購入から2年半以上経過したわたしの『Galaxy S』(SC-02B)。
メイン端末の座を『Galaxy Nexus』(SC-04D)に譲った今も2台持ちに於ける電話専用機として活躍しているほか、バッテリー持ちの良さから旅行先でのテザリング用端末としても大変重宝しています。
Galaxy Sは初期状態でテザリングが無効化されているので以前紹介した方法などを用いて強引に有効にしておく必要があるのですが、ROMの焼き直しの度にその手順を一からやり直すのは非常に面倒なので作業を自動化する『TetherFix4GS』(仮称)なるバッチを作成してみました。
あらかじめroot化済のGalaxy Sにて利用可能で、framework-res.apkの取得/展開/書換/圧縮/入替までを一挙に実施します。
root化が必要なことからもお分かり頂ける通り、万人向けのツールではありませんのでバッチの中身を見て内容を理解できる方、万一うまくいかなかった場合にご自分でリカバリできる方に限りご利用ください。
(最新)
130530_TetherFix4GS.zip (公開終了)
初版
※必要なファイルも同梱しています。万一、再配布に問題がある場合はご指摘ください。
※Galaxy S(SC-02B) 2.3.6(LL1) のみで動作確認しています。それ以外の機種・バージョンについては各自のご判断でご利用ください。
使い方は下記に記載しておりますが、必ず自己の責任に於いてご利用ください。(フォローやサポートは致しかねます)
準備
最初に大切なデータのバックアップを行った後、以前の記事を参考にしてGalaxy S(SC-02B) 2.3.6(LL1)でrootを取得します。
続けてJDKの導入(「Galaxy Nexus(SC-04D)を遊び尽くすための準備」が参考になるかと思います)とGalaxy S(SC-02B)用ドライバのインストールまで済ませておいてください。
また、念のためにPCとGalaxy S(SC-02B)の双方とも作業中の処理があればあらかじめ終了させておいてください。
TetherFix4GSの実行
Galaxy S(SC-02B)を通常起動し、[設定]-[アプリケーション]-[開発]-[USBデバック]のチェックをONにしてからUSBケーブルでPCと接続。
上記リンクよりTetherFix4GSをダウンロード・解凍し、その中に含まれているrunme.batを実行したら後は勝手に処理が進行します。
PCの性能にも左右されますが数十秒~数分程度でGalaxy S(SC-02B)の再起動がかかります。runme.bat のプロンプトで処理完了のメッセージを確認し、Galaxy S(SC-02B)も無事に起動したらUSBケーブルを抜き、[設定]-[アプリケーション]-[開発]-[USBデバック]のチェックもOFFに戻してもらってかまいません。
あとはPlayストアより「Tethering Shortcut」あるいは「Mobile AP Shortcut」(無料で広告もない「Tethering Shortcut」がオススメ)をインストールするだけ。
導入したアプリよりMobile APを有効にすればテザリングが開始されます。
注意点
- 万一何らかの問題によりロゴループにハマるなどしてうまく起動できなくなった場合は、/system/framework/framework-res.apk.org より framework-res.apk を復旧させてください。
- テザリング有効化後にOTAによるアップデートを実行する場合も事前にframework-res.apkを差し戻してください。
2.3.6(LL1)と2.3.6(KL4)は何が違いますか?
公式にはmicroSDXCカード挿入時のデータ破損事象の対応と「Playブックス」アプリの追加の2点がアナウンスされてますね。