2010年の購入から10年以上に渡って使用してきたパナソニック『ヘアードライヤー ナノケア EH-NA92』のモーターがそろそろ寿命らしく、ガサガサと乾いた異音が生じるようになったのでEH-NA92の後継現行モデル『ヘアードライヤー ナノケア EH-NA9G』に買い替えました。
EH-NA92を購入した当時はこの「EH-NA9X」シリーズがナノケアドライヤーシリーズの最上位モデルでしたが、現在はその上に「EH-NA0X」シリーズが設けられ差別化が図られています。どうせ買うなら良いものを…と思いましたが、よくよく見てみると「EH-NA9X」シリーズですら実売価格が10年前の2倍近いお値段。こんなに枯れたジャンルの製品が何故ここまで値上がりするのか不思議でならず他社製品への乗り換えも検討しましたが、「使い慣れた物が良い」という嫁と子供の意見で大人しくEH-NA9Gを選択した次第です。
EH-NA9Gはゴールドとピンクゴールドの2色展開で、今回はゴールドを選択。ゴールドと言うよりはベージュがかったシルバーといった色合いです。
付属品はセットノズルと取扱説明書のみ。EH-NA92に置き台や掃除ブラシが付属していたことを考えるとコストダウン感が否めませんが、もともと活用してる人はほとんど居なかったと思われるので支障はないでしょう。
参考までにEH-NA92との外観比較をば。
フォルムに大きな変更はありませんが、モード切替スイッチがハンドルの根本から本体側面に移動したことで全高が若干小型化。重心が下がり重量も20gほど軽くなっているので実際手にしてみると随分と扱いやすくなった印象は受けます。
動作モードは温風・冷風以外に「温冷リズムモード」「スカルプモード」「インテリジェント温風モード」「スキンモード」といったものが用意されています。
「温冷リズムモード」は温風と冷風を一定間隔で自動切換え、「スカルプモード」は地肌にやさしい約60度の温風、「インテリジェント温風モード」は室温に合わせて温風の温度をコントロール、「スキンモード」はナノイーとミネラルマイナスイオンを含んだ風を顔などにあてて使用するというもの。
一見便利なようですが、自分のタイミングで温風・冷風を切り替えながら使いたい人からすると、モードの切替スイッチが側面に移動したことで操作がし辛くなったと感じるかもしれません。
ちなみに、現行モデルではナノイーをOFFにすることが出来ません。ナノイーはどちらかというと広がりやすい髪を落ち着かせてボリュームダウンさせる方に働くので、毛量の少ないご家族と共用されるようなケースは想定されなくなったようです。
使用後の感想は良くも悪くも10年以上前のEH-NA92と何ら変わりありません。風量もナノイーの効きも以前と同じ。
ゴワつきがなくブラシ通りの良い仕上がりには安定のクオリティを感じさせますが、意地悪な言い方をすると10年の時間を浪費して価格も2倍になったのにさしたる進化がない…と言えなくもなく。
決して悪い製品ではないのでナノケア ドライヤーを未体験な方には一度は試して頂きたいとは思いますが、既存モデルからの買い替えであればコスパも踏まえ自分にあった製品をじっくり吟味しても良いかもしれません。