インプレッサ G4の静音化

現行インプレッサ(GJ/GP)のエンジンは静かで振動も少なく普段乗る分には申し分のない車なのですが、2.0i-Sグレードは偏平率50のタイヤが標準採用されていることもあり速度を上げるとロードノイズが酷く後部座席に乗った人との会話がままならなくなることがあります。

これは新車装着されているダンロップタイヤに起因するところも大きいのですが、他にも最近の車は軽量化とコスト削減のため天井パネルに薄い鋼鈑を用いたり防音材を減らしたりするケースが多くそうしたことも車内の騒々しさに繋がっているように感じられます。

こうした騒音に関する問題は小手先での対応が難しいので見て見ぬふりを決め込んでいたのですが、先日ネットで最近のスバル車は後部座席下の遮音でノイズが大きく低減するという情報を見かけ、それなりに効果が期待出来そうだったので天井パネルやトランクルーム回りの対策と併せて実施してみることにしました。

後部座席の座面下の静音化

まずはリアシートの座面の取り外しから。

ひと昔前の車両だとボルトやナットをいくつも外して…と大変なイメージがありますが、現行インプレッサを含む最近の車両はメンテナンスやリサイクル時の手間を考慮してはめ込み式のロックで固定されているだけといったケースが多く簡単に取り外せます。

インプレッサG4の後部座席座面の外し方

座面下をまさぐって写真赤丸あたりにある左右2か所のフックを引っ張るとロックが外れ前方が浮き上がるので、そのまま持ち上げれば後方の爪に引っ掛けてあるフックも外れフリーな状態になります。この構造はG4もスポーツも同じ。

インプレッサG4の後部座席座面を外した状態

折角の機会なので外したシートはしっかり叩いてゴミや埃を落としておきましょう。


シート下は一部にアスファルトシートが貼られているものの鉄板剥き出しの部分も多く手の入れ甲斐もあろうというもの。

今回後部座席下の静音化のために用意した材料は制振材『レジェトレックス』とエーモンの『音楽計画 フロア用吸音材』、同じくエーモンの『静音計画 ロードノイズ低減マット(L)』の3種類。

インプレッサG4の後部座席下の遮音にオススメの制振材と吸音材

いずれも手頃な価格で入手性も良いのでオススメです。

まずは金属部分をノックしながら音の響く部分を中心にレジェトレックスを貼っていきます。レジェトレックスは8~10cm幅の短冊状にあらかじめカットしておくと作業しやすいと思います。

レジェトレックスで制振処理

レジェトレックスはアルミの金属層に粘着性の強いブチルゴムが塗布された非常に使い勝手の良い制振シートですが、気温が高いとブチルゴムが柔らかくなり手や服に付着してしまいがちなので夏場に作業する際は取り扱いに注意。また、後から剥がすのは大変なので後々の修理や整備のことを考えてネジやボルト、ケーブルなどには被らないよう気をつけましょう。

続けて高機能吸音断熱素材として知られる「シンサレート」を敷設。

シンサレートで騒音を吸音

自動車の内装及び準外装用途において幅広い採用実績のあるシンサレートですが、ホームセンター等では販売されてはいないようなので今回はエーモンがパッケージ販売している物を利用します。

その上から遮音を目的としたロードノイズ低減マットを被せます。同製品はゴム状の熱可塑性エラストマーに不織布の吸音材を貼り合わせたもので、黒い面が車内側を向くように敷きます。

ロードノイズ低減マットで遮音

今回購入したLサイズのロードノイズ低減マットは480x1300mmほどあり少しばかり大きすぎるかと思っていましたが、実際に敷いてみるとインプレッサの後部座席にピッタリでカットは不要でした。リアシートの座面で挟み込む形となるのでズレ防止のためにテープ等で固定する必要もありません。

取り外した時とは逆の手順でリアシートを元に戻して作業は完了。

インプレッサ G4の後部座席下の遮音作業完了

施工後さっそく近所を一回りしてきましたが、後方から聞こえる雑音は格段に小さくなっておりその効果の程に驚き。フロントからのロードノイズが大きいので運転席に座っていると若干分かりにくいかもしれませが、後部座席に移動すると違いが良く分かると思います。

