子供部屋に設置すため昨年11月に購入したスマートリモコン『Nature Remo nano』。仕事に追われて半年近く放置していましたが、このタイミングでようやく開封しました。
2020年に導入した『Nature Remo mini』に続き、我が家では2台目となるNature Remo。セットアップ手順やその使い勝手を簡単にレビューしていきます。
Nature Remo nano 選んだ理由
現在、Nature Remoシリーズのスマートリモコンは温度・湿度・照度・人感センサーを搭載したフラッグシップモデル『Nature Remo 3』、温度センサーのみ備えたスタンダードモデル『Nature Remo mini 2』、そして今回導入するセンサー無しの『Nature Remo nano』の3モデルが展開中。(バリエーションモデルは除く)
一般的には、スマートスピーカーによる音声操作や定型アクションのトリガーとしてスマートリモコンを使用するケースが大半です。そのため、内蔵センサーを活用する機会は少なく、仮に利用する場合でも設置場所によっては正確な計測が難しいケースも考えられます。それならNature Remo nanoでも十分だよね?という判断。
加えて、Nature Remoシリーズで初めて給電用のインターフェースにType-Cを採用していることも理由のひとつ。他のモデルが機能面でどんなに充実していても、今更microBケーブルなんて増やしたくありませんよね。
開封&セットアップ
Nature Remo nanoは従来モデルと外観こそ似ていますが、サイズは2回りほどコンパクトになっています。取扱説明書やUSB-ACアダプタ、ケーブルなどの同梱品を省くことで、パッケージも小型化されています。
スマートリモコンの導入を検討するほどのITリテラシーがある人であれば、これらの付属品はすでに持っているだろうという判断に基づいたものと思われ、その分価格を抑えることができています。
製品のセットアップは従来同様「Nature Remoアプリ」からも可能ですが、今回はNature Remo nanoで新たに採用されたスマートデバイスの共通規格「Matter」を使った手順を試してみました。
Nature Remo nanoの電源を入れると、手元のPixel端末が勝手に反応しデバイスのセットアップが促されます。
デバイスに貼付されたセットアップ用のQRコードをスキャンするよう促されますが、何故かうまく読み取りが出来なかったので「QRコードを使わずに設定」から本体裏に印刷された11桁のコードを入力。
続くアプリの選択画面では「Google Home」がデフォルトで表示されていますが、我が家はEchoデバイスで統一している関係もあり「別のアプリを選択する」から「Amazon Alexa」を選択。
デバイスの接続が完了したら、Alexaアプリ側での設定を行います。
権限を付与し、ネットワークの接続確認が完了するとAlexaアプリ上でもデバイスが認識されます。
デバイス名を任意の名前に設定したらセットアップは完了。
あとは他のNature Remoシリーズと同様にAlexaアプリ上で任意のトリガー設定を行うだけです。
MatterからAlexaアプリへと続く動線だけではNature Remo nanoにリモコン設定を行うことが出来ないので、結局後からNature Remoアプリにも認識させる必要がある点はちょっと面倒ですが、従来のNature Remoシリーズのセットアップ手順よりセットアップは簡単です。
感想とまとめ
早速『Echo Dot (第5世代)』と組み合わせて子供部屋に設置しましたが、リモコンの信号の強度も問題はなく使い勝手に問題はありません。
唯一気になったのは信号を送受信する際の反応が分かり辛い点。miniは本体内の前面に設けられたLEDが外装を透過してリング状に光って反応してくれましたが、nanoはUSBポート脇に小さなLEDが設けられているだけ。一見して動作しているのか判断がつかないのが少しばかり不満ですが、慣れの問題でしょうか。
シンプルで安価なスマートリモコン『Nature Remo nano』。既存モデルのユーザーに買い替えを促すほどの革新性には乏しいものの、センサー機能が必要ない環境への追加導入や初めてスマートリモコンに触れる人には最適な一台。上位モデルの後継機種にも期待を抱かせてくれる製品です。