MVNOによるモバイル通信サービスで知られるIIJmioがNTT東西による光回線卸「光コラボレーションモデル」を活用したブロードバンドサービス「IIJmioひかり」を開始することが先ほど発表されました。
2月26日より予約申込の受付を開始し、3月2日より提供開始とのこと。
年明け以降、ドコモをはじめ大手ISP各社が光コラボレーションモデルのサービスを相次いで発表しておりIIJmioもこれに追随した形となりますが、品質とコストパフォーマンスの良さで知られる同社MVNOサービスとのセット割引「mio割」も適用出来るとあってさっそく大きな注目を集めている模様です。
IIJmioのファミリーシェアプランを利用中のわたしとしてはmio割だけでも十分魅力的ですが、それ以外にもバックボーンに定評のある同社の接続環境を自宅でも利用出来るようになる点やこれまでバラバラだった請求をひとつに纏められる点にも惹かれており、26日の予約受付開始日には申し込む気満々です。
回線・プロバイダ・MVNOを個別に契約していたこれまでと、「IIJmioひかり」に乗り換えた際とで月々の費用がどの程度変わってくるかを比較すると以下のようになると予想されます。
これまで通りの場合合計 8,038円/月 | |
---|---|
NTT西日本 |
光ネクスト ファミリー スーパーハイスピードタイプ隼 ¥5,400 ひかりもっともっと割 (5年目) ¥-1490 ひかり電話 (基本料) ¥500 ユニバーサルサービス料 ¥2 |
ASAHIネット | ホームコース ¥780 |
IIJmio |
高速モバイル/Dサービス (ファミリーシェア) ¥2,560 SMS機能付帯料 ¥140 x 2(枚) ユニバーサルサービス料 ¥2 x 3(枚) |
IIJmioひかり に乗り換えた場合合計 7,558円/月 | |
---|---|
IIJmio |
[固定回線分] IIJmioひかりファミリー ¥4,960 IIJmioひかり電話 (基本料) ¥500 機器レンタル料 ¥300 ユニバーサルサービス料 ¥2 [MVNO回線分] [セット割引] |
いずれも税抜表記。機器レンタル料の扱いなど現状では曖昧な部分も残されてはいますがそれほど大きな誤差にはならない…はず。
これによると切替後の2年間は月々500円弱程度が浮く計算。「スタートキャンペーン」の適用が終わって「もっともっと割」の割引額が満額の1,790円まで拡大したケースを想定すると費用面での優劣が逆転してしまうことも考えられますが、NTT自身が光回線の卸値は徐々に値下げしていく旨の発言をしていることもあるので今の時点で数年先のことは考えない方が良いかもしれません。
一方で気になるのがひかりもっともっと割の解約金の扱い。コラボモデルへの転用が解約とみなされるようだと「移りたくても移れない」という人が続出して問題になるかもしれません。光コラボレーションモデルを展開する他事業者は「NTT東日本/NTT西日本の割引サービス(にねん割、光もっともっと割等)は解約となりますが、中途解約金はかかりません。」と謳っているのでIIJmioひかりも同様だと思われますが、一応気にしておいた方が良いかもです。
キャンペーンの内容を反映(2015-02-27)
昨日の申込開始にあわせてスタートキャンペーンが発表されるなどしたので、それにあわせて内容を一部修正しました。