『SE425』に接続して使っていたSAEC製のSHURE SEシリーズイヤフォン用の交換ケーブル『SHC-100FS/0.8m』が2度目の断線。1度は有償交換してもらったのですが、ここに来て再び左側の音が途切れがちに…。音に関しては大きな不満のない製品でしたが、耐久性についてどうも不安が拭えないので別の製品に買い換えることにしました。
そこで今回新たに購入したのがオヤイデの『HPC-MX』。『HPC-SE』の後継モデルで今月発売されたばかりの新製品です。
生産中止となったPCOCC-Aに代わる導体としてオヤイデが自社開発した「102SSC」を採用した商品ながら、実売価格5,000円弱と比較的リーズナブル。色違いで黒、赤、シルバーの3種類がラインナップされていますが、芯線とシールドの双方に102SSCを使用している黒・赤に対し、シルバーは芯線のみ102SSCでシールドは銀メッキOFCと色によって若干スペックが異なります。SAEC同様コシがあって絡みにくいケーブルですが、HPC-MXの方が若干柔めで取り回しは良さそうです。
ステレオミニプラグとMMCXプラグは他にはあまり見かけない「へ」の字形状。MMCX側には耳掛け用のワイヤーが施されていませんが、この独特な形状のおかげかフィット感は悪くありません。
これまで使っていたSAEC『SHC-100FS』(左)とHPC-MXのMMCX(右)コネクタ部のアップ。
ちょっと分かりにくいかと思いますが、HPC-MXには十字のスリットの施されているのでイヤホンの着脱が比較的容易。また、適度にしなってくれるので接触も安定しそうです。
さっそくSE425を接続して聴き慣れた楽曲を再生。エージングの初期段階ではありますが、SAECに比べると格段にクリアな音で雑味もなく好印象。低音の無理な押し出しもなく、SE425が本来備え持つバランス重視の癖のないモニター系サウンドを引き立てます。Shureのバランスドアーマチュア型イヤフォンとの相性はかなり良さげな感じ。SAECはタッチノイズの酷さに難儀しましたが、こちらはそこまで気にならないので外出時の利用も問題なさそうです。
ケーブルは長さ1.2m。胸ポケットに入れたスマートフォンに接続して使用することの多いわたしの使い方からするとやや長すぎる感はありますが、しばらく使ってみてどうにも不便であれば途中で切断してプラグを付け替えるというのもアリかもしれません。
メーカーによる自主回収・交換対応(2015-11-23)
1年経過を前にプラグ付近で断線発生。同製品はへの字型プラグの構造上の問題で断線が発生しやすいらしく、メーカーの方で自主回収・交換を行っているのでお困りの方はオヤイデまで連絡を。詳細はこちらにも。