7月の当初発売日の前日に不具合により発売が延期となっていた地上/BS/110度CSデジタルチューナ搭載のデジタルレコーダ兼ネットワークHDD『nasne (ナスネ)』。事前にAmazon.co.jpで行なっていた予約はこのゴタゴタの煽りを受けて一度はキャンセルされてしまいましたが、後日確定した8月30日の発売再開に合わせて再度予約を行い本日無事入手することが出来ました!ということでさっそく開梱。
パッケージの中身はnasne本体のほか、付属品としてtorneソフトウェア、ACアダプタ、LANケーブル、アンテナケーブル、B-CASカードに取扱説明書が同梱されています。
nasne本体はコンパクトながらHDDを搭載している分、torne(トルネ)に比べれば若干重たく感じます。PS3に似せた中央が膨らんだ筺体デザインが採用されているので横置ではグラついてしまうため、設置に際しては縦置きが前提となります。縦置き用のスタンドは付属しないので設置場所には若干注意する必要がありそうです。なお、どうしても横置きする必要がある場合は耐震ジェルなどを上手く使ってあげると良いかと思います。
本体前面はPSロゴの下に電源ランプ、下部にRECランプ、IPステータスランプ、HDDアクセスランプとLEDのみが配置されており、すべてのボタンやインターフェース類は背面にまとめられています。
背面は上から電源ボタン、IP RESETボタン、外付けHDD用USB端子、LAN端子、その下にアンテナ出力端子、アンテナ入力端子、それにACアダプタ接続用端子といった配置。脇にはB-CASカードの挿入口が設けられています。ネットワーク経由で再生を行う機器なので当然のことながらTVに直接接続するためのHDMI端子などは存在しません。また、電源ボタンは小さく押しづらい配置となっているので誤って電源を切ってしまうことなどはなさそうです。(レコーダーであると同時にNASでもあるので、常時稼動が前提です。)
外見の確認が済んだところで、さっそく接続。B-CASカードをセットしたらアンテナ線とLANケーブル、それにACアダプタを接続するだけなので簡単です。唯一、アンテナ入力端子には地上波/BS/CSの混合波を入れてあげる必要がある点には注意が必要。あとは付属のディスクからPS3にtorneソフトウェアをインストールしたら準備完了。
早速いろいろと触ってみましたが、PS3からtorneソフトウェアを使った操作の軽快さや分かりやすさは言うことなし。番組表(EPG)の操作はもちろん、録画の指定や再生・トリックプレイなどもストレスなく動作してくれます。専用オプションとしてPS3に直結して使用するtorneならいざしらず、ネットワーク経由の汎用機であるnasneでもこれだけのレスポンスを維持できていることには驚きます。
また、PCやスマートフォン、スマートテレビなどからの操作も便利。詳細については後日書こうとおもいますが、nasneの設定や録画予約はウェブベースの画面だし、録画した映像やライブチューナーなどは一般的なDLNA規格でやり取りされているので連携する機器はソニー製品でなくともまったく問題ありません。nasneのホームページや取扱説明書ではVAIOなどのソニー製品との連携ばかり謳われていますが、これまで独自の規格をゴリ押しし続けてきたソニーがここまでオープンな環境を許容するのはちょっとした驚きです。
これほどの機器が15,000円ほどで買えるのですから、従来の録画専用機の存在価値は今後薄れていってしまうかもしれませんね。