4月28日の第一子出産予定まであと2ヶ月。場所を取るのでこれまで買い控えていたアイテムもそろそろ準備しておかなきゃね、ということで手始めにRomer(レーマー)社のチャイルドシート『ベビーセーフプレミアム SHR2』を購入しました。
チャイルドシートの選定は昨年からはじめていたのですが、国産メーカーの製品より安全性に勝る欧州基準の商品でうちのセリカの狭い後部座席にも確実に収まるものというと選択肢はそれほど多くありません。そこで、当初はMaxi-Cosi(マキシコシ)の『CabrioFix(カブリオフィックス)』を第一候補としていたのですが、実物を見るとかなりコンパクトで早々に買い替えが必要になりそうだったので今回はレーマーをチョイス。
近日購入を予定しているベビーカー『AirBuggy COCO(エアバギーココ)』とジョイントするためのアダプタが近日発売予定となっている点も決め手のひとつとなりました。
某ベビー用品店の方から「この手の海外ブランドの商品は価格統制が厳しく値引き販売が出来ない」と聞かされていた通り同商品を取り扱う通販サイトや店舗はいずれも定価販売だったので、持ち帰りの手間が省けることを優先してAmazon.co.jpで購入。
モノがモノだけに梱包は大きめですが、重量は片手で楽に持ち運べる程度なので届いた荷物を家の中で移動させるのにそれほど難儀はしません。
このベビーセーフプレミアム SHR2ですがリリースからさほど月日が経っていないこともあり日本語のクチコミ情報が少なく、ドッキング機構のない通常モデル『ベビーセーフプレミアム』(以下、通常モデル)との相違点の確認などにも苦労したので今後購入を検討される方のためにこちらで簡単にご紹介しておくことにします。
ベビーセーフプレミアム SHR2をチェック
梱包を解き取り出したベビーセーフプレミアム SHR2。
赤や緑を用いた可愛らしいカラーバリエーションも用意されていますが、うちは男の子だし嫁の希望もあり黒(フェリックス)をチョイス。レース車両のバケットシートを思わせるデザインで作りは堅牢。買ったばかりの製品にありがちなプラスチック臭やビニール臭さも無いあたり、さすがは安全性にウルサイ欧州(ドイツ)製といった感じ。
この製品は一応「チャイルドシート」に分類されていますが、推奨年齢は1.5歳位(体重~13kg位)までと短め。乳児向けの「ベビーシート」と呼んだ方が表現としては正確かもしれません。
日本では新生児~小学校低学年頃まで長い期間使える”大は小を兼ねる”製品が好まれるのに対し、欧米では成長著しい子供の体をひとつの製品でカバーすることは出来ないという観点から成長に合わせて「ベビーシート」「チャイルドシート」「ジュニアシート」と使い分けるのが一般的。お財布には少々厳しいですが、安全に勝る物無しということで我が家も最初の一台にこの製品を選んだ次第。
「ベビーセーフプレミアム」シリーズの最たる特徴は眠っている赤ちゃんを寝かせたままシートごと持ち運べるベビーキャリーとしても機能する点。家の中ではベビーラックやロッキングシートとしても活用することが出来ますし、今回購入したSHR2はエアーバギー社製のベビーカーとドッキングさせてA型ベビーカーのシートとしても使える優れものです。
こうした機能を果たす上で重要な役割を果たすのがキャリーハンドル。一見持ち運びのための単なるグリップのようですが、実は大きな事故に遭遇してしまった際に体のまわりに最低限のスペースを確保するためのロールバー的な役割も与えられているため相当頑丈に作られています。この辺り良く考えられてるなぁと感心させられます。
また、写真を見てお分かりいただける通りSHR2のフード(日除け)は自立式。通常モデルはキャリーハンドルにフードの端を引っ掛けて使う必要がありますが、SHR2ならキャリーハンドルの位置に関係なく利用することが出来ます。日焼けが心配な赤ちゃんにとっては何気に大きなポイントかもしれません。フードを使用しない時は取り外しておくことも可能です。
