IIJmioファミリーシェアプランからahamoへ転出

ここ数年、IIJmioのファミリーシェアプランで私と嫁のスマホ、及び子供のキッズケータイ用に計3回線を契約・利用してきたのですが、このうち私が利用している回線をMNP(モバイルナンバーポータビリティ)でahamoに乗り換えました。

MVNOの雄でもあるIIJmio「みおふぉん」は契約自由度の高さや割安な維持コストの面などから大変重宝していたのですが、データ通信の品質は値段なりで特にお昼時はメールの確認すら困難になるケースが頻発。出張・旅行中に不案内な土地で交通機関の乗り継ぎ検索が出来ずイライラさせられることも少なくなかったので、「官製値下げ」による大手キャリアの割安料金プラン開始を期に5年半ぶりにドコモへ出戻り。

一方、電話とハングアウトによるメッセージのやりとりくらいしか利用しない嫁とそもそもネットに繋がらないキッズケータイを利用している子供用の回線はIIJmioに残留のうえ、こちらも5月に提供開始予定の新料金プラン「ギガプラン」への変更手続きを済ませておきました。

ahamoの登場を機にIIJmioからの乗り換えを検討されていらっしゃる方は少なくないと思いますので、MNP転出から開通までの手続きの手順・経過などを参考までに残しておくことにします。

4月1日(木) MNP予約番号発行の申込

IIJmioの新プラン「ギガプラン」開始に伴って朝10時まで行われていた会員ページのメンテナンスが終わるのを待って、MNP転出に向けた予約番号の発行を申込み。

4月1日以降に転出完了する分に関してはMNP転出手数料を徴収しないとの方針を3月にIIJmioが発表していたので申込みは事前に済ませておいても良かったのですが、IIJmioのことだけに制度移行期間を跨ぐと確実にご請求が発生しそうですし、加入者殺到で手続きに遅延が発生しているahamo側で処理に時間がかってMNP予約番号の有効期間を超過してしまうとそれもまた面倒なことになるので4月を待って手続き開始した次第。

通常、MNP予約番号は会員ページなどからの申込と同時に発行されるのが一般的ですが、IIJmioでは「MNP予約番号の発行までに1日程度」かかる模様。

** ** 様

株式会社インターネットイニシアティブ

IIJmio MNP予約番号発行お申し込み受付完了のお知らせ

平素はIIJmioサービスをご利用いただき誠にありがとうございます。
下記の通り、MNP予約番号発行のお申し込みを承りましたのでお知らせいたします。

● 対象サービス及び情報
(1) IIJmio モバイル
      サービスコード : hddXXXXXXXX(ファミリーシェアプラン)
      対象のSIMカード : 090XXXXXXXX AXXXXXXXXXXXXXX nanoSIM(タイプD 音声)

* MNP予約番号の発行までに1日程度、発行状況によっては遅れる場合があります。

* 予約番号の有効期限は、弊社で予約番号を発行した日を含めて15日間です。
予約有効期間を過ぎると、予約番号は失効となります。

* 予約番号発行のお申し込みのキャンセル、および発行した予約番号の解除は
できません。

* 予約番号の発行後、ご登録メールアドレスへご連絡いたします。また、
「MNP予約番号発行・確認」ページからも確認可能です。
https://www.iijmio.jp/service/setup/hdd/mnp/
※認証のため mioID、mioパスワードが必要です。

* MNP転出を行った月の月額料金・音声通話機能付帯料は日割りせず解約日ま
で満額請求いたします。

* 契約期間に応じて、音声通話解除調定金が発生する場合があります。

* お申し込み内容に不備等がある場合、お申し込みをお断りさせていただく
こともありますので、ご留意ください。

以上

ググってみると同社は翌日23時を待って一括処理しているらしく…思わず「昭和か!?」と突っ込んでしまいました。IIJmioさん、ハイテクですね(棒)。

4月2日(金) MNP 予約番号到着 & ahamo 申込み

事前の情報通り、23時ちょうどにIIJmioから「MNP 予約番号発行完了のお知らせ」メールが到着。

** ** 様

株式会社インターネットイニシアティブ

IIJmio MNP予約番号発行完了のお知らせ

平素はIIJmioサービスをご利用いただき誠にありがとうございます。
下記の通り、MNP予約番号の発行が完了しましたので、お知らせいたします。

● 対象サービス及び情報
(1) IIJmio モバイル
     サービスコード : hddXXXXXXXX (ファミリーシェアプラン)
     対象のSIMカード : 090XXXXXXXX AXXXXXXXXXXXXXX nanoSIM(音声)
     MNP予約番号 : XXXXXXXXXX
     有効期限 : 2021年4月16日

