昨今のネットワーク対応テレビや『Nexus Player』で楽しめる膨大なコンテンツの中から目的の1本を検索したり、『VIERA TH-55CX800N』に搭載されたFirefoxブラウザでインターネットを楽しむには何かしらの方法で文字入力を行う必要がありますが、付属のリモコンでソフトウェアキーボード上の文字を1文字1文字選んでいくという作業に「ムキーーーーーっ!!」ときてBluetooth接続のキーボードを購入。
Bluetoothのキーボードは過去にもエレコム『TK-FBP014BK』やソニーの『CECH-ZKB1JP』を所有していたもののスリープからの復帰が遅くキー入力の取りこぼしも多かったためあまり良い印象を持っていないのですが、ビエラとNexus Playerそれぞれにキーボードを用意するわけにもいかないのでマルチペアリングに対応したBluetooth製品に頼るほかないのが現実的な解。そこで信頼の於けるメーカーの製品の中からマルチペアリングに対応した日本語配列のBluetoothキーボード、且つ収納場所に困らないコンパクトなものという条件でロジクールの『K380 マルチデバイス Bluetoothキーボード』を選択。
キーピッチ17mmでテンキーを廃した小型キーボードですが、素直なキー配列を採用しているのが最大のポイント。国内メーカーの多くが実用性を無視した変態的なレイアウトの小型キーボードばかり販売しているのに対し、入力デバイスの専業メーカーらしくユーザビリティを重視した設計なのが好印象。これならPCのキーボードを扱いなれた人もあまり戸惑うことなく扱えます。
横幅はビエラのリモコンより少し大きいくらいで使用しない時はローボードの隙間に突っ込んでおける薄さも魅力です。
少しばかり心配していたビエラとのペアリングは難なく完了。K380のF1~F3キーに割当てられた任意のペアリング選択キーを長押してLEDが点滅状態になったら、ビエラのBluetooth設定メニューで対象を選ぶだけ。
さっそくFirefoxブラウザでお試し。tabでのフォーカス移動が効かずカーソル移動するのにリモコンが相変わらず手放せないのはやや面倒ですが、検索ボックスやURL入力エリアでの文字列入力は断然スムーズに。この調子でamazonビデオの検索も…と思いましたが、同アプリの検索画面では外付けのキーボードの入力を受け付けない模様…orz。こればっかりはアプリ側の対応に期待するほかありません。
続いてNexus Player。こちらもペアリングはスムーズに行ったのですが、他のAndroidスマホやタブレットと同様に標準では英語キーボードとして認識されるので日本語109Aへ変更…したかったのですが設定箇所が見当たりません。どうやら現時点でNexus PlayerとGoogle 日本語入力の組合せでは日本語配列キーボードに対応出来ていない模様。物理キーボード認識時にソフトウェアキーボードを非表示にするような設定項目もなく使い勝手は正直イマイチ。一応は「Alt」+「半角/全角」キーで日本語-英数の切替が可能なようで、なんとか文字入力は出来るのですが反応速度も鈍く若干ムムムな感じ。うーん、こちらもNexus Playerが正式対応してくれないことにはどうしようもない感じ。
最後に。K380は3台までペアリング可能なので、残る1枠で『Nexus 9(LTE)』に接続。
こちらは日本語109A配列への切替やソフトウェアキーボードの非表示設定など何の問題もありません。下手なノートPCより使い勝手も良いので、ネットやメールの利用が主であればこれで十分事足りそう。
ビエラとNexus Playerに関してはキーボードは一応利用は出来るもののハード・ソフト側の対応が十分でなく使い勝手はイマイチ…という残念な事実が判明してしまいましたが、Nexus 9ではかなり有意義に活用出来そうなので無駄な買物にならずに済みました。