ポータブルスピーカー『JESTTAX MS-P11』が酷すぎた

自室でのテレビ視聴用として利用しているユニデン社製の外付チューナー『DTH310R』からの音声はこれまでPC用のアクティブスピーカー『BOSE Companion 2 series II』を共用して出力させていたのですが、先日の引越で書斎スペースが広くなった都合上それが難しくなってしまったためテレビ視聴用に別途スピーカーを用意することにしました。

愛用のモニター『HP LP2475w』が簡易的でもスピーカーを内蔵していれば買い足す必要もなかったのですが、ワークステーション用だけあってその手のおまけ機能は省かれているので致し方ありません。

新たに購入するスピーカーですがテレビの音声出力でしか使用しないので音質にはだわらず、コンパクトでモニターの下などに場所をとらず設置出来る小型の1BOXタイプであることを重要視。また、チューナーの電源に連動してスピーカーもON/OFF出来るようUSBから給電出来るものだったら節電にも繋がると目論んでネットで探していたのですが、その手のシンプルな「ポータブルスピーカー」系の商品は軒並み販売終了となっており現在はバッテリーを内蔵しBluetooth接続などのワイヤレス化を図ったものがほとんど。これでは無駄に高いだけだし節電にもならないのでどうしたものか…と思っていたらヨドバシカメラで理想の形に近い『MS-P11』なる商品を発見。JESTTAXという聞いたことのないブランドですが2,000円ほどと安価だし他に選択肢も見当たらなかったので迷うことなく購入してきました。

さっそく開梱。スピーカー本体のほかにはUSB-ACアダプタとUSBケーブルが付属。USBケーブルは一方が小型のACプラグになった専用品でこれを通して給電を行うほか、単3電池4本でも駆動可能となっておりそれを収めるスペースが必要な分本体は若干大きめ。

本体裏には給電口と電源スイッチ、ボリュームのほかステレオミニプラグを備えた巻取り式オーディオケーブル。プラグ部分は持ち運びの際に邪魔にならないような配慮として乾電池収納部の蓋に固定できるようになっています。

付属のUSB-ACアダプタは出力500mA。パッケージには「携帯電話の充電にも使えます」といった記述がされているのですが、500mAでは昔のガラケーですら満充電までに相当な時間を要すると思うのでやめておいた方が無難です。

動作確認のため電源を投入すると中央のLEDが点灯…するのですが、他の用途のものを転用しているのかLEDがあまりに眩しく近距離で使用するとちょっとした目潰しになります。(斜めからの写真だと分かりにくいですが)

屋外での利用を想定してのことかもしれませんが、机の上などで利用する場合にはテープで塞ぐなどの対策が必要になりそう。でもまぁ、スピーカーとしての役割を果たしてくれさえすればLEDの眩しさくらい目をつぶってやろうと思いつつ手元のスマートフォンに繋ぎスピーカー側のボリュームをあげていくと「ブーーーーーーン」というハム(?)ノイズの酷さに愕然…。

USB-ACアダプタやプレーヤーを別のものに変えてみたりダメ元でフェライトコアを取り付けるなどしてみたのですがほとんど改善が見られません。巻取り式ケーブルの細さや手を近づけただけでノイズの音調が変化する状況から見てまともなシールドも施されていないようでもあり、ノイズ対策には一切気を配っていない製品のようなので小手先対応ではどうしようもなさそうです。

ノイズが酷いとはいえ一応は音が鳴っている以上不良品とは認めてもらえないだろうと思いゴミ箱直行も覚悟していたのですが、別件でヨドバシの近くを通る用事があったのでダメ元で相談してみたところすんなり返品対応してもらえました。無駄金にならずにすんだのは良かったのですが、代わりとなるスピーカーが他に見つかるかな…。