* 予約番号の有効期限は、弊社で予約番号を発行した日を含めて15日間です。
予約有効期限を過ぎると予約番号は失効となります。

* 発行した予約番号の解除はできません。
* MNP転出後、有効なSIMカードが0枚になっ>
た場合、ご契約は自動的に解約と
なり、別の有効なSIMカードがある場合、>継続してご利用いただけます。
※ケータイプランの場合、転出完了と同時
にご契約のプランも解約となります。

* MNP転出を行った付きの月額料金・音声通話機能付帯料・音声オプション料金は
日割りせず解約日(課金停止日)まで満額請求いたします。

以上

誤字やおかしな改行がテンコ盛りの怪しいメールですが…多分本物です(苦笑)。

何はともあれ、MNP予約番号さえ手に入ればあとはこっちのもの。早速、ahamoへの申込手続きを開始。

申込にあたってはドコモグループの共通ID「dアカウント」が必用。dアカウント自体はドコモのユーザーで無くても利用可能なので、事前に用意しておけばahamoの申込自体は5分とかからず完了します。

途中、「LIQUID eKYC」システムを用いた免許証などの本人確認書類と本人の顔の撮影が求められます。LIQUID eKYCは背景が白だと上手く認識してくれないらしく何度か撮り直しを迫られました。やむなく申込に使っていたラップトップを抱えて濃い色のクロスを貼った部屋に移動し撮影しなおすことで対応しましたが、PCのカメラはホワイトバランスが甘いこともあり顔が若干白飛び気味に…。まぁ、通ったからいいか。

最後にSIMカードの受取予定日時を指定可能だったので最短の4/11(日)を指定。「お申込受付のご連絡」のメールが送られてきているのを確認出来たら手続きは完了です。

ahamoをお申込みいただき、ありがとうございます。

下記のとおり、お申込みを受付けしました。
商品の発送準備が整いましたら、ご連絡いたします。

■お申込み内容
【受付番号】
XXXXXXXXXXXXX
【お申込日時】
2021年 4月 2日XX:XX:XX
【その他お申込内容・電子帳票】

■配送状況・開通のお手続きなどについて
https://ahamo.com/contract/tra/login

■返品交換キャンセルについて
https://ahamo.com/support/cancel/

4月3日(土) 本人確認書類 再提示

「お申込書類に関するご連絡」なるメールが到着。昨日アップした画像が不鮮明で本人確認が出来ないとかなんとか…。

ahamoオンラインショップをご利用いただき、ありがとうございます。
お客様よりお申込みいただきましたご注文内容についてご連絡いたします。
ご提出いただいた本人確認書類(補助書類がある場合は補助書類を含む)が当社基準を満たしていないため、お申込みを受付することができません。
お手数をおかけいたしますが、再度アップロードをお願いいたします。

■受付できなかった理由
本人確認書類(補助書類がある場合は補助書類を含む)の画像が不完全です。
・画像が不鮮明(ぼやけている、解像度が低い、画質が荒いなど)
・全体が確認できない(写真に収まっていない、一部が隠れているなど)
・必要箇所が光の反射により読み取れない(部分的な反射の場合も受付できません)

■撮影のポイント
本人確認書類(補助書類がある場合は補助書類を含む)の全体が収まるように以下の点に注意して撮影してください。
・顔写真や記載事項などがはっきり読み取れるように撮影してください。
・フラッシュはオフにして撮影し、光が入り込まないようにご注意ください。

■再アップロードの手順
?ahamo専用サイト又はahamoアプリにアクセスし、ご注文時のdアカウントでログインしてください。
?お申込み履歴を選択すると、本人確認書類の再アップロード画面が表示されます。
?画面にしたがって操作してください。
※お申込み時に選択いただいた提出方法(eKYCまたは画像アップロード)は変更できません。
本メール受信後、一定期間を経過しても再アップロードが確認できない場合は、ご注文をキャンセルいたします。

なお、再アップロード後も当社基準を満たしていない場合、本メールが再送されます。
また、ご注文内容などにより、お申込みを受付できない場合もございます。予めご了承ください。

▼受付可能な本人確認書類などについてご不明な点がございましたら、下記よりお問合せください。
▼ahamo専用サイト
https://ahamo.com

さすがに白飛び気味の顔写真ではマズかったようで…。昨日の教訓を生かし、今回はスマホを利用して再申請しておきました。

ただ、今回送られてきたメールには大きな「嘘」があって、文中の指示通り「ご注文時のdアカウントでログイン」しても「お申込み履歴」なる画面は存在しませんし再アップロードも出来ません。正しくは「お申込受付時に発行された受付番号でログイン」しなければならなっかたようで、これに気付くまでに随分時間を浪費してしまいました。ahamoのシステムも急ごしらえでしょうから、こういうミスは今後しばらくは続きそうな気がします。

なお、今回の再申請で受取予定日が1日ズレて12日(月)になりました。

4月5日(月) 本人確認通過?

