お名前.comからGoogle Domainsにドメイン移管してみた

Googleによるドメイン登録事業(レジストラ)サービス「Google Domains」(グーグル・ドメイン)が日本でもようやく解禁となったので、さっそく当ブログのドメイン「buzzyvox.com」をお名前.comから移管してみました。

Google Domainsが日本でもサービス開始

Google Domainsに於けるドメインの維持費用(更新料)は年あたり1,400円とお名前.comに比べ少しばかり割高ですが、ネームサーバの性能や信頼性はかなり高いようなので、お名前.comに不満があるのなら使わない手はありません。

この先、お名前.comからGoogle Domainsに乗換えを図る方が増えると思われるので移管手続きの流れを簡単に説明しておくことにします。

お名前.comからGoogle Domainsへのドメイン移管手順

まずは自分のGoogleアカウントにログインした状態でGoogle Domainsにアクセスし、右上の「MANAGE MY DOMAINS」を選択。

マイ ドメイン画面

最初に表示される「マイドメイン」ページは英語表記になっていると思うので必要に応じて日本語に変更、サイドメニューより「Google に移管」を選択します。


ドメインの移管

Google Domainsに移管したいドメイン名を入力して「続行」で次のステップへ。

ドメイン移管の準備

転出元である現在の登録事業者(お名前.com)側でやるべき作業が表示されるのでこれに従ってドメインロックを解除し認証コードを取得。また、Whois公開代行サービスを利用していると登録者のメールアドレスが「proxy@whoisprotectservice.com」という代理の内容になっているのでこのままでは移管に際し両事業者から送られてくるメールを受け取れず作業を進められません。あらかじめWhois公開代行を解除しておく必要があります。

ドメインの準備

Whois公開代行サービスを解除したら「更新」を押下し、登録者のメールアドレスが正しい内容に置き換わったことを確認した後「続行」で先に進めます。

ウェブ設定のインポート

次は「ウェブ設定のインポート」。お名前.com側で指定しているネームサーバをとりあえず継承してよければそのまま「続行」。

移管の確認

最後に「移管の確認」で登録期間や費用に関する情報が表示されます。移管にあたりドメインの維持期間はそのまま継承されますが、そこからさらに1年延長するための費用を最初に支払う必要があります。内容を確認したうえで「精算」を押下し、クレジットカード情報を入力してください。

支払いが完了すると、実際に移管プロセスを始めてよいか尋ねられる(メールでも同内容のものが届くきます)ので「移管」を押下。

移管プロセス開始の確認

これにより、Google Domainsからお名前.comに対し「ドメインをこっちに寄こせや、コラ。」的な手続きが行われます。

移管手続き中

10分から20分もするとお名前.comから最終確認メールが届きます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ お名前.com by GMO ■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
An English version of this message is contained below.
───────────────────────────────────
■重要■トランスファー申請に関する確認のご連絡
───────────────────────────────────
buzzyvox.com 様

ドメイン名:buzzyvox.com

お名前.com by GMOは、上記ドメインについて に他社
レジストラへの、トランスファー申請を承りました。

トランスファー手続きにつきまして、期日までにお客様のご意思を確認の上、
承認・拒否どちらかのお手続きをお願いいたします。

【対応期日】
 各種JPドメイン:本メール送信日時から168時間(7日)後まで
 JPドメイン以外:本メール送信日時から96時間(4日)後まで

【お手続き方法】
1.下記URLへアクセスしてください。
http://transfer-domain.jp/domain/approve/out?requestId=(略)
2.ドメイン名をご確認の上、トランスファーを承認する場合は「承認する」、
 拒否する場合は「拒否する」をクリックしてください。
3.確認画面が表示されますので内容を確認し、間違いなければ「完了」をク
 リックしてください。

期日までにご対応が確認できない場合は、各種JPドメインにつきましては、
トランスファー申請を一旦拒否させていただきます。
それ以外のドメインについては、トランスファー申請は自動的に承認と
させていただきますので、あらかじめご了承ください。

●その他注意事項●──────────────────────────
・JPドメインにつきまして、複数年のご契約を頂いている場合は、レジストリ
 でありますJPRSにおいては1年単位での更新となっているため、残登録期間が
 1年未満にならない状態で他レジストラへ移行すると、弊社にて行なわれた
 複数年分のご契約は無効となりますので、ご注意ください。

・JPドメイン以外のドメインは、トランスファーが行われますと、トランス
 ファー完了日から60日間は他のレジストラへのトランスファーを行うことが
 出来ません(トランスファー完了前・後のレジストラ双方の合意の基に行わ
 れる前レジストラへのトランスファー、もしくは紛争処理における裁定の
 結果の場合は除く)。

ENGLISH VERSION ───────────────────────────

DOMAIN NAME TRANSFER

Attention: buzzyvox.com

お名前.com by GMO received notification on that you
have requested a transfer to another domain name registrar.

