昨年新築した我が家は豪華な住宅設備とは無縁のごく普通の一軒家。
大手ハウスメーカーは「何々工法」「何々断熱」と仰々しい名前を謳って他社との差別化に必死ですが、近頃の建材・建具は基本性能が大きく向上しているので我が家のように地元工務店へ依頼した注文住宅や、低価格がウリのパワービルダーの建売住宅であっても標準的な安全性と快適性は十分に確保されています。
最近の住宅は高効率な断熱材やペアガラスが採用されているのでエアコンは控えめの運転で十分快適だし電気代も安く抑えられて言うこと無し!!と思っていたのですが、初めての冬を迎え気になる点を発見。それは階段の登り口付近に設置されたインターホンの室内ユニット裏から吹き込む隙間風!
最初は2階から冷気が降りてきているだけだろうと思いあまり気にしていなかったのですが、年末に大掃除をしている際にそこから冷たい風が流入してきているのを確認。
気密性が高い住宅はどうしても減圧傾向になりがちなので、コンセントやスイッチのプレートから隙間風が生じるというのはよく聞く話しですがインターホンは盲点でした。
エアコンの効きを大きく左右するほどのものでもないと思いますが、「塵も積もれば」とも言いますし、長く放おっておくと周囲のクロスが薄汚れてしまうことも考えられるので対策を講じておくことにしました。
用意したのはパナソニックの『埋込防気カバー WV2491K』なる商品。まさに今回のような事象を改善するために用意されたアイテムで、大きなホームセンターや電材屋さんにて1つ50円程で販売されています。
本当は1つで十分なのですが、インターホンに対策を行うことで他のコンセントやスイッチから新たな隙間風が生じる恐れもあるので多めに調達しておきました。まぁ、安いですし…。
取付は簡単。インターホンの上流にあるブレーカーを落としたらインターホン本体を上にスライドさせて壁に取付られた金具から取り外し。背面に繋がる給電用のVVFケーブルと通信用のケーブルを抜いたら(電気工事士の資格が必要です)固定金具も一旦取り外しておきます。買ってきた防気カバーの適当な位置に穴をあけて2本のケーブルを通したら固定金具で共締め。最後にインターホンの配線を元に戻して作業完了です。
効果は絶大。手をかざした時に感じられた冷たい空気の流れがピタリと収まりました。心配していた周辺コンセントへの回り込みも無く良い感じですが、そもそも隙間風が生じるのは吸気と排気のバランスが取れていないのが原因。寒いからといって、家中の給気口を締め切ってしまわずこまめに調整しましょう。(自戒)