なお、自分も試してみたいけどあれこれ揃えるのが面倒…という方はロードノイズ低減マットだけでもそれなりに効果が実感出来ると思うのでお試しあれ。

天井の静音化

続いて降雨時に雨粒がバタバタとルーフを叩く音も耳障りな天井パネルへの対策としてリアシート下にも利用した制振材のレジェトレックスを用意。また、ピラーを伝ってきたロードノイズが天井周りで反響・共振して騒々しさを増幅させているようなのでこちらへの対処としてエーモンの『音楽計画 フロア用吸音材』(=シンサレート)も使用します。

作業にあたっては天井の内張りを剥がさなければなりませんが、完全に取り外してしまうと元に戻すのが大変なので今回はCピラーを覆うカバーと左右のアシストグリップ、天井後端にある3箇所のクリップのみ外して片手が入る程度の隙間を確保して作業します。(途中、写真を撮っておくのを忘れました…。)

アシストグリップを取り外す際は根本のプラスチック製カバー内側に付いたクリップを折らないよう注意しましょう(追記参照)。また、天井内張りにはグラスウールが使用されているので長袖+手袋着用で作業しましょう。素手でやるとしばらくチクチクに悩まされます。

内張りをめくった隙間から片手を突っ込んであらかじめ20cm四方ほどの大きさにカットしておいたレジェトレックスを天井パネルに貼り付けていきます。レジェトレックスには粘着性の高いプチルゴムが塗布されているのでそのままでもしっかりくっつきますが、心配性な方は軽く脱脂してから貼ると良いでしょう。

レジェトレックスはある程度の間隔で数枚貼り付ければ十分。貼り終えたらシンサレートを広げ内張りで挟み込むようにして内装を元に戻せば作業終了。

こちらの施工の効果は…覿面。ロードノイズや雨粒が天井を叩く音が大幅に抑制され、これまで気にならなかった風切り音やガラス面を打つ雨音の方が耳につくようになるほど。高速道路を走行中に後部座席に座る人との会話も苦にならなくなるなど効果の程をはっきり実感することが出来ます。

リアシートの座面下か天井かどちらか一方だけ対応するのであれば、天井側に手を入れる方が費用対効果も高く満足出来ると思います。

なお、シンサレートを用いたことで断熱性能も高まっていると思われますので、夏・冬はエアコンの効きも良くなるのではないかと期待しています。

トランクルームの静音化

日本特殊塗料 防音一番オトナシート(5枚入り)最後にトランクルームにも対策を施しておくことにします。

リアシート裏や天井裏は施工後は基本誰の目に触れることが無いので派手な銀色のレジェトレックスも臆することなく貼付出来ましたが、トランクルーム回りはマットを捲ったりすれば目に触れる場所でもあるので黒で比較的目立ちにくい『オトナシート』を活用することにします。

制振効果だけ見ればレジェトレックスの方が確実に優れていますが、アスファル系のオトナシートはそれ自体がある程度の防音性を有しているので吸音・遮音材の併用が難しい場所での利用には重宝します。

まずはスペアタイヤ収納部の底と側面に大きくペタっと。

161011_sparetire

トランクルーム側面の内装を取り払って後輪タイヤハウスの内側にあたる部分にも。

161011_side

トランクの天井面も金属パーツが剥き出しなのでボルト類に干渉しない程度にカットして貼付けておきました。

161011_trunktop

オトナシートは粘着力がそれほど強くないので自重や走行中の振動で剥がれないようしっかり圧着しておきましょう。

先の2つの対策に比べこちらはロードノイズの対策としては効果が薄いのですが、降雨時跳ね上げた水が車体を打つ「バシャーっ」という音が大きく低減し安心感が高まります。これはこれで悪くありません。

2016年10月01日追記注意

素晴らしい成果を上げたインプレッサの静音化作業ですが、天井の静音化に際しアシストグリップ(手すり)のカバーを破損するという痛い失敗をしてしまい部品を取り寄せるハメになりました。

161001_broken

カバーなんてせいぜい数百円程度だろうと思っていたのですが、生憎カバーだけの販売は無いらしくアシストグリップを丸ごと購入しなければならず価格は3,564円。

161001_assistgrip

覚悟していたほど高くはありませんでしたが、無駄な出費を避けたい皆さんはご注意を…。

2016年10月11日追記トランクの開閉音対策

トランクルームを弄った際、ナンバープレート周りのビビリ音対策として余っていたレジェトレックスとオトナシートをトランクリッド(トランクドア)の内装裏に貼っておいたのですが、これによりトランクを閉める際の音が従来の「バイ~ン」という安っぽいものから「ボフっ」という重厚感のある音に様変わり。一気に高級感が増したような感じになります。

静音化に興味がない方も、これはやってみる価値アリです。

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