とうとう買ってしまいました…ニコンが誇る珠玉のレンズ『Nikon AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II』!
なにしろ高価な品物ですから万が一故障した際の修理費用も高く付きそうなので長期保証が付けられるお店で…と思い今回はヨドバシカメラで購入。買いに行ったのは実は昨日のことなんですが、年末のボーナスシーズンから日が浅いことに加え急速な円高を受けてニコン製品にも値上げの噂があるらしく例年以上に売れ行きが良いそうであいにく在庫切れ。買ってすぐにでも使いたいという早る気持ちもあり別のお店で購入しようとも考えたのですが「大阪にある在庫を明日自宅まで配送させるので1日だけ時間をください!」とのことだったので値引きを条件にお願いしておいたものが本日無事に到着しました。
配送用のダンボールを開けて驚いたのは外箱の大きさ。これまでは風景写真ばかりで望遠レンズに縁がなかったということもありますが、カメラ本体をはるかに上回るパッケージサイズにはビビりました。念のため外箱はしばらくとっておきたい性格なんですが保管場所を考える必要がでてきてしまいました。
子供が寝静まるのを待ってからいよいよレンズとご対面。浮かれすぎてうっかり落としてしまわないよう慎重に取り出します。年が明けてから散々お店で試用させてもらっていたので分かってはいましたがあらためてズッシリくる重さ。堅牢な金属製の銅鏡に16群21枚構成の大口径レンズを使ったプロスペックのレンズなのですから相応の重さなんでしょうが軽量な標準ズームに慣れた鈍った体には応えそうな予感。とはいえこの重さは所有欲を十二分に満たしてくれそうです(笑)。
ナノクリスタルコートの証しである憧れの「Nマーク」。うぅ、眩いです…。
このクラスともなるとさすがにMADE IN JAPAN。この製品を含む一部の高級レンズはたしか栃木工場で生産されていたと思います。
外箱の中にはレンズ本体と保証書・取扱説明書のほかストラップ、『レンズセミソフトケース CL-M2』、『レンズキャップ LC-77』、『バヨネットフード HB-48』、『レンズ裏ぶた LF-4』が同梱。レンズ本体もさることながらフードの大きさも並ではありません。
なお、ニコンのウェブサイトによるとこのレンズに付属する裏ぶたは旧製品の『レンズ裏ぶた LF-1』となっていますが、LF-1は2010年頃に廃版となっているため現在ではリニューアルされた『LF-4』に切り替わっているようですね。
さっそく愛用の『Nikon D300S』に装着。
わたしが縦撮り用の『Nikon マルチパワーバッテリーパック MB-D10』や『Nikon スピードライト SB-700』を装着した状態の重量に慣れているせいかもしれませんが店頭で試用させてもらった時ほど重たくは感じません。試用の際、埃や手垢にまみれた展示用レンズを自分のカメラに装着するのを躊躇して展示機のボディを拝借したのですが、結構軽い機体だったので重量バランスが悪く余計に重たく感じていただけかもしれません。まぁ、なんにせよこれなら両手で抱えて撮影している限りそれほど苦にならないような気がします。ただし、カメラに興味のない一般の人にとっては無駄に重い金属の塊でしかないでしょうから観光地などで近くを通りかかったか細い女性にこのレンズを装着したカメラのシャッターを切ってもらおうなどとは考えない方が賢明そうです。確実に落とされます…。
ちなみにD300Sにこのレンズをセットし、マルチパワーバッテリーパックとスピードライトを加えたいわゆる「最終決戦仕様」(笑)にすると総重量は3kgを軽く超えます。こうなると腕力によほど自信のある人でない限りすぐに両手がプルプルしてきそう。ワイド幅のストラップを使ったとしても容赦なく肩や首に食い込んできそうで手を離して休むことすら許されないような…。こんなケースはそうそうないと思いますが、シーンに応じて機材を的確に取捨選択できる能力も必要になりそうです。
『Nikon AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED』、『Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED』とともにニコン「大三元」の一角を成すレンズでニコンが技術の粋を結集して作った”良いのが分かりきっている”製品なだけに下手な写真は撮れないというプレッシャーがヒシヒシと沸き立ってきていますが、一生モノと言われるレンズでもあるので焦らずじっくりと楽しいカメラライフのお供にしようと思います。