運転中にオーディオが発する低音に合わせて後部座席の方から聞こえる「ビリビリ」「パチパチ」という異音が気になっていたので、異音の発生源となりそうなところに制振材を貼り増すなどの対策を施していたのですが一向に改善せず。それもそのはず、先日シートを倒して休もうとした際に後部座席のスピーカーから直接ヒビ割れた音が発せられているのを確認。どうやら内装のビビリなどの間接的な要因ではなく、経年によるスピーカーそのものの劣化が原因だったようです。
過酷な環境に晒される車のスピーカーは加水分解などによりエッジ部分が劣化しやすく、納車から10年超が経過しているとなれば明らかに寿命。今回問題を確認出来たのは後部座席の助手席側のみですが、反対も遅かれ早かれ同様の状態に陥る可能性が高いですし、片側だけ交換すると音のバランスも崩れてしまうので予防交換も兼ねて後部座席両サイドのスピーカーを交換しておくことにしました。
交換用に入手したのは初期装着されていた物と同じ『SUBARU (スバル) 純正部品 スピーカ アセンブリ,リヤ (86301FG102)』。下手に社外品に手を出すと前後のバランスが崩れてしまいますし、今時の純正スピーカーの音はそんなに悪くもないので無難な選択です。
純正スピーカーはブラケット一体型で音の回り込みを防ぐエプトシーラーもあらかじめ貼られているので、ドアの内張りを剥がして新旧スピーカーを入れ替えるだけ。内張り剥がしに慣れていれば片側10分ほどで作業出来ます。
新旧スピーカーを並べて比較。左が取り外した古いスピーカーで右が新品。品番が同じなだけに見た目もスペックも変わりませんが、製造国が中国からベトナムに変わっているようです。
古いスピーカーは10年モノの割に外見上の酷い劣化は見られませんでしたが、コーンを支持するラバーエッジがまともに機能しなくなっているようで指先で軽く触れただけで明らかな異音。原因はやはりここのようです。
交換後、エージングを兼ねてしばらく音楽をかけっぱなしで放置。無事異音が解消されただけでなく、音のキレも明らかに良くなって良い感じです。