インプレッサ G4のみならずアイドリングストップに対応する最近の車はバッテリーに大きな負荷がかかりがち。
それらの負担が軽減されればバッテリーの寿命も長くなるでしょうし、多少なりとも燃費改善も期待出来るので一部照明をLED化しておくことにしました。
トランクルームランプ
トランクルームランプの明るさが少し不足気味に感じていたので、光量アップに期待してまずはこちらからLED化を実施。
こちらで用いられているバルブはポジション球などと同じT10(W5W)規格のウェッジ球。このサイズは交換用LEDの選択肢が豊富ですが、品質に問題を抱えた製品も少なくないので信頼性を重視して日星工業の『POLARG LED 80lm ポジションランプ・ライセンスランプ (P2913W)』を選択。光束80lmで色温度6500Kの商品になります。
消費電力は1.44Wで白熱バルブの1/3以下。バルブの実寸は白熱バルブより僅かに大きい程度です。
側面は放熱樹脂で覆われているためサイドや根本方向への配光は大丈夫なのかと気になるところですが、そこは先端の光学レンズでカバーしている模様。安価な製品だと安直に側面にまでLEDチップを載せているものも見受けられますが、LEDの寿命を大きく左右する発熱を考えればこうした設計が最適解なのかもしれません。
取付けは簡単。まずはトランクルーム内の天面にあるランプの位置を確認。
ランプが点灯したままでは中のバルブが熱くて触れないのでトランクルームランプの根本にあるコネクタを外して消灯。ランプを覆うカバーを外してバルブが冷めるのを待ちます。
しばらく待ってバルブが冷めたらソケットから引き抜いて新しいLEDバルブを挿入。今回のPOLARGのLEDバルブには極性があるのでコネクタを接続して点灯しなければ向きを変えて接続し直します。きちんと点灯することが確認出来たらカバーを戻して作業終了です。
日中は明るさの違いが分かりにくいので陽が暮れてから従来との違いを確認。各方向とも問題なく光が行き届いていていて明るさも十分。これなら夜間の荷物の出し入れも随分楽になりそうです。
マップランプ&ルームランプ
マップランプ及びルームランプ用に用意したのはT10x31(舟形)で電球色の『POLARG LED電球(P2271C)』。
こちらは光束35lmの製品なのでスペックだけ見て既存の白熱バルブより暗くなるのでは?と勘違いされる方もいらっしゃるようですが、基本的に全方位を照らす必要のない箇所で用いる舟形形状の電球なので光束は半分でも元と変わらない明るさが得られます。
まずはマップランプから。内装剥がしでカバーをこじって外し、バルブを挿しかえるだけ。
下の写真は右側のみLEDに交換して試験点灯した状態。
じっくり比較するとLEDの方が僅かに明るく、色も若干白っぽいのですが言われなければ誰も気づくことはないでしょう。
続いてルームランプ。こちらも内装剥がしでカバーを外すだけで簡単に交換出来ます。
なお、インプレッサを含む最近の車のルームランプは消灯時にじわーっと消える演出がなされていますが、LED化後も問題なく再現されます。
ここには元々8Wの白熱球が使用されていましたが、交換後のLEDは1つあたり0.4Wなので3か所で計23W近い節電。既存の白熱バルブと変わらない落ち着いた電球色も非常に良い感じです。
ライセンスランプ
ライセンスランプは前照灯に連動してナンバープレートを照らすものだけに、基本乗降時にしか活用されないルームランプやマップランプに比べ点灯時間が長く、LED化のメリットをより享受することが出来ます。
とはいえ、安易なLED化で周囲がナンバープレートを確実に視認出来ないようでは整備不良と判断され罰則を受けてしまうので要注意。また、ライセンス用バルブの取り付け場所はスペース的にあまり余裕がないので、無駄に明るいLEDを付けると自身の発熱で寿命を縮めることにも繋がりかねません。
なんだかんだで既存の白熱バルブにほど近く、信頼性の高い製品であることが必要不可欠なので、マップランプ等で使用したPolargの同シリーズの製品でT10型の『POLARG P2270C』をチョイス。こちらも勿論、電球色です。
