梅雨から夏にかけてのこの季節は温度・湿度が高く、クローゼットの中に仕舞いこんでいる冬物の衣類や掛け布団にカビが発生しないか気掛かり。
布団収納袋の下には簀子状のプレートを敷いて除湿剤もマメに交換しているので実際にカビの被害を受けたことはないのですが、もはや亜熱帯?とも思える昨今の高温多雨ぶりを見ていると現状の対応ではいずれ追っつかなくなるかもしれません。
エアコンや除湿乾燥機をフル稼働させてしのぐのも手ですが、どちらも消費電力が大きいゆえ常用するには電気代が気掛かり。これらを使って無理に湿度を下げずとも扇風機やサーキュレータで風を送って空気を循環させるだけでもカビは生えにくくなるとのことですが、これはこれでコンセントの届く位置でしか使えないという制約が…。
そこで思いついたUSB扇風機の利用。スマートフォン用のモバイルバッテリーとあわせて使用すれば場所の縛りを受けないのでコンセントが無く普段開けっ放しにしておくわけにもいかないパントリーの中や、小型のものであれば狭い食器棚の中でも動作させられるので幅広く利用出来そう!!ということで手頃な価格と大きさのサンワサプライ『USB扇風機 USB-TOY64』を購入。
USB扇風機というといかにもプラスチッキーなものが多いのですが、この製品は金属フレームを採用しているので割れたりする心配がありません。上下の角度調整の幅が大きく真上を向けて利用することも可能です。
USBケーブルは本体に直付けされていて交換は出来ません。スイッチ類はON/OFFのみと潔い仕様。
気になる風量ですが思いのほかに強くてビックリ。強弱の調整が出来ないうえモーター音や風切り音もそれなりに気になるので卓上で利用するより今回のような本来の目的から外れた用途に最適な商品かもしれません(笑)。
それにしても商品仕様に記載された電源仕様1.0W(5V/200mA)でよくこれだけ力強い風が送れるな、と感心していたら背面に貼られたシールに2.5W(5V/500mA)との記述を発見。
気になってメーカーに問合せてみたところ…
USB-TOY64の実際の消費電力は、2.5W(5V/500mA)となります。
誤った数値が記載されていたいた旨、深くお詫び申し上げます。
ををぅ…(苦笑)。バッテリーは以前購入した6,000mAh(3.7V)の『cheero Power Plus 2 mini』を利用するつもりで、5V/200mAであれば半日程度の連続運転が可能と見積もっていたのですが、5V/200mAが正しいとなるとせいぜい5,6時間といったところでしょうか。
クローゼットや押入れで使用する場合、床付近や荷物の裏などに向けて風を送り滞留した空気を掻き乱してやればOK。使用中は扉を開けて内外の空気を入れ替えながら動作させるのがベストですが、来客などで扉を締めたまま動かさざるを得ない場合も中で空気がうまく対流すれば淀みの緩和は確実に実感することが出来ます。これなら数日おきに使用するだけでもかなり効果はあるのではないかと思われます。
お手軽でどこでも使えて、お財布にもやさしい簡単湿気対策。この季節、大切な布団や衣類の保管状態が気掛かりという方はお手持ちのモバイルバッテリーとUSB扇風機で是非一度お試しあれ。
なお、輻射熱などの影響で暑くなりがちな2階の窓辺に設置して熱気を排出したり、新鮮な空気を取り込んだりする補助換気扇として使うのもオススメ。
日中不在時に2階の窓を全開にしておければいいのですが、防犯面での不安やゲリラ豪雨の心配もありなかなかそうもいきませんので支障のない程度に僅かに開けた窓の隙間から効率よく空気の循環を促してやれば帰宅時に感じるモワーっとした空気感が幾分和らぎます。
これも設置場所に制約のないバッテリー+USB扇風機ならではの使い方。ただし、バッテリーに直射日光があたって高温になりすぎないようご注意を。