キャリーハンドルの中央にあるのは通常モデルには無い「SHR(Single Hand Release)ボタン」。『エアーバギー・ミミ』や「エアーバギー・ココ」と組み合わせて使用する際、このボタンひとつで簡単にロックを解除することが出来るという優れもの。といっても、ドッキング用アダプタが現時点ではまだ発売されていない(4月中旬~4月下旬頃発売予定)ので今すぐ使うことは出来ないんですけどね(苦笑)。早くリリースしてください!!>メーカーさん。
SHRボタンの手前についているスライド式のボタンはキャリーハンドルの操作用。最初は固くてスライドするのに結構力が必要でしたが、何度も操作しているうちにだんだん馴染んでスムーズに操作出来るようになりました。この辺は多少の個体差があるのかも。
続いてシート内部。ヘッドレストの位置は上下調節可能で日々成長する子供の体に無理なくフィットさせることができます。SHR2の場合、ヘッドレストを手前に起こして根元を支えるようにして上下動させる必要があるので子供を座らせたまま調節することは出来ませんが、そう頻繁に動かすようなものでもないので特に問題はないでしょう。
通常モデルの方は背面の用意されたレバーで調整が可能なようなので、どうしても気になる方はそちらを検討されても良いかもしれません。
ヘッドレストを下に降ろすと新生児の姿勢が楽になるよう背中から腰にかけての部分が持ち上げられます。これはメーカーが「インテグラル・リクライン・システム」と称する機構で腹部への負担を軽減させることが目的とのこと。
また、シートカバーは全体が外せて自宅で丸洗えるようになっているので衛生面でも安心。
ベルトは衝撃分散効果に優れた5点式。バックルはフェラーリなどにF-1用のシートベルトを提供しているサベルト社製で信頼性は抜群です。ただし5点式の特性上、左右のバックルを同時に差し込んでロックする必要があるため片手での操作はちょっと難しいかもしれません。ちなみに、ベルトの解除ボタンは子供が誤って外してしまわないよう若干固めになっています。
とまぁ、駆け足ですがざっとこんな感じ。最後に家にあったぬいぐるみを試しに乗っけてみたんですが…。
なんだか笑えるので記念に…。
車両への取り付け
ベビーセーフプレミアム SHR2を車両後部座席に固定するにはシートベルトを利用します。
ファミリーカーの対極に位置するスポーティな外観を持ったセリカにも一応「チャイルドシート固定機能付きELR」なシートベルトが装備されています。これはベルトを全て引き出したあとは巻き取り方向にしか動かなくなる機構のことで、この仕組みを活用してチャイルドシートがグラつかないようしっかり固定してねというものです。
チャイルドシートを固定している最中に不意にベルトが戻ってしまうと長さが足りなくなって最初からやり直しになってしまうので、しっかり根元を押さえたままSHR2にベルトを通してしっかりロックした後余分なベルトを引っ張ってあげると上手くいきます。最初はちょっと苦戦すると思いますが、2,3度と練習するうちに手際よくやれるようになります。
取り外しの際も基本は同じ。途中でシートベルトが巻き上がらないようしっかりベルトを引っ張ったままバックルを解除し、SHR2の背面を通るベルトを先に外してやるとスムーズに作業できます。
…と文章で書いてもうまく伝わらないですよねぇ、ごめんなさい(苦笑)。購入を検討されている方で取付けに不安を感じる方がいらっしゃるようでしたら販売店で実際に試させてもらう方が良いと思います。
なおSHR2に限った話しではありませんが、セリカのように後部座席の座面が大きく凹んだ車にチャイルドシートを取り付けようとすると角度の調節が難しいので、程よい弾力があって滑りにくい素材のものを敷いて少し底上げしてあげると良いです。わたしはEVA樹脂性のフロアマットを使用しましたが、お風呂場用のマットなんかでも問題なし。これらを座面にあわせてカットして使用するとかなりいい感じになります。シートの痛みも防ぐことができて一石二鳥です。