G4のライセンスランプを交換するには、赤丸の4箇所のクリップを外しトランクの内張りを一部外してやる必要があります。
上記位置のクリップを外すと内張りの隙間からライセンスランプのソケット位置にアクセス可能。ソケットは45度ほど捻ると簡単に取り外せます。
あとはバルブを交換して点灯確認。うまく点灯しないようであれば極性が逆なので、LEDバルブの向きを変えて挿し直せばOKです。あとは逆の手順で元の状態に戻して作業完了。
ナンバーを晒すのはさすがにマズいので分かりにくい写真になってしまいますが、ナンバープレートを照らす明るさ・色合いとも交換前後でほとんど変化はなく(LEDが僅かに明るいくらい)安心して使用することが出来そうです。
計10Wが消費されていたライセンスランプのLED化で消費電力は1/10以下に。最近はガソリンも高くなっているので「塵も積もれば」で僅かでも燃費が改善されれば嬉しいです。
ポジションランプ (1)
新車装着されていた白熱球のポジションランプが経年により片方切れてしまったため、ポジションランプも遅れてのLED化。
インプレッサのポジションランプは一般的なT10ウェッジ球。ルームランプは電球色にこだわりましたが、ここでは純正HIDとの色味を合わせて統一感をもたせたかったので明るさ40ルーメンで色温度5000Kの『POLARG P2832W』を選択。
交換はエンジンルームから。両サイドの内張りを外すと狭いながらも作業スペースが確保できるので、写真の白いソケット部の根本にマイナスドライバをあてがって反時計まわりに捻るだけ。
LEDに差し替えたらきちんと点灯することを確認してから元の手順で組み戻して作業完了。作業は20分とかかりません。
暗くなって確認しなおしましたが、明るさや光の広がりもまったく問題なし。
純正HIDとも思惑通りマッチしてくれたので大満足です。
ポジションランプ (2)
上記で装着した色温度5000Kで40ルーメンのLEDポジションランプは白熱球よりも気持ち明るく実用上何ら問題は無かったのですが、雨天時や夕暮れ時など薄暗い環境下ではもう少し明るい方が自分の存在をしっかりアピール出来て安全だろうと思うに至り、同じ色温度5000Kで明るさ110ルーメンの『POLARG P2927W』に交換。
光束の値だけ見ると旧LEDバルブの3倍近いためもしかして明るすぎるかも?と心配しましたが、実車に装着してみると肌感で1.5倍程度明るくなったかな?と感じる程度。眩しすぎて周囲に迷惑をかけるような爆光ではありません。
それでも以前より自車の識別しやすさは確実に向上しており、安全性の向上という目的は十分に果たせて十分に満足しています。
バックランプ
バックランプ(後退灯)は自車が後退中であることを周囲に知らせるのとともに、後方を照らし視界を確保することを目的とします。
しかし、G4を含む最近の車はコストダウンのためT16のバルブが採用されることがほとんど。
感度調整の働くバックモニターが当たり前に搭載される昨今煌々と後方を照らさなくても問題ない…という判断なのかもしれませんが、安全のため目視で確認しながら後退したい場合もありそうした際に照度に不満を感じることがあったのでこちらもLED化。
入手したのは明るさ300lmの『POLARG P2996W』。インプレッサ G4のバックランプは左右に配置されているので2つ用意する必要があります。
交換は簡単。下記写真に位置するトランク内のクリップを1つ外して…
内装をめくれば簡単にソケットへアクセス可能。
後は旧白熱バルブを引き抜いて用意したLEDバルブに交換。これを左右で実施するだけなので作業は10分とかかりません。
ちなみにPOLARG P2996Wは白熱バルブとほぼ同サイズなので、ほとんどの車両で問題なく利用可能なものと思われます。
交換後のバルブを外側からのぞき込んでも、悪目立ちせず良い感じです。
一人ではバックランプ点灯中の様子を撮影することが困難なので写真はありませんが、白熱球比で1.5~2倍くらい明るくなった感じで視認性は格段に良くなりました。
ポジションランプなどと違ってバックランプは使用される時間が限られるためバッテリーの負荷軽減や燃費改善効果はあまり期待できませんが、安全性の向上という点ではメリット大でおススメです。