9月下旬に発売になったばかりの象印の電気ケトルの新モデル『CK-FE』シリーズの中から容量1.0Lの『CK-FE10-NL』を購入しました。色はシャンパンゴールド。
今回は昨年末から使っていたタイガーの電気ケトル『PFY-A100WA』がプラグの異常加熱でコンセントプレートが溶けるという事故に遭遇したことによる買い替え。象印の電気ケトルは旧モデル『CK-EA』シリーズではスイッチの位置が悪くて使いにくいという評判が先行していましたが、今回の新モデルではそこをきっちり改善。沸騰中も本体が熱くなりにくく、内部がステンレスでプラスチック臭が移りにくいという国内製品ならではの気配りもしっかり継承されていましたので今回は迷わずこの製品をチョイスしました。
せっかくなので今回購入した象印の電気ケトルとこれまで使っていた”事故品”のタイガー製電気ケトルの違いを確認してみましょう。まずは外見から。
左が象印で右がタイガー。横からみると注ぎ口の形状が微妙に違う点を除けば、サイズやシルエットに大きな違いはありません。
上蓋はどちらも上に引き上げることで丸ごと取り外せるお手入れしやすい構造。注ぎ口のロック方式は若干異なっていて、タイガーは注ぎ口近くのシルバーのボタンを押しこむことで開き、もう一度押すと閉まります。一方の象印はグリップ部のレバーを押している間だけ開いている方式なので転倒したときのことを考慮するとこちらの方が安心。また、レバーを押す強さで湯量を調節することができる点も良いです。
内部構造は色合いこそ違うもののどちらも似たような超シンプル構造。このため、手入れはしやすいです。よーく見ると象印の方は底にわずかな突起がありますが、ここが湯温センサーなのかな?
最後に表からは見えませんがこの2つのメーカーの製品の決定的な違いがマイコン使用の有無。タイガー製品は蒸気が結露してハンドル内部のセンサーに落ちることで沸騰を感知するという原始的なシステムを採用しています。シンプルな作りで故障しにくいというメリットはあるものの、沸騰直後はセンサーに触れた水分が垂れて火傷しそうになったり、注ぎ口をロックし忘れたままお湯を沸かすと蒸気が外に逃げてしまうため沸騰を感知しきれず延々と沸かし続けようとする少し危険な側面があり小さいお子さんの居る家庭には正直あまりお薦めできませんでした。一方、今回の象印製品はマイコンを使用した湯温による沸騰検知なのでこうした心配はありませんし、指を離せば勝手にロックされるレバー式の注ぎ口の採用もあいまって安全面では圧倒的に優位。また、マイコン使用による電子式ならではのメリットとしてスイッチの長押しで「カルキ飛ばしコース」を選択できたり、スイッチON時・沸騰完了時に「ピー」とアラーム音がなるのも象印の電気ケトルのメリットですね。
こうして比べてみると象印の電気ケトルの方が安全性に優れ、コストもかけられている様子。タイガー製品では酷かった購入直後の内部の臭い(金属臭?パッキン臭?)も象印ではさほど気になりません。
これから電気ケトルを買おうという方はもちろん、買い替えを検討されている方にも象印の電気ケトルの新製品はお薦めです。
電源まわりのトラブルで修理(2012-09-19)
先ごろからスイッチは切れているにもかかわらず沸騰が止まらないという危険な不具合が発生していたのですが、騙し騙し使い続けていたところとうとう電源すら入らなくなってしまいました。
うちは電気ケトルを相当酷使するので「あまり長持ちはしないだろうな…」とは思っていましたが、まだ保証期間内なのでメーカーに連絡したところ回収・修理対応となりました。
修理に要した期間は1週間ほど。修理内容を記した資料によると電源まわりの部品がまとめて交換された模様。さっそくコンセントに繋いで問題なく動作するようになっていることを確認しました。
急に涼しくなり温かいコーヒーが恋しくなってきたところなのでこれからまたバリバリ活躍してもらおうと思います。