Android端末を弄るうえで必要不可欠な環境を整えるにあたり、以前は「Nexus端末を遊び尽くすための準備 (Windows 10対応)」の記事の中でご紹介したように最初にJDKを入れて、次にSDK…といった作業を強いられていましたが最近になってSDKの構成が変わったらしく従来のやり方が通用しなくなっています。
代わりにAndroid Studioを入れるという手もありますが、ROM焼きのためadbやfastbootコマンドさえ叩ければ十分という場合には冗長すぎる…ということで、adb/fastbootを含む従来のSDK Platform-Tools関連の機能だけをGoogleが別途提供してくれるようになりました。これを使えば「Minimal ADB and Fastboot」や「15 seconds ADB Installer」等の非公式ツールに頼ることなく安全・手軽にadb/fastbootコマンドの実行環境を整えることが出来ます。
導入手順を簡単にまとめておくことにします。
SDK Platform-Toolsの導入
SDK Platform Toolsのページから「SDK Platform-Tools for Windows」を選択・ダウンロード。
zip形式のファイルがダウンロードされるのでこれを解凍し、「platform-tools」フォルダをCドライブ直下など適当な場所に移動しておきます。
続けてPATHを通す作業。Windowアイコンを右クリックして表示されるメニューから[システム]-[システム情報]-[システムの詳細設定]と辿って「システムのプロパティ」を開き、「詳細設定」タブ配下のボタンを押下して「環境変数」設定画面を開きます。
下段の「システム環境変数」の一覧の中から「Path」を選んで「編集」。
「新規」で新しく行追加し「(SDKをインストールしたパス)\platform-tools」を入力して「OK」でダイアログを閉じます。
最後に「環境変数」設定画面を「OK」で閉じればSDKの準備は完了。レアケースですがPCが再起動されるまで設定した環境変数が正しく反映されないケースがあり得るのでこのタイミングで一度PCを起ち上げ直しておくと良いでしょう。
以上。簡単ですね。