インターネットを利用した音楽・映像配信サービスの拡大やデジタルデバイスの進化に伴い、光学メディアの終焉はもはや不可避な状況。
世界最大の市場を誇る米国でもCDやDVDは既に過去のものですし、主要なAV機器メーカーも対応機器の開発は打ち止め状態。デジタル化で立ち遅れている日本でもレコードやカセット、フロッピーディスクなどと同じ過去の遺物として認知されるようになるのは時間の問題と思われますが、このような潮流をさらに加速させかねないのが光学メディアの寿命に関する問題。
1982年に「耐久年数が長く半永久的に聞くことが出来る」という触れ込みで登場したCDでしたが、実際には経年による物理的変質が不可避。製造品質や保管状態によるものの、平均して30年ほどで寿命を迎えると言われています。今から30年前の1990年代前半と言えば、数多くのヒット曲が生まれたJ-POP全盛期でCDが広く普及した時期とも重なり、当時の想い出の作品達が今まさにその価値を失っていってる…と考えると恐ろしい限り。
我が家にも新旧2,000枚ほどのCDがありますが、暗所保管で湿度管理にも気を配っていたため今のところ問題は生じていないはず…。とはいえ、劣化の波は着実に迫っていて避けることが出来ませんし、そもそも5年後10年後にはCDを再生する環境そのものが身近に存在しなくなっている可能性も否定できません。
そこで、今のうちに手持ちの全CDをデジタルデータ化して資産の保全と将来への備えを図ることにしました。