Raspberry Pi(ラズベリーパイ)の起動ガイド

先日届いたRaspberry Pi(ラズベリーパイ)をさっそく動かして遊んでみました。

需要に対して供給が追いついていないこともあり国内の所有者も少なく日本語での情報も少ないことから起動までの手順などは現時点では公式ページに頼るほかありませんが、すべて英語ということもあり抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょうから簡単にまとめておくことにします。

1. 起動イメージの準備

まずはRaspberry Piの公式ダウンロードページで公開されているLinuxイメージをダウンロードします。7月末時点では「Raspbian “wheezy”」(2012-07-15-wheezy-raspbian.zip)、「Arch Linux ARM」(archlinuxarm-13-06-2012.zip)、「QtonPi」(qtonpi-0.2.tar.bz2)の3種類が公開されていますが、まずは先日満を持して登場した「Raspbian」(ラズビアン)を動かしてみることにしましょう。

ダウンロードページ内のリンクより直接ダウンロード、もしくはTorrent経由で「2012-07-15-wheezy-raspbian.zip」をダウンロードして解凍。「2012-07-15-wheezy-raspbian.img」というイメージファイルが出来ていることを確認します。

続けて同じダウンロードページ内からリンクされている「Win32 Disk Imager」をダウンロード。さきほどダウンロードしたイメージファイルはSDカードにそのままコピーしても使用できませんので、このツールを使ってSDカード上に展開し起動ディスクとして正しく認識できるようにします。こちらもダウンロード後に解凍しておきます。

Raspberry Pi(ラズベリーパイ)の起動ガイド

RaspbianのイメージファイルとWin32 Disk Imagerの準備が出来たらメディアカードのリーダライタと2GB以上のSDカードを用意してPCに接続し「Win32DiskImager.exe」を起動します。

120730_diskimager1 - Raspberry Pi(ラズベリーパイ)の起動ガイド

画面右上の「Device」が接続したリーダライタのSDカードのドライブなっていることを確認。違っていたら正しいものに変更しておきます。続けて「Image File」にRaspbianのイメージファイル「2012-07-15-wheezy-raspbian.img」を指定し「Write」を押下。

120730_diskimager2 - Raspberry Pi(ラズベリーパイ)の起動ガイド

確認画面が表示されるので「Yes」を選択するとSDカードへ転送が開始されます。

120730_diskimager3 - Raspberry Pi(ラズベリーパイ)の起動ガイド

転送が済んだらSDカードを抜いてPC側での作業は終了。

2. 初期設定

電子部品は静電気に弱いので基板上の部品に極力触れないよう注意しながらさきほど準備したSDカードをセット。続けて映像用ケーブル(HDMIかRCA)、キーボード、マウスなどを接続し、最後に電源供給用のMicroUSBケーブルを接続します。

120730_connect - Raspberry Pi(ラズベリーパイ)の起動ガイド

Raspberry Piには電源ボタンがありませんので、MicroUSBケーブルを接続すると起動が開始されます。

120730_boot - Raspberry Pi(ラズベリーパイ)の起動ガイド

Linuxではお馴染みのデバイス情報などがズラズラーーっと表示される起動プロセスの後「Raspi-config」という初期設定画面が表示されます。

120730_raspi-config_menu - Raspberry Pi(ラズベリーパイ)の起動ガイド

各項目の内容は次の通り。

[info]
このツールの情報が表示されます。「このツールはラズベリーパイの初期設定を行うためのものです。いつでも呼び出すことできますが、自分でカスタマイズしてる場合は困難な場合もあります。」といった旨の注意が記されてます。

[expand_rootfs]
SDカードのパーティションの拡張を行います。raspbianの初期設定ではSDカードを最大2GBしか使用しないようになっているので、こちらを実行することで全容量を使用するよう設定できます。

[overscan]
ディスプレイのオーバースキャン設定を行います。画面周囲に余白が必要な場合に使用するもので、液晶ディスプレイなどに接続している場合は「Disable」(無効)でOK。

[configure_keyboard]
使用するキーボードの配列を指定します。一般的な日本語キーボードであれば[Generic 105-key (Intl) PC]-[Japanese – Japanese (OADG 109A) ]でOK。

[change_pass]
初期ユーザ「pi」のパスワードを変更します。

[change_locale]
ロケールの設定を行います。最初に日本語(ja_JP)を指定すると日本語フォントが無いために文字化けしてしまうのでこのタイミングでは設定不要。

[change_timezone]
日本国内で使用する場合は[Asia]-[Tokyo]を指定しておきます。

[memory_split]
GPUへのメモリ配分を指定します。特に問題がない限り初期設定のままで。

[overclock]※この項目が無い場合は[update]を実行
オーバークロック動作させる場合に設定します。Raspberry Piの寿命を縮める恐れもあるので設定変更する場合は自己責任で…。

[ssh]
SSH接続を有効にする場合は「Enable」に。

[boot_behaviour]
起動時にXのデスクトップ画面を自動起動させる場合は「Yes」を。

[camera]※この項目が無い場合は[update]を実行
別売りの専用カメラモジュールを使用する場合は「Enable」に。

[rastrack]※この項目が無い場合は[update]を実行
世界でのRaspberry Piの利用分布を可視化する「RasTrack」というサービスを利用する場合に設定。

[update]
raspi-config のアップデートを行います。(ネットワーク接続が必要です。)

この「Raspi-config」画面はいつでも呼び出して設定を変更することが出来るので、最初は[configure_keyboard]と[change_timezone]、2GB以上のSDカードを使用している場合に限り[expand_rootfs]を実行・設定しておけばOK。他は用途に応じて[ssh]と[boot_behaviour]を有効にしておくくらい。

設定が済んだら「Finish」を押下。再起動の確認メッセージが表示されたら「Yes」で再起動してください。

3. 起動と終了

初期設定で[boot_behaviour]を有効にしていなければ再起動後にコマンド入力の待受状態となるので、「startx」とタイプしてEnterキーを叩くとRaspbianのX(デスクトップ)画面が表示されます。

120730_desktop - Raspberry Pi(ラズベリーパイ)の起動ガイド

ジャジャーン!これが表示されればこれまでLinuxに触れたことのない方でも直感で操作することが可能になるかと思います。

RaspbianはDebianベースのディストリビューションなので、aptで簡単にソフトウェアの追加や更新が可能です。RedhatやCentOSとは少しばかり勝手が違いますが、慣れてしまえば簡単なので是非イロイロと試してみてください。

最後に。シャットダウンしたい場合は…

# sudo halt

で終了プロセスを実施後、MicroUSB端子を抜いてください。

以上。簡単でしょ?

追記 (2013/05/21)

最新版のRaspi-configに沿って画面イメージの差し替えと項目説明の追記を行いました。

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