インプレッサ G4にミシュラン『パイロットスポーツ4』を装着【更新:2度目の交換】

MICHELIN(ミシュラン)PILOT SPORTS(パイロットスポーツ)4 205/50ZR17XL 704370インプレッサ G4に新車装着されていたタイヤの寿命が迫ってきたのでタイヤ交換を実施しました。

新しいタイヤ選びにあたってメーカーはミシュラン一択。以前セリカに『Pilot Preceda PP2』を履かせた際、抜群のウエット性能とスポーツタイヤらしからぬ静粛性、振動も少なくゴムも長持ちというミシュランタイヤの品質に感動を覚え、以来ブリヂストンやダンロップの製品は眼中にありません。

G4にもともと装着されていたのはSP SPORT MAXXをベースとするダンロップの新車装着用タイヤ「SP SPORT 2050」。ダンロップにしては長持ちした方だと思いますが、高速走行時のロードノイズがとてつもなくウルサイのが難点でした。これに代えて新たに装着したのはミシュランの新世代コンフォートスポーツタイヤ『Pilot Sport 4』(以下「PS4」)。普段乗りの快適さとスポーティな走りを両立させた『Pilot Sport 3』(以下「PS3」)の後継にあたる製品です。

購入・交換は以前お世話になったミシュランタイヤを取り扱うプロショップにお願いするつもりだったのですが、見積り額が想定をだいぶ上回っていたので方針転換。Amazon.co.jpでタイヤを購入し、同社がオートバックスや宇佐美石油などと提携して行っているカー用品の取付・交換サービスを利用することにしました。


数年前まではネットで買ったタイヤへの組み替えに応じてくれるショップなんてほとんど存在しませんでしたが、このサービスを利用すれば取付けまできっちり面倒を見てくれるので安心。注文したタイヤは作業を依頼するショップに直接配送してくれるので手間もかかりません。Amazon.co.jp、グッジョブ!!

さっそく、純正サイズの『Pilot Sport 4 205/50ZR17 93Y XL』を4本注文し、自宅からほど近いオートバックスに作業依頼。配送先もそちらに設定しておくと、タイヤが届いた旨がお店から連絡があるので、その場で入庫予約して当日車を持っていくだけ。簡単!!

作業が立て込んでいると少し時間がかかるかも…ということだったので予約当日は少し早めに入庫しましたが、すぐに作業に着手してくれました。

タイヤ交換中

待ち時間を利用して、今回装着するPS4が対応するタイヤの規格「エクストラロード」について確認しておくことにしましょう。

エクストラロード(XL)規格って何なのさ

今回装着したPilot Sport 4の規格表記は「205/50ZR17 93Y XL」。末尾にXLという見慣れない文字がくっついてますが、これは欧州のタイヤ規格ETRTOで規定されている「エクストラロード規格」(以下、XL規格。レインフォースド規格とも言う)に準じていることを示しています。

XL規格に沿った製品は内部構造を強め、高い空気圧にも耐えうる造りにすることで負荷(耐荷重)能力の向上が図られており、偏平率の低いスポーツタイヤを中心に国内でも近年急速に普及しています。

そんなXL規格ですが、現在国内で広く利用されているJATMA規格のタイヤから履き替えるにあたって気をつけないといけないのが空気圧。というのも、XL規格とJATMA規格ではロードインデックス(加重指数)の指標が異なるため同じタイヤサイズであっても適切な空気圧が異なるのです。

XL規格に於ける適正な空気圧を導き出すには、まず新車装着タイヤのロードインデックス(205/50R17 89V)と車両側で指定された適正空気圧(前輪230kPa、後輪220kPa)を調べ、JATMA規格の負荷能力対応表から許容荷重を確認します。

インプレッサ G4の適正空気圧表示

205/50R17のJATMAからETRTO XLに替える際の負荷能力対応表

これにより前輪565Kg・後輪550Kgの荷重能力が必要であることが判明するので、あとは交換するXL規格タイヤのロードインデックス(205/50ZR17 93Y XL)を元にETRTO XL規格の対応表を辿って元の許容荷重を下回らない空気圧を探ります。結果導き出された前輪240kPa強、後輪235kPaという値が今回XLタイヤに交換するうえでの適正空気圧になります。

