ステレオフォニックオプティマイザー機能を備えた『Clavinova CLP-545』は本体付属のチープなヘッドフォンとの組合せでもピアノ本体から音が鳴っているかのような自然な響きを再現してくれるのですが、所詮おまけのような扱いでしかない付属品ゆえ長時間の着用には向いておらず小1時間も使っていると耳が痛くなるので新たなヘッドフォンを購入。
今回入手したのはオーディオテクニカの開放型ヘッドフォン『ATH-AVA500』。音抜けが良く聞き疲れし難いオープンエアで、都度調整しなくても大人から子供まで自在にフィットする「フリーアジャストヘッドサポート」やイヤパッドの肌触りの良さもあって装着感は抜群。メガネをかけた状態でも痛くならず、着けていることをほとんど意識させません。
店頭ではヘッドフォンと電子ピアノの売り場が隣接していたので色々な組合せを試させてもらったのですが、開放型の方がステレオフォニックオプティマイザーとの相性は断然良かったですね。
開放型は音漏れが気になるところですが、特段気にするほどではないかなぁと思います。密閉型でも音は漏れますし…。
音に関しては使用開始直後こそ高音がキンキンしていましたがエージングが進むにつれて解消。やや高音寄りな性格のように見受けられますが、低音域も十分に出ているのでバランスの悪さは感じません。メーカーによる製品分類の上ではオーディオ向けの商品となっていますが、良い意味で抑揚や変な味付けがないので電子ピアノとの組合せには「持ってこい」です。
唯一気になったのはケーブルが直出しという点。ヘッドフォンの最大の故障要因は間違いなく断線でしょうから、リケーブル対応にしておけば良いのに…自力でリケーブル対応に魔改造する?ん?ん?>自分
ヘッドフォンに限らずオーディオ関連機器の良し悪しは用途や個人の趣向に左右されるところも大きいので一概にどれがベストとは言えませんが、同価格帯の中ではかなり優秀な製品だと思います。