ThinkPad SL300もWindows 10にアップグレード

嫁のPC学習用に2009年に購入した『ThinkPad SL300』(2738CTO)も実働6年超。

Vistaからのダウングレード権を用いて初期導入されていたXPからVista、8、8.1と4世代のOSを渡り歩いてきたものの、さすがにハードディスクが寿命を迎えそうな気配を見せているうえ最近は嫁もほとんど利用していないのでそろそろ引退させるかなぁ…と考えていたのですが、久しぶりに起動したこの端末にもWindows 10への無償アップグレードの案内が届いたので”最期のチャレンジ”との覚悟を決めてアップグレードを実施。

先日『EliteBook 8460w』をWindows 10化したばかりゆえ作業は手慣れたもので、最初に無償アップグレードによるライセンス認証を得るため8.1からのインプレースアップグレードを実施。時間はそれなりにかかりましたが、途中エラーが発生することもなく無事に終了。

システムのプロパティで無事ライセンス認証されていることを確認した後、ひと通り動きをチェックしてみたのですが思っていたよりも快適。

スペックがスペックだけに決して早くはありませんが、処理遅延の要因となっていたゴミ(以前嫁が誤って入れたマルウェアの残骸)が解消されたのかHDDへの過度なアクセスが発生して応答が無くなるようなことも無くなりました。

「寿命間近のHDDで最新OSがこれだけ動くなら、HDDを交換すればなんとか実用性を維持出来るかも!?」

そんな期待を胸にHDD交換を実施してみました。

ハードディスク交換とWindows 10のクリーンインストール

まずはSL300を裏返してバッテリーを取り外し。同端末は構造上バッテリーを付けたままでも部品の換装作業は可能ですが、ショートや感電防止のため必ず外しておくようにしましょう。

150822_back - ThinkPad SL300もWindows 10にアップグレード

HDDは右下部分に内蔵されており、精密ドライバでカバーを固定するネジを1本外すだけでアクセス可能。

150822_reject - ThinkPad SL300もWindows 10にアップグレード

中央に見える黒いフィルム状のタブを引っ張れば金属トレイに固定されたHDDがコンニチハします。

搭載されていたHDD(写真左)は容量160GB(バッファ8MB)で5,400rpmのSATA1(1.5Gb/s)接続対応『Travelstar 5K320 (HTS543216L9SA00)』。SL300に採用されているGM45 ExpressチップセットはSATA2(3.0Gb/s)に対応しているはずですが、SL300が発売されていた2008~2009年頃はSATA2に対応するHDDの選択肢がそれほど多くなかったためこのような仕様になったのだろうと思われます。

150822_hdd - ThinkPad SL300もWindows 10にアップグレード

新たに取り付けるHDDは先日EliteBook 8460wを『Samsung SSD 850 EVO』に換装したことで不要になった『HGST Travelstar 7K500 (HTS725050A9A364)』。こちらもかなり使い込んだ代物ですが容量500GB(バッファ16MB)で7,200rpm、SATA2(3.0Gb/s)接続にも対応するなど旧HDDを上回るスペックゆえ相応の改善は期待出来るはず。

トレイに新しいHDDを固定したら逆の手順で組み付けて交換作業は完了です。海外メーカーのPCはメンテンナスが容易なので大好きです。

交換を終えたらWindows 10をクリーンインストールしていきます。

メディア作成ツール」でDLしたWindows 10のISOイメージを焼いたDVD-Rを光学ドライブに入れてブート。先のアップグレードで既に認証は完了しているため途中で求められるプロダクトキーの入力はスキップして構いません。インストール作業が終了してWindows 10が起動するまでには1時間強を要しました。

HDD交換とOSのクリーンインストールでリフレッシュを終えたSL300ですが、まるで端末を買い替えたかのようにキビキビした動き。重たい処理を動かすと多少厳しいものがありますが、ネットの閲覧や文書作成など普段使いの端末としては十分過ぎる性能を見せてくれています。

廃棄すら考えていたSL300ですが…もうしばらく頑張ってもらいましょう!!