本人確認書類を再提出したものの、その後特に連絡はなし。

ちゃんと処理されたのか不安になって再度受付番号でログインしてみると「出荷作業待ち」との表示。

本人確認は無事通過…なのか?

4月9日(金) 発送連絡

ahamoよりSIM発送の連絡が到着。

ahamoをお申込みいただき、ありがとうございます。

商品の発送準備が整いましたので、ご案内いたします。
商品到着後、開通のお手続きをお願いします。

■お申込み内容
【受付番号】
XXXXXXXXXXXXX
【お申込日時】
2021年 4月 4日XX:XX:XX

■配送状況・開通のお手続きなどについて
https://ahamo.com/contract/tra/login

■商品到着後の設定・開通の流れについて
https://ahamo.com/flow/shipping/

※iOSをご利用で上記URLにアクセスできない場合、あんしんフィルターのアドレス欄にURLをコピー・貼り付けしアクセスしてください。

お申込日時が4/4になってますが、この日にこちらから何らアクションはとっていないのでahamo内部での受付承認日時だろうと思われます。

ちなみに配送状況を確認すると配送業者は日本郵便の模様。お届け指定日は再申請時に指定可能だった4/12(月)ではなく、当初指定していた4/11(日)になってました。

4月11日(日) SIMカード到着。開通&接続設定

当初指定した日時通りに荷物が到着。

ahamoからの荷物

ahamoのロゴが施された段ボールで送られてきたのですが、中身はSIMカードと簡単な案内資料が2枚、それにdカードのチラシだけなので「別に封筒で良かったのでは…?」って感じです。騙されて端末も同時購入する人が多いと踏んで、箱での送付がデフォルトなのかもしれません。

ahamoのSIMカード

SIMカードもahamoのロゴが施されただけのシンプルなデザイン。

中身を確認したらさっそく開通手続きと接続設定を開始。まずは使用中の手元のスマートフォン『Moto G7 Plus』からIIJmioのSIMを取り出し、新たに届いたahamoのSIMに差し替えます。

開通処理は電話を使った手続きも可能ですが、ウェブサイトから実施した方が手っ取り早いと思います。PCからahamoのウェブサイトにアクセスし、受付番号でログインし「切り替え(開通)手続きへ」に進み、必要に応じ「受付確認メールの送信先」に連絡先のアドレスを入力したらページ中ほどにある「開通する」ボタンをポチるだけ。

開通処理完了

その後スマホを起動すれば電話は既に利用可能になっているはずです。

データ通信ですが、ahamoは始まって間もないサービスということもありSIMカードを挿しただけでは正しいAPN設定に切り替わりません。将来、Androidのバージョンアップで自動設定されるようになる可能性が高いですが、現状では手動で設定してあげる必用があります。

といってもやることは簡単で、ピュアなAndroid環境の場合であれば、[設定]-[ネットワークとインターネット]-[モバイル ネットワーク]-[アクセス ポイント名]と辿り、APN一覧の中から「spmode.ne.jp」を選択するだけ。

ahamoのAPN設定

この後、電話及びデータ通信が利用可能になっていることを確認出来たら移行作業は完了。ahamoの動作確認済リストには掲載のないMoto G7 Plusですが、問題なく使用出来ています。(そりゃそうだ…)

最後にIIJmio回線用の専用アプリ「みおふぉんダイアル」や「mioプレフィックス」は無用の長物になるので、使用していた人は忘れずにアンインストールしておきましょう。

新旧料金比較

IIJmioファミリープランでの3回線からahamo 1回線+IIJmioギガプラン(2GB) 2回線に移行したことにより料金総額は下記のように変化。

乗り換え前後の料金比較

以前に比べ450円近い節約になります。

嫁と子供が使うIIJmioギガプランは一旦最小の2GBで契約してますが、先々2回線とも4GBに変更させたとしてもなお以前よりお得。素敵…と思う一方で、こんなに下げられる余地があるんだったら大手キャリアはどうしてもっと早くに値下げしなかった?と考えるのはきっと私だけではないはず。

まとめ

政府主導による携帯料金の「官製値下げ」に向けた動きは大手キャリアのみならずMVNO各社も巻き込んで、一気呵成に新しいフェーズへの移行が進む形となりました。今後は音声通話料の値下げに向けた圧力を強めていくといった報道もあり、消費者側からすれば今後もさらなる恩恵の享受を期待出来そうです。

携帯事業者だけが狙い撃ちされてるようで少々疑問に感じるところもありますが、そこは割り切ってありがたく活用させて頂きましょう。

IIJmioを含むMVNO事業者にとっては今がまさに正念場といった感じで今後は淘汰も進んでいくのでしょうが、はたしてどういう未来が待っているのやら。楽しみでもあり、恐ろしくもあり…。

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