録画機能付き三波対応チューナー UNIDEN『DTH310R』購入

UNIDEN 録画機能付き地上/BS/CSデジタルチューナー DTH310R一昨年『VIERA TH-L37D2』を購入したのにあわせ、寝室に移設してJ:COMが行っている地上デジタル放送移行に向けた暫定措置サービスであるデジアナ変換での視聴用として使っている地デジ非対応の20型アナログ液晶テレビ『VIERA TH-20LB10』。デジアナ変換のおかげで地デジ非対応テレビが今も利用できているという現状はありがたいのですが、デジアナ変換は画質が悪いうえBS放送を見ることができない点が残念。おまけにテレビ自体が購入から8年以上経過していることもあり最近コンデンサ鳴きと思われる「ジージー」音も時折気になるような状況で新しいテレビへ買い換えたいところなのですが、寝室のテレビは1歳になったばかりの好奇心旺盛なうちのチビちゃんの手の届く場所にしか設置できないため買ってすぐに壊されてはかないませんから今は買い替えのタイミングを見計らっているところなのです。

そうはいっても買い替えまで今年からBSに移ったF-1中継を寝室で見ることができないというのは少々辛い。かといってテレビを買い換えたら不要になる外部チューナーをわざわざ購入するのもアレだし…と思っていたところにたまたま見つけたのがUNIDEN(ユニデン)社製の録画機能付き地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナー『DTH310R』。一見シンプルなデジタル三波対応チューナーなのですが、HDMI接続での1080p出力が可能でHDMIリンク(CEC)機能も使え、さらにUSB外付けHDDへの録画やDLNA機能、dボタン(双方向サービス)まで備えた高機能な製品。あくまで地デジ移行期における暫定措置的なアナログテレビ延命用の簡素なチューナーが大半を占める中、この価格でここまでのスペックを備えた製品は他に見当たりません。これならテレビを買い換えた後は愛用の液晶モニタ『HP LP2475w』に接続して使っても十分な画質を確保できるだろうと思い購入してみました。


外箱のサイズの割りにDTH310Rの本体はいたってコンパクト。一般的なDVDのパッケージ(トールケース)よりわずかに大きい程度のフットプリントしかなく厚さも3cmほど。縦置きも可能なので設置場所に困ることはまずないでしょうが、本体が軽いので固いアンテナケーブルの動きにつられて本体が動いてしまわないようにだけ注意しておく必要がありそうです。入出力端子は前面にSDカードスロットとUSBポート、背面に地デジとBS/CS用の各アンテナ入力、S/PDIF出力(光)、コンポジット(RCA)映像・音声出力、D端子映像出力(D1-D4)、HDMI出力、さらにUSBポートとLANポート。B-CASカードの挿入口は側面にあります。

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付属品は取扱説明書等一式のほかは赤のB-CASカード、リモコンとリモコン用の単4電池、縦置き用スタンド、ACアダプターにRCAケーブルのみといたってシンプル。HDMIやD端子ケーブルはもちろんLANケーブルやアンテナ用の同軸線も付属しないのでそれらは必要に応じて自分で用意する必要はありますが、画質・音質にこだわる人間からすればちゃちなケーブルが付属していたところでどうせ使いませんし無駄なコストアップ要因となるだけなのでこうした形態の方が好感が持てます。

さっそくリビングのVIERA TH-L37D2とHDMI接続して初期セットアップと画質や動きのチェック。外付けの単体チューナーというとどうしても簡易的なイメージがありいくら1080pでのHDMI接続といえどもある程度の画の悪さは覚悟していたのですが、いい意味で期待を大きく裏切られました。チューナー自体の映像に雑見や癖がなく、TH-L37D2の内蔵チューナーの画と較べてもまったく遜色がありません。搭載されている高画質化技術の「美解像」も効果的に効いているようでモスキートノイズの処理に関しては内蔵チューナーより上かも…と思えるほど。これには正直驚きました。

チャンネル切替時のレスポンスに関してはわずかにTH-L37D2の方がわずかに早いですが、その差も誤差程度。それでも気になるという場合は設定によりtorneで採用されているような”チャンネル変更時に番組タイトルをエフェクト表示することで、デジタル放送におけるチャンネル変更のタイムラグによるイライラを感じさせない”ようにも出来るなど後発ならではのメリットを存分に活かした製品作りがなされて印象を受けます。

番組表に関して広告などが表示されず画面がシンプルなこともありTH-L37D2より動作が軽快。わたしは基本的に録画してまでテレビを見ることがほとんどないのであまり関係はありませんが、番組表から直接録画指定することも可能なのでこうした使い方をする場合には勝手が良いと思われます。

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リモコンについてはとりわけ高級な感じはありませんが、見た目・ボタンの感触ともそれほどチープというでもありません。BuffaloやI-O DATAからリリースされている同様の製品の付属リモコンに較べれば圧倒的に出来は良く、そこはテレビも製造しているUNIDENの面目躍如といったところでしょうか。ただ、多くのテレビやAVアンプのリモコンでは右側配置されることの多い「戻る」ボタンがこの製品では左側にあったりして若干癖のある配置になっている点で慣れるまでに若干注意が必要かもしれません。

最後に地デジ非対応のアナログ液晶テレビ『VIERA TH-20LB10』とRCA接続しての視聴確認。こちらはアナログ接続且つSD画質ということで当然精細さにはかけますが、J:COMのデジアナ変換画像に較べれば断然綺麗。デジアナ変換の目障りなテロップも出なくなるし、それだけでも気分は爽快です。CS放送などはもともとSD画質のものが多いので、それらについてはアナログ液晶テレビでも全く違和感なく視聴することができるということも判明し、思わずニンマリ。

これはなかなか良い買い物でした。

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