なお、Windows 10に無償アップグレードしてライセンス認証を受けた端末のHDDを交換すると、クリーンインストール後の再認証で弾かれる…という情報をどこかで見かけていたのですが、そのようなことはありませんでした。

Windows 10をクリーンインストールした後はデバイスマネージャー上に標準ドライバでカバーされなかった「不明なデバイス」がいくつか列挙された状態ですが、Windows 7/8用として公開されているドライバをそのまま、あるいは一部手を加えてインストールすることでWindows 10上でも正しく動作するようになります。

導入すべきドライバとその手順については備忘録を兼ねて以下にまとめておくことにします。

主なドライバ類の導入手順

Windows 10を導入したThinkPad SL300に導入したドライバ・アプリとその手順は以下の通り。いずれも現時点での最新バージョンを利用していますが、今後Windows 10対応を謳うものが正式にリリースされたらそちらを利用してください。

  1. 「Ricoh カードリーダー ドライバー」 3.64.02(6ax801ww.exe)
    DLしてきた「6ax801ww.exe」を実行することでそのまま展開・インストール可能です。
  2. 「ThinkPad省電力ドライバー」 1.44 (6aku05ww.exe)
    DLしてきた「6aku05ww.exe」を実行することでそのまま展開・インストール可能です。
  3. 「ATK ホットキー ドライバー」 1.00.03.0 (6ag802ww.exe)
    DLしてきた「6ag802ww.exe」をそのまま導入してもOSの起動・終了時に「can’t open ACPI ATK0100 kernel Mode Driver」というエラーが出るだけなので一工夫必要。
    ひとまず展開まで行いインストール開始の確認メッセージが表示されたらチェックを外し「Finish」でインストールを中断。
    展開先フォルダへ移動して「Setup.exe」のプロパティで互換モードを「Windows 7」に設定後「管理者として実行」すれば正しくインストールされます。
    ただし、正式に対応するOSでないせいか一度端末の電源を落とすとホットキーが使用できなくなるので、インストール先フォルダに含まれる「LControl.exe」と「LFKA.exe」を自動起動するようタスクに登録しておきましょう。(スタートアップに登録してもUAC制限にひっかかるので、タスク登録が現実的な解でしょう…。)
  4. 「ホットキー機能統合」 3.89.0100 (8jvu43ww.exe)
    こちらも少し面倒。DLしてきた「8jvu43ww.exe」を実行してもインストーラの不具合(?)で「This program does not support this system.」とメッセージが出てインストールが中断されてしまいます。
    そこでThinkPadのフォーラムで見かけた情報を参考に、旧Ver 3.81.0100を展開したフォルダから取得した「TpiSetup.dll」「SWI32.sys」「SWIX64.sys」を最新3.89.0100の展開先にコピーして実行することでインストールが可能になります。
  5. 「ThinkVantage ハードディスク アクティブプロテクション」 1.80.11.0 (n19sk18w.exe)
    現行端末でも利用されている共通アプリということもありWindows 10に対応済。DLしてきた「n19sk18w.exe」を実行するだけでOKです。
    インストール後の設定及び稼働状態の確認は「スタート」の右クリックから[コントロールパネル]-[ハードウェアとサウンド]-[Lenovo – HDD プロテクション]と辿ったところから。但し、SSDに換装している場合はインストール自体不要ですね。

150822_f5 - ThinkPad SL300もWindows 10にアップグレード

やや面倒な対応が必要ですが、一番のネックと思われたホットキーもWindows 10上で動作するようになり大満足です。(何故かVolume Upボタンだけが応答しないのですが、ボタンが壊れてるのかしらん…?)

多少古いPCでもWindows 10は動作可能です!!

これまでWindowsはバージョンアップとともにハードウェア要件が上がってきたため、世代交代ごとに買い替え需要が生まれ各PCメーカーは潤ってきたのですがWindows 10の求めるスペックは8.1と同じ。現状Windows XPや7が稼働している端末も多くがアップグレード可能と思われますし、Core 2 Duo世代以降のCPUを搭載していれば概ね快適に動作するはず。あわせてHDDをSSDに換装などすれば下手な最新PCを買うよりよほど快適かもしれません。

是非一度お試しになることをお勧めします。

追記 (2015/08/24)

ドライバの導入手順を加筆・整理しました。

    この記事へのコメント

    ホットキーインストーラーの解凍ソフトは何を使ってますか?
    universal extractを使ってますが解凍できません。

    sunさん:
     別途解凍ソフトは不要でした。
     LenovoのウェブサイトからDLしてくる最新ドライバは「8jvu43ww.exe」のようなファイル名になっていますが、これは直接インストーラをするものではなく、「C:\DRIVERS\HOTKEY」などの配下(ドライバにより異なる)に一旦展開した後、実際のインストーラが起動されます。
     この一旦展開されたものコピーしておいて利用すればOKです。

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