6年物のノートPC『ThinkPad SL300』がハードディスク交換とWindows 10へのアップグレードで復活を遂げたことに気を良くしていたところ、Bluetooth接続しているソニーのレーザーマウス『VGP-BMS33』が「バキっ」という鈍い音をたてホイールがまったく動かなくなってしまいました。ソニー製品にしては十分長持ちしてくれましたがこの終わり方はなんとも…(苦笑)。
で、マウスが無くてはさすがに不便なので取り急ぎ購入したのがLogicoolの『ワイヤレスマウス M545』。サイドボタンとチルトホイールを備えた7ボタンマウスですが、比較的割高な同社の製品にありながら定価は3,480円(税込)と良心的。価格維持のため型番を変えただけの『ワイヤレスマウス M546』がリリースされたことにより、旧モデルとなったM545が在庫処分のため2,000円ちょっとで買えるとありAmazon.co.jpでも一番人気の模様。
個人的には『Performance Mouse M950』『マラソンマウス M705t』に続く3個目のLogicool製マウスとなりますが、最廉価のM545の使い勝手やいかに。
同じノート用の小型マウスながらM545はM705tに比べ本体が一回り小さく使用する電池も1本だけなのでとにかく「軽い」というのが第一印象。小さくても握り易い形状は「さすがLogicool」と唸らせられますが、いかんせん軽すぎてブレやすいうえレーザーではなく光学センサーを採用していこともあり細かな作業には不向き。
電池寿命は公称1年6カ月、と電池1本あたりで比較すればM705tより長持ちするというスタミナ仕様。バッテリーセーブのため積極的にスリープに移行するため次の動き出しで1テンポ遅れてしまうのはこの手のマウスの常ですが、設計が新しいせいかレイテンシーはM705tより小さい(?)気がします。
レシーバーは突出部が3mmに抑えられた「Picoレシーバー」を採用。M950やM705tに付属する従来のUnifyingレシーバーも十分に小さかったですが、ここまでやるのは精密工作技術に長けたスイス企業の意地かしらん?
そのレシーバーは電池カバーを開けたところに用意してある専用スペースに収納可能。電池はあらかじめセットされた状態で出荷されています。
左右のクリックはやや固めのカッチリした印象ですが、サイドボタンは軽め。そのサイドボタンには「進む/戻る」が割当られているのが一般的ですが、M545は何故か「スタート画面/デスクトップの表示」になっているという謎仕様。「SetPoint」で自由に設定変更出来るとはいえ、マウスのためだけに余計なソフトウェアをインストールしなければならないというのもどうかと…。
ホイールの感触も好き嫌いが分かれるところ。わたしはラッチ(回転がカリカリと引っかかるタイプ)の効いている方が好みなのですが、このマウスはそれが無いに等しく必要以上にスクロールしてしまうので要注意。ホイールクリックもよっぽど注意深く真下に押し込まないと、あらぬところへスクロールしてしまいとんでもないオペレーションが走ってしまいます。
この価格の製品にフラッグシップと同様の機能性を求めるつもりはありませんが、業界トップブランドとして知見を積んだ同社だけにもう少しやりようがあったでしょ?と首をひねらざるをえない仕様。ネットやメールを見る程度のライトユースでの利用が前提であれば問題ないのでしょうが、それ以外の目的で利用するならそれなりの覚悟と忍耐力が必要になるかもしれません。