デノンの空間オーディオ対応スピーカー『Denon Home 200』

Denon Home 200スピーカー、ステレオサウンド付きワイヤレススマートスピーカー、チャコールデノンのネットワークスピーカー「Denon Home」シリーズに空間オーディオに対応した新ラインナップが登場。今年春頃からクラウドファンディングで先行販売されているのを見かけてからずっと気になっていたこともあり、今回その最もコンパクトなモデルである『Denon Home 200』を導入することにしました。

実物はファブリック素材で包まれた円筒形に近いシンプルなデザインで、それなりに大きさはあるもののどんなインテリアにも馴染みやすいスタイリッシュな佇まいです。重量は約2kgでずっしりとした重みがあり、作りの良さも伝わってきます。

Denon Home 200

天面には物理操作ボタンを備え、底面にはLEDインジケーターを配置。背面には無線LANでのセットアップに使用する「CONNECT」ボタン、3.5mmのアナログ入力端子、USB Type-Cポート、Bluetoothペアリングボタン、マイクのミュートスイッチのほか、電源コードを繋ぐメガネ型ACインレットが備わっています。

Denon Home 200の背面

USB Type-CポートはUSBメモリを繋いでFLACファイルなどの再生ができるほか、USB-LANアダプタを装着することで有線LAN接続にも対応。ただ、Wi-Fiは2.4GHzや5GHzに加えて最新の6GHz帯にも対応しているため、わざわざ有線接続する場面は少ないかもしれません。電波状況の悪い環境で利用する際の保険としては有用な選択肢なのかもですが。


音声周りの仕様は25mmトゥイーター2基と102mmウーファー1基による3ドライバー構成。Dolby Atmosなどの空間オーディオ楽曲の再生をサポートするほか、通常のステレオ音源であっても独自のサラウンド処理により立体的で包み込まれるような音場を作り出してくれます。原音に忠実でありながら力強く躍動感のあるデノンらしいサウンドも満足度は高いです。

ちなみに、到着直後に16畳ほどのLDKに置いてセットアップ・試聴していましたが、これだけの広さであっても部屋の隅々まで芯のある音を届けてくれる再生能力にはひたすら驚かされました。

その後は書斎に移動させて使用していますが、ボリュームを絞っても音の繊細さや空間の広がりが損なわれない点は特筆すべきポイント。もっぱらTuneInでSmoothJazz.comを流したりSpotifyのフリープランでジャズやボサノバなどを聞いたりしていますが、低ビットレートの音源であってもスッキリと解像感高く鳴らしてくれ、作業用のBGM再生機としても十二分に楽しめています。

Denon Home 200の使用環境

イコライザーによる音質調整も可能で、空間補正を行うAutoとダイレクト再生のPureという2種類のサウンドモードも切り替え可能。これらの設定や再生する音源の選択は、基本的にデノンやマランツのエコシステムであるHEOSアプリを利用することになります。HEOSアプリの使い勝手は少々慣れを要する部分がありますが、ソフトウェアのアップデートを重ねて動作自体は安定しており、一度手順さえ覚えてしまえば日常的な操作で困る場面はさほどありません。

なお、本体では基本的にボリュームの上げ下げくらいしかできない仕様。同一ネットワーク上にAppleの『HomePod』や『HomePod mini』が存在する環境であれば「Works with Siri」を介してSiriからの音声操作や再生指示が行えるようですが、AIスピーカーとしてHomePodシリーズを常用している人なんて聞いたことないんですけど…。旧世代の『Denon Home 350』などは標準的なAlexa対応だった記憶があるだけに、メーカーの昔からのApple推しな姿勢がこうした連携仕様に出てしまう点は個人的に少しモヤっとする部分ではあります。

とはいえ、このサイズ感から放たれる圧倒的なサウンドクオリティは不満を補って余りある魅力を持っています。日々の音楽鑑賞や作業環境の質を間違いなく一段引き上げてくれる完成度の高いスピーカーです。あとはAlexa対応も早よ!

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