[For TLDs Except .JP Extension]
If you want to proceed with this transfer, you do not need to respond
to this message. If you wish to cancel the transfer, please contact
us within 96 hours by:

Please go to our website
http://transfer-domain.jp/domain/approve/out?requestId=(略)
If we do not hear from you within 72 hours, the transfer will proceed.

———————————————————————
[For .JP]
If you DO NOT wish to proceed with this transfer, you do not need to
respond to this message. If you want to proceed with this transfer,
please go to our website below:

http://transfer-domain.jp/domain/approve/out?requestId=(略)

If we do not hear from you within 184 hours, the transfer will be canceled.
───────────────────────────────────

ご質問等がございましたら https://www.onamae.com/onamae/contact/ までご連絡下さい。

───────────────────────────────────
・お問い合わせ先(Contact Us) https://www.onamae.com/onamae/contact/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ お名前.com by GMO ■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

メール内に記載されたURLにアクセスし、「承認する」のち「完了」を押下するとお名前.comとはサヨナラ。あー、せいせいした。

30分ほど待つと今度はGoogle Domainsからドメインに紐づくメールアドレスを確認するためのメールが届くので、内容に従ってボタンを押下。

いつも Google をご利用いただきありがとうございます。

お客様は最近、buzzyvox.com を Google Domains に移管しました。 ICANN* から、15 日以内にこのドメインに関連付けられたメールアドレスを確認するよう要求されています。ご対応いただければ、ドメインに関する問題が発生した場合に、お客様と連絡を取れるようになります。

以下をクリックして、メールアドレスの確認を今すぐ行ってください。

メールアドレスを確認

今後ともよろしくお願いいたします。
Google Domains チーム

これで移管にかかわる作業は全て終了。Google Domainsの「マイドメイン」ページを更新すると、移管したドメインが表示されているはずです。

移管完了

若干面倒ではありますが、順を追って作業すればそれほど難しいものではありません。事業者間での情報のやり取りが必要なので時間は少しかかりますが、スムーズに行けば1時間強で全ての手続きは終了するはずです。

Google Domainsのネームサーバ設定

ドメインの移管が完了したら、次にDNS(ネームサーバ)の設定を行います。まずは、「マイドメイン」ページより「DNS設定」アイコンをクリック。

DNS設定画面に移動

移管時に「DNS 設定をコピー」を選択していた場合、初期状態ではお名前.comのネームサーバーが指定されているかと思います。

旧ネームサーバ情報

これはもはや用済みなので「Google Domains のネームサーバーを使用する」に変更して「保存」。(レンタルサーバ等が指定する別のネームサーバを利用したければ、「カスタム ネームサーバを使用する」にて設定可能です。)

新ネームサーバ情報

続けて「カスタム リソース レコード」よりDNSレコードの設定を行います。設定画面の見た目はお名前.comと若干異なりますが基本は同じ。

カスタム リソース レコード

ウェブサーバの向け先設定だけであればこんな感じでOKです。(wwwはCNAMEでも良いけど…)

設定が浸透するまでにはしばらく時間を要するのでそれを待って作業終了。もし、DNSの設定がうまくいかないという場合は intoDNS などのサービスを使って状態を確認してみると捗るかもしれません。

あとは、よしなに。

Whois情報はどうなる?(2017-07-20)

Google DomainsではWhois情報(ドメインの取得者情報)の公開・非公開が容易に切替可能で、「登録情報を非公開にする。」を選択すると個人情報の代わりにカナダ・トロントのとある住所・電話番号が設定されます。

whois代行公開設定

この住所は一体なに?と思い調べてみると、MelbourneITのリセラ事業譲渡先として知られる世界的なレジストラの1つTucows(トゥーカウズ)社のもの。

Google DomainsはGoogle自身が上位レジストラとなっているようですが、Tucows社も絡んでいるのかな。

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