Android 4.2でマルチユーザに対応した影響(?)で「Super Wipe Lite」実行時のパス指定が変わっているので上記の手順を更新しておきました。
4.2.2(JDQ39) 公開(2013-02-16)
早速適用しておきました。導入手順は手順は以前と変わりません。
4.3(JWR66V) 公開(2013-07-25)
本日未明に行われたGoogleのプレス向けイベント「Breakfast with Sundar Pichai」の場に置いてAndroid 4.3が正式に発表となり、Google DevelopersではさっそくFactory Imageの公開が始まっています。
Galaxy Nexus向けのイメージも公開されていますのでさっそく手元の端末に導入してみました。
なお、ROM焼き前のお掃除としてこれまでSuper Wipe Liteを使った方法をオススメしていましたが、現在はClockWorkMod Recovery(以下、CWM Recovery)だけで事足りるのでそちらを推奨。上記手順を修正しておきました。
4.3(JWR66Y) 公開(2013-08-24)
先月末にAndroid 4.3(JWR66V)がリリースされたばかりですが、いくつかの不具合に対応した最新の4.3(JWR66Y)がロールアウトされさっそくFactory Imageの公開も始まっているので手元のGalaxy Nexus(SC-04D)に導入してみました。