先月九重へキャンプに行った際、ノースフェイスの登山靴『ダウラギリ GTX』(NF70831)のソールが接着剤の劣化により端の方から剥がれ始めたため下山後にあえなく処分。新たな靴の購入を迫られることになりました。
昔は「登山靴は重い方が良い」なんて神話がありわたしもザンバランの重たい革の登山靴を所持していた時期がありましたが、ゴアテックスの普及に伴い防水性に不安の無い製品が増えてきた十数年前からは軽登山靴に回帰。登りを圧倒的に楽にしてくれる軽量さと少々の積雪にも対応できる高い機能性、路面への食い付きが良く濡れた岩場でも滑りにくい柔軟性のあるソールなどに魅力を感じてしばらくこの手のブーツを愛用してきたのですがいい値段のわりに長持ちしないのが一番のネック。
自分の足に馴染んで「さぁ、これから!」というときにソールが剥がれるケースが多く、これまでほぼ3年おきに買い替えを繰り返してきたことを踏まえ環境とお財布への配慮から少しばかり方針変更。昔のようなオールレザーで片方だけでも1.5Kgに迫るような重登山靴は御免ですが今回はソールの張り替えに対応する少ししっかりめの登山靴を選んでみようと思い、ノースフェースにて『ヴェルベラ ライトパッカー GTX』を購入しました。
今回購入したライトパッカーGTXは厚手の2.5mmフルグレインレザーを使用した『ヴェルベラ バックパッカー GTX』のアッパーをスエードとナイロンに置き換えて軽量性を追求したモデル。片方で800gというバックパッカーGTXも十分軽量で魅力的ではあったのですが、機能性や耐久性は変わらないことから革が馴染むまでにかかる時間やメンテナンスの容易さを考慮してライトパッカーGTXを選択。
ノースフェースのブーツは従来USA企画の商品が多かったのですが、今シーズンの上位モデルにラインナップされているライトパッカーGTXをはじめとした商品はEU企画品。USA企画品のほとんどは中国製ですが、こちらは大手の主力登山靴を製造している定評のルーマニア製となっています。
従来は27.5cmの登山靴を選履いていたのですが、EUの足型は表記のサイズよりやや小さめらしく今回は28.0cm。28.0cmといえば…和田アキ子と同じですね。(苦笑)
ソールは当初の目的通り張り替え可能なタイプで定番のビブラム製。硬いソールに大きなブロックパターンを並べたビブラムの登山靴用ソールは昔から濡れた路面に弱いのであまり好きではないのですが、最近はどのメーカーも右に倣えでビブラム一色になってしまったので仕方ありません。どうにも気になるようなら最初の張替え時に別のメーカーのソールを指定するのもアリですね。
欧米人の足型を基に設計された登山靴は典型的なエジプト型の足を持つ多くの日本人には馴染みにくいため国内での取扱は少ないのですが、日本人向けに作られた甲高・幅広な靴が合わないわたしにとってノースフェースは希少な選択肢のひとつ。この靴も履き心地抜群で足首まで含めた全体のホールド感が抜群なので凄く良い感じです。
来月に予定している遠征に向けて、今月中は近所の山でしっかり履き慣らしておこうと思います!