そこのあなた…今、面倒くせぇと思ったでしょ?そんなあなたに某所で聞いた素敵な呪文をお教えしましょう。「XLは従来の適正値から10~15kPa多めに入れときゃだいたいOK」(笑)…インチアップとかしてなきゃね。

なお、ガソリンスタンド等で空気圧を調整してもらうと、XL規格の存在を知らない不慣れなスタッフさんに通常タイヤの適正値にまで下げられてしまい乗り心地が悪化…なんてこともあるようなのでご注意を。

Pilot Sport 4の外観と乗り心地

タイヤの交換作業は小一時間で終了。あらかじめ高速に乗ることが多いということを伝えておいたので、空気圧はさきほど計算した適正値より気持ち高めの250kPaで揃えておいてくれたようです。

工賃の明細

かかった工賃はタイヤの組み替え(バランス込)にバルブ交換、窒素充填、廃タイヤの処理費用まで入れて9,240円でした。

Amazon.co.jpで購入したタイヤの費用(16,925円/本)まで加えた総額が76,940円なので、プロショップの見積りよりも30,000円も安くあがりました。凄っ!

車の受け渡しを終え、店先のスペースで外観チェック。

Pilot Sport 4の外観

一応スポーツタイヤということもありなかなか精悍なデザイン。リムガードも深めで安心です。そんな中、ビバンダム君が愛嬌よくご挨拶してくれます。

手を振るビバンダム君

スリップサインの位置を示すマークもビバンダム君。

スリップサインの位置にもビバンダム君

ちなみに4本とも同一ロットで2017年第14週製造分のスペイン産。イベリア半島から海路はるばる日本にやってきたばかり…って感じでしょうか。

MADE IN SPAIN

それではさっそく路上へ。乗り始めてすぐに感じるのは路面の凹凸に対する反応の素晴らしさ。ダンロップだと段差でゴトッゴトッという突き上げが来るのでお尻回りに力を入れて衝撃に備る必要がありましたが、ミシュランはタイヤ全体がいい感じに衝撃を吸収してタンタンと軽く揺れる程度。かといってふわふわした感じはなく程よい硬さ。荒れた路面であればあるほどその効果を実感します。

静粛性に関してはそれほどでも…なんて思っていましたが、10kmほど走ったあたりで様相が一変。組付けられたばかりのタイヤがホイールに馴染みはじめたのか、表面の薄皮が剥けて本来の性能を発揮しはじめたのか理由はよくわかりませんがミシュランらしい耳障りでないロードノイズに音の質が変わり一安心。

直進安定性も高く、轍にハンドルをとられることも少なくなるので疲れも軽減。今後の長距離ドライブが楽しみです。

2度目の交換(2022-05-03)

コロナ禍であまり遠出が出来なかったこともありタイヤの溝は4mm強程度残っていましたが、前回交換から5年近くが経過し紫外線等の影響によるひび割れがエッジ部分に認められたのでここらで交換しておくことにしました。

交換用に選んだタイヤは今回もパイロットスポーツ4。スポーツタイヤなのでロードノイズは多少大き目ですが、走行時の安定性や耐久性を考えるとこれ以外に選択肢はありません。先日発表された『パイロットスポーツ5』が多少気にはなりましたが、現状では適合サイズがラインナップされていないのでこればかりはやむを得ず。

購入は今回もAmazon.co.jp。前回購入時はオートバックスや宇佐美石油などと提携した取り付けサービスが提供されていたのでそちらを利用しましたが、現在は個人経営のショップや仕事が雑なタイヤ館あたりしか選択できなくなっていたので、組み換え作業は別途宇佐美に予約を入れそちらで対応してもらうことにしました。

作業場所まで新しいタイヤを一度に運べるのかが唯一の懸念事項でしたが、G4の後部座席を倒してトランクルームと一続きにすればなんとか積み込むことが出来ました。

G4になんとか収まるサイズ

宇佐美での作業工賃はバルブ交換と古タイヤの処分費用まで含めて約12,000円。タイヤ自体は4本で約7万だったので合計8万円強の出費。折からの物価高騰で前回交換時より幾分高くつきましたが、ディーラーやプロショップで交換すれば軽く10万円は超えるのでまだまだお得です。

交換後の新タイヤ

ちなみに、今回装着したタイヤは4本ともスペイン産で2021年38週目(9月後半)製造の同一ロット。Amazon、グッジョブ!

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