インプレッサ(GP/GJ)の運転席付近で生じる異音の原因と対策

2013年春に購入してからまもなく2年を迎えようとしている我が家のインプレッサ G4。これまで大きなトラブルに見舞われることなく元気に走ってくれてます。

とはいえ、窓を閉めきって走る機会の多い時期になると気になってくるのが「ビビリ音」と呼ばれる異音。これはどのメーカーのどんな車であっても大なり小なり生じるものなので致し方ない面もあるのですが、敏感な耳を持ち合わせる人間にとってはどうにも耐えられない苦痛。運転時の集中を阻害しかねないので可能な限り対処したいところですが、基本的に走行中の振動や衝撃でしか発生しないので発生源の特定が難しくディーラーにお願いしても的確な対処が行えるケースは稀です。

同じ車であっても製造時期や乗り方によって症状が異なるケースも多くこれもまた対応を難しくしている一因ではありますが、ディーラーで耳にした情報や自分で試行錯誤して得た知見から現行型インプレッサ(GP/GJ)で生じるビビリ音の原因と対策がある程度把握出来たので以下にまとめておくことにします。

ツィータグリル

ダッシュボードの両脇に設置されているツィータ。それを保護するネット状のグリル部材はビビリ音の発生源となりやすい箇所の1つです。異音発生中にグリルを指で押さえて症状が治まるようであれば原因はここで間違いありません。(前方には十分注意してください)

グリルとダッシュボードの摩擦によるもののほか、グリル裏のクリップの噛み合わせが悪いためにガタツキが生じて異音が発生している場合もあります。前者が原因であればグリル側面に隙間テープを貼る、後者であればクリップ部にマスキングテープを撒いておくなどの対処法が考えられます。

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ダッシュボード

【Amazon.co.jp 限定】エーモン 静音計画 ビビリ音低減モール ダッシュボード用 約1.5m (2676)夏場に屋根のない駐車場を利用すると高温でダッシュボードが微妙に変形するなどしてフロントガラスに接触、これが元となり異音が生じていることも考えられます。

このような場合にはエーモンから販売されている『ビビリ音低減モール ダッシュボード用』を利用することで大きな改善が見込めます。

取付はダッシュボードとフロントガラスの隙間に押し込んでいくだけ。両面テープなどは使わないので取り外しても跡が残りません。なお、パッケージには余ったゴムをカットするハサミだけあれば取付可能と記載されていますが、内装剥がしなどのヘラ状のものを別途用意しておいた方が綺麗に装着出来るかと思います。

EyeSight(アイサイト)のカメラ

EyeSight(アイサイト)搭載車に限ったケースになりますが、頭上付近から異音が聞こえてくる際はEyeSightのカメラを疑ってみてください。

カメラを覆っているカバーを指先で軽く叩いて同じ音が生じるようであれば、カメラの固定やケーブル類の結束が緩んでいることが原因です。

これを解消するには一旦カメラを覆うカバーを外す必要があるのですが、下手にカメラに触れてしまうとアイサイトの再調整が必要になることがあります。こちらは定期点検のついでにディーラーに対応をお願いするのが良いでしょう。

Aピラー

Aピラーを覆うカバーも振動や衝撃、温度変化による部材の変形・収縮の影響を受けやすいパーツのひとつ。カバーの着脱は比較的簡単なのでビビリ音の発生源として疑わしければ一度カバーを剥がしてみるのも手です。

カバーそのものの振動が原因の場合は隙間テープ等で当たりを調整してやればOK。カバーの内側を通るETCやナビなどの配線が緩んでバタついている場合はしっかり結束しなおしましょう。

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なお、Aピラーのカバーを着脱する際は内側の白いクリップを紛失しないよう注意しましょう。作業中に外れてダッシュボード内に落ちてしまうと見つけるのに相当難儀します(経験者は語る)。

どうしても見つからなければ諦めてディーラーにお願いして新しいものを譲ってもらいましょう。仲の良い営業さんが居れば無料で譲ってくれると思いますが、頼みにくい場合はオートバックス等で『トリムクリップ No.1941』を買ってくればOK。

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トヨタ車用と記載されていますが、インプレッサも同じものが使われています。

また、運転中に段差を超えた際やAピラーを手で押した時に「バキっ」と音がする場合、内側根本付近にあるこちらのコネクタ部分をチェックしてみましょう。

Aピラー根本にあるコネクタの異音

このコネクタをAピラーに固定しているクリップが硬化すると左右に揺さぶった際にボディ側との摩擦で大きな異音が発生しやすいのです。一度クリップを外して固定用の穴の淵に緩衝用のテサテープを貼ってからクリップを戻してやると異音がピタリと鳴りやみます。

メーターまわり

メーター回りで生じる異音は、主にメーターの外装とダッシュボードによる摩擦音。

メーターパネル

写真の青矢印付近の2つのネジを外してメーターフード内側の化粧パネルを引き出すと、左右の内側(写真の赤丸あたり)にダッシュボードと擦れて出来た傷が見つかると思います。ここにエプトシーラーなどを貼って当たりを調節すれば大きく改善するはずです。

運転席足下の内装パネル

荒れた路面を走る際に足元の方からミシミシと樹脂が擦れあうような異音が生じている場合、運転席の膝元の内装パネルが原因かもしれません。

ダッシュボードやセンターパネルの側面と擦れて異音が生じるケースが多いので、一度パネルを取り外し(イグニッションスイッチ等のコネクタが固くて外しにくいので、少し浮かせるだけでOK)て外縁に細く切ったエプトシーラーを貼っておけばOKです。

運転席足下の固定金具

運転席の足下だったりハンドルの奥の方から聞こえてくるような異音であれば、運転席足下の左奥にある緑色のコネクタが刺さった黒いボックスを固定する金具を疑ってみてください。

この金属プレートは指先で弾くとビョンビョン振動してしまうくらい軟弱で、異音の主たる原因としてディーラーも認識しているようです。

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点検ついでに「この辺から異音が聞こえるので見て欲しい」とお願いすれば何かしら対応してくれると思いますが、急ぎの場合や外れのサービススタッフさんに当たってしまった場合などは自分で制振材を貼って対応しましょう。

最後に

狭い車の中は音が反響しやすいので「運転席の足下で異音が発生してる」と思っても、実際はグローブボックスの中でボールペンが転がっているだけだったり、後部座席に放置していた空き缶の振動が原因だった…なんてことが多々あります。

異音の原因を探る際は必ず車内の荷物を整理してから行うよう心がけましょう。

インプレッサに乗り始め2千kmほど。
膝の近くで小さな異音が鳴るようになってこの記事にたどりつきました。
次の検査でディーラーに相談してみます。
ありがとうございます。

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