書斎に設置しているNETGEARのギガビット対応スイッチングハブ『GS105-300JPS』のポートの1つに不具合が生じ通信に支障をきたすようになっていたためメーカーのサポート窓口に連絡。購入から4年近く経過している同ハブですが、ライフタイム保証(永年保証)の対象商品ということで無事無償交換してもらえました。
不具合品が生じた本体の送付と引き換えに送られてきたのはマイナーチェンジ後の『GS105-500JPS』(GS105v5)。
背面に電源スイッチが設けられたほか、ACアダプタもかなりコンパクトになっています。
その他、見えないところでは使用されているチップがBroadcomから蟹さん(Realtek)に変更にされているなどしており性能面での違いも生じているようなので念の為両者の仕様を比較してみることにしましょう。
GS105-300JPSとGS105-500JPSの違い
公開仕様やネット上の情報を元に両者のスペックを整理すると下記の通り。
GS105-300JPS | GS105-500JPS | |
---|---|---|
チップ | (v3)Broadcom BCM53115U (v4)Broadcom BCM53125 | Realtek RTL8367N |
ポート数 | 5 (1000Base-T/100Base-TX/10Base-T) | |
オートネゴシエーション | 対応 | |
MDI/MDI-X 自動切替 | 対応 | |
IEEE802.3X フロー・コントロール | 対応 | |
PoE(Power Over Ethernet)給電 | 非対応 | |
転送方式 | ストア&フォワード | |
パケットバッファメモリ | 128KB | |
スイッチングファブリック | 10Gbps | |
パケットフォワーディング | 7.4Mpps | |
レイテンシ | 20μ秒以下 | 4μ秒以下 |
MAC アドレス数 | 4,000 | 2,000 |
Jambo フレーム | 9,720B | 9,000B |
消費電力(最大) | 3.5W | 2.7W |
動作時温度/湿度 | 0~50℃/最大95% | 0~40℃/最大90% |
寸法 | 99 x 101 x 27 | 94 x 102 x 27 |
重量 | 0.30Kg | 0.26Kg |
マイナーチェンジ後の500JPSはレイテンシが大きく改善。消費電力も削減され本体及びACアダプタの小型・軽量化を実現した一方、MACアドレス数と耐環境性能が低下している模様。
動作時の上限温度が40℃ということで真夏に空調のない部屋で使うには少しばかり不安もありますが、発熱は減ってるでしょうし多少はマージンもとってあるでしょうから実用上直ちに問題になることはないでしょう。
さっそく設置して問題なく動作することを確認。蟹さんチップということで信頼性にやや不安は残るものの、10GbE時代までの繋ぎとして頑張ってくれることを期待します。