デリケートなローパスフィルタやその周辺部の清掃はプロにお任せしておいた方が安心という判断からデジタル一眼レフ導入時よりカメラ内部のメンテナンスはニコンのサービスセンターに任せっきりにしているのですが、埃やチリが無駄に混入するのを防ぐ意味でもレンズ交換前のマウント周辺のブロアー作業は欠かせません。そうした際に利用していた愛用のゴム製ブロアーが経年劣化でベタついてきていたので先日破棄しておいたのですが、その代わりとして新たにHAKUBAの『シリコン ブロアー(KMC-42CP)』を購入してきました。
ゴム製のブロアは製造時に保護剤や安定剤などの薬品が用いられているためそれらが気化して生じたガスが与えるレンズへの悪影響が心配されるほか、劣化がすすんだ際に剥離したゴムの欠片や表面に浮いた粉が吹き出すなどして余計にゴミを撒き散らす可能性があることが昔から言われていたので最近はそうした心配の少ないシリコン製のものが主流になっている模様。実際、ヨドバシカメラの店頭に並んでいる単体売りのブロアの大半はシリコン製のものでした。
ブロアは手にした時の収まりの良さや風の強さなどの実際の使用感が大事なポイントだと思うのですが、店頭にサンプルが置いてあることが少ないのでイチかバチかで購入せざるを得ないケースが大半。わたしもそんな状況下でどれにしようかと悩んでいたところ、近くに居た店員さんがパッケージを開けて実際に触らせてくれたのでその中から一番自分の手に馴染んでいたこの製品をチョイス。同製品はブラック、オレンジ、グラファイト、レッド、パープル、オリーブとカラーバリエーションが豊富でどの色にするか悩みましたが、我が家の防湿庫『ED-80CDB』の中で埋もれてしまっても見つけやすいようオレンジを選択しました。
はじめてのシリコン製ブロアですが確かに天然ゴム独特の臭いやベタ付き、粉っぽさなどがありません。また、弾性の劣化も少ないそうなので安心して永く使うことができそうです!