週末に自室の机で調べ物をしながら愛用のモバイルワークステーション『HP EliteBook 8460w Mobile Workstation』で音楽を再生していると外部接続しているアクティブスピーカー『BOSE Companion 2 series II』から発せられる音に「ビービー」「プチプチ」という耳障りなノイズが混入しているのに気付きました。
8460wもしくはCompanion 2の調子が悪くなったのかと心配になり個別に検証してみたもののどちらも問題は無さげ。で、よくよく探ってみるとそれらを繋いでいるステレオミニ-RCAピンプラグのオーディオケーブルが8460wのACアダプタが発するノイズを拾っていたのが原因でした。音質を考慮してケーブルにはソニーのHiFi用を使っているのですが長さがPC周りで使うにはやや冗長な1.5m。余った部分はこれまで適当に束ねて机の上に放置していたのですが、先日うちの子供が引っ張って悪戯しないようACアダプタを含む他のケーブル類と共にまとめて机の裏の狭い空間に押し込んだのがマズかったみたい…。
これを受けてこの機会に適度な長さのケーブルに変えようと思い立ちオーディオクエストの長さ60cmのステレオミニ-RCAピンプラグケーブル『audioquest EVE/0.6M/STM』を購入してみました。
オーディオクエストといえば1.0mで10万円を軽く超えるハイエンドケーブルのイメージばかりが先行していますが、手頃な価格帯の製品も数多くラインナップしており今回購入したEVE/0.6M/STMも”エバーグリーン(Evergreen)”と称する実売価格3,000円前後のエントリークラスのもの。ミドルクラスにあたる”シドニー(Sydney)”シリーズのケーブル『audioquest SYD/0.6M/STM』も一時検討したのですが、オーディオクエストの製品自体購入するのが初めてであることに加え海外のウェブサイトなどを見るとエバーグリーンも比較的評価が高かったので今回はこちらを選択しました。
ケーブルは柔軟性が高くプラグ部分も比較的小さめなので取り回しは楽。なおAmazon.co.jpなどに掲載されている商品写真は一部が布巻きタイプになっていますが実際に届いた商品はそうではありませんでした。オーディオクエスト製品は偽物も多く出まわっていることもあり念のため販売店を通して輸入代理店を務めるD&Mに確認してもらったのですが「仕様が変わった」とのこと。この点はちょっと残念。
さっそくケーブルを差し替え。普段PCではMP3などの圧縮音楽しか聴かないので細かい音質についての比較はここでは出来ませんが、全体的な音のバランスの第一印象は低音域が鳴りすぎな印象。オーディオクエストのケーブルってこういう特性?と疑問に思いながらウェブで情報を探ってみると「オーディオクエストのケーブルはエージング必須」という書込みを発見。モノは試しと先日仕事で一日家を空けている間に鳴らしっぱなしにしておいたところ…帰宅後明らかに音が落ち着いてナチュラルな印象に様変わり。…ケーブルのエージングではっきりとした変化を実感したのは今回が初めてです。
エージング後は低音の抜けの良さや全体的な音の解像度も増した感じで、最廉価モデルといえどさすがケーブル専門メーカーの製品といった感じ。いずれ上位モデルのケーブルにも手を出してみようか…という気にさせてくれます。