キッズケータイ卒業後の一台に。Unihertz『Jelly Star』

Unihertz Jelly Star 世界最小のAndroid 13スマートフォン 透明デザインとLEDライトNFC OTG(青)うちの子供には、これまで富士通製のキッズケータイ『F-03J』を持たせていましたが、年齢的に「キッズケータイ」という感じではなくなってきたことに加え、3月末に予定されているドコモの3Gサービス終了により4G非対応の同端末は使用出来なくなってしまいます。そうした事情から、代わりとなる端末を検討する必要が出てきました。

自宅ではChromebookやタブレットも使える環境があるので、携帯は基本的に「何かあったときの連絡用」として電話やメール等が使えれば十分。とはいえ、最低限の調べものや地図を見るくらいは今後必要になるだろうと考えると、スマホへの移行は避けられません。ただ、動画視聴やゲームを前提にした大きなスマートフォンを持たせるのは学生の本分から外れる気もしますし、落として画面を割ることも容易に想像できます。

そこで、画面サイズよりも持ち運びやすさと連絡手段を中心とした機能性を重視した結果、選んだのがUnihertzの『Jelly Star』です。

開梱と外観

Unihertzは、一般的な知名度こそ高くありませんが、小型スマートフォンなどニッチな需要に応える尖った端末を継続的に世に送り出してきたメーカーです。ガジェット好きの間では比較的知られた存在で、IIJmioなど一部の事業者が端末を取り扱っている点も、通好みなメーカーという印象を強めています。

シルバーの化粧箱を開けると、液晶保護フィルムと透明なTPU製ジャケットを装着済みの Jelly Star 本体をはじめ、充電用のACアダプタとUSBケーブル、ストラップ、SIM取り出し用のピン、取扱説明書などの冊子類が収められています。

Jelly Starの同梱品

撮影のため、TPUジャケットは一旦取り外し。

背面デザイン

背面はスケルトン仕様となっており、内部構造をうっすら覗き見ることが出来る個性的なデザイン。

右側面

本体の右側面には青い電源ボタンと赤いプログラマブルキー、SIMトレイ、USB Type-Cポートが配置。上部には3.5mmのイヤフォンジャックも備わっています。

左側面

一方、左側面は音量ボタンのみというシンプルな構成です。

3.0インチ液晶を備えた、いまではほとんど見かけなくなったサイズ感の端末で、片手に余裕で収まるコンパクトさもこのモデルならではの魅力と言えるでしょう。

片手に収まるコンパクトさ

ファーストインプレッション

Jelly Starの小さな筐体にはRAM 8GB/ストレージ 256GBという、想定される用途からすると過剰とも言えるスペックが詰め込まれています。このサイズ感からは想像しにくい性能で、まさに羊の皮をかぶった狼。

スペック

画面サイズが小さいこともあり解像度も480×854と控えめですが、その分描画処理にかかる負荷も少なく、全体的な動作は非常に軽快です。アプリの起動や画面遷移もキビキビしており、日常的な操作でストレスを感じる場面はありません。

OSはAndroid 13。PixelシリーズのようにOSやセキュリティアップデートの提供が保証された端末ではない点は、やはり気になるところです。ただし、今回の用途はあくまで連絡手段が中心。後述するペアレンタルコントロールで使い道をある程度絞る前提であれば、現時点では大きな問題にはならないと判断しています。

3.5mmのヘッドフォンジャックを備えている点も好印象です。有線イヤフォンを接続すると、そのケーブルがアンテナとして機能し、FMラジオを受信できるのも中華スマホらしい仕様。普段は「radiko」で十分ですが、自然災害時などオフラインで情報を得られる手段が用意されているのは心強く感じます。

また、キッズケータイは充電端子がmicroUSBでしたが、Jelly StarでようやくUSB Type-Cへ。結果として、家族全員の端末で充電環境を統一できたのも、地味ながら嬉しいポイントです。

カメラは4,800万画素。サイズを考えると過度な期待は禁物ですが、記録用途としては十分な画質で、想像していたよりも悪くない印象でした。

そして何より、このサイズ感。子供用として買ったはずなのに、緩やかなデジタルデトックス用として自分用にも一台欲しいかも…と思わせる、不思議な魅力があります。

一方で、気になる点がまったくないわけではありません。画面サイズが小さいため、QWERTY配列での文字入力はやはり窮屈に感じます。タッチポイントの補正が適切なのか、サイズの割に誤タッチは少なめなので使えなくはありませんが、おそらくはフリック入力モードでの利用が現実的なのだろうと思います

また、バッテリー容量は2,000mAhと最近のスマートフォンにしては控えめ。画面が小さいぶん消費電力は抑えられているものの、待ち受け中心の使い方でも丸2日は持たない印象でした。連絡手段が中心とはいえ、基本的には毎日充電する前提で考えたほうが良さそうですが、USB Type-Cでの充電なので取り回しに困ることがない点は救いです。

ペアレンタルコントロールの設定とできること

子供がスマートフォンを無条件に使える状態にしておくと、意図しない使い方をしてしまったり、詐欺などのトラブルに巻き込まれたりする可能性があります。そこで当面の対策として、「ファミリーリンク」と「保護者による使用制限」を使い、ペアレンタルコントロールを設定することにしました。

名前は以前から知っていたものの、実際に使うのは今回が初めて。少し戸惑いましたが、制限される子供側の端末にインストールするのが「保護者による使用制限」、制限を管理する大人側の端末にインストールするのが「ファミリーリンク」と理解すれば、あとの仕組みはシンプルです。

なお、ファミリーリンクの各種設定はPCからも行えるので、親のスマートフォンに必ずしもファミリーリンクをインストールしておく必要はありません。特に子供用のアカウントを追加するなど細かな設定を行う場合は、PCのほうが圧倒的に作業しやすいと感じました。

ファミリーリンク

これを使えば、利用できるアプリの制限や使用時間の管理、不適切なGoogle検索やウェブ、YouTubeコンテンツの閲覧制限などを一通り設定可能。中でも便利だと感じたのが、現在位置の確認機能です。帰りが少し遅くなったときや、電話やチャットに気づいていないときでも、どこにいるのかを大まかに把握できますし、万が一端末を紛失した場合にも役立ちそう。

キッズケータイにも似たような機能はありましたが、ドコモの有償オプションで、MVNOではそもそも利用できませんでした。それがOS標準の機能として使える点は、大きなメリットだと感じます。

なお、Unihertzの端末には「学生モード」なるメーカー独自のペアレンタルコントロール機能も搭載されていますが、こちらはアプリの利用可否設定くらいしかできず、痒い所にまで手が届かない印象だったので出番はないでしょう。

さいごに

キッズケータイからの移行先として考えると、Jelly Starはかなりバランスの取れた一台だと思います。ペアレンタルコントロールを前提にすればスマートフォンとしての自由度を必要以上に広げずに運用できる点に加え、当初は用途を絞って使う前提であっても将来的にやりたいことが増えてきた場合でも十分に対応できるスペックを備えている点も大きな安心材料です。

「キッズケータイでは物足りないが、フルサイズのスマートフォンを持たせるにはまだ早い」。そんな過渡期にある子供用端末として、この割り切りの良さと将来性を両立出来る点は、大きな魅力だと感じました。

色眼鏡なしに、よく出来た一台だと思います。

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