自宅の新築当初からリビングと2階の書斎を繋ぐ有線LANの調子が芳しくなく、通信は出来るのにリンク速度が安定せず(接続直後は1,000Mbpsなのにしばらく経つと100Mbpsにダウンする)ファイル転送に時間がかかるという状況が続いていたので両端に繋がるネットワーク機器やケーブルを取っ替え引っ替えしてきたのですが一向に改善が見られず疑いの目は最後に残った埋め込み配線に…。
家を建てる際、この配線(CAT6A)を通してもらうのにそれなりの追い銭を要したので当然正しく施行されているものと信じ切っていたのですが、恐る恐るLANコンセントのプレートを外してみたところコンセントボックス内にケーブルが無理やり捻じ込まれていたうえコネクタの結線部もこの有様。
素人でも簡単に施行出来る『Panasonic ぐっとす NR3170』を使用していながら何故に撚り戻したケーブルをこんなにもコネクタ内で遊ばせているのやら…(呆)。
幸い対分割(ペア割れ、スプリットペア)にはなっていませんでしたが、ケーブルの過度な曲げやコネクタ内の雑な仕上げなどから勘案するにノイズの抑制効果が著しく損なわれているものと考えられため自分で結線をやり直し。
配線は過度な曲げにならないよう丁寧にコンセントボックスに戻して作業完了。
機器を繋ぎ直して疎通テストを行ってみたところ、体感出来るほど通信速度が改善されたことを確認。ネットの閲覧やNASとの間でのファイルの受け渡しもかなり快適になりました。これ以後リンク速度も1,000Mbpsで安定したことからして、長年悩まされたトラブルの原因が粗雑な配線処理によるノイズ耐性の低下にあったことは間違いないようです。
ノイズって目に見えないものだけに原因の特定や問題の切り分けが難しく解決までに随分と時間がかかってしまいましたが、良い勉強になりました。