例年、夏場にリビングで使用しているダイソンの羽根のない扇風機『Dyson Cool AM07』がウルさいわりに風がお上品過ぎてちっとも涼めないうえ、構造上分解・清掃が不可能なため吸気口や内部に詰まった埃を取り除くことが困難で衛生的でないという課題も表面化してきたため、アイリスオーヤマのサーキュレーター『サーキュレーターアイ PCF-SC15T』(以下、PCF-SC15T)に買い替え。
「扇風機とサーキュレーターはそもそも用途が異なる」という議論はあろうかと思いますが、リビングでは普段からエアコンを稼働させていることもありこれまでもLDK全体にエアコンの冷気・暖気を行きわたらせるための補助的な使用が主でしたし、直接風に当たるにしても風呂上がりに涼を求めて利用する程度だったのでそもそもサーキュレーターの方が最適だったのではないか?と考えてのリプレースです。
今回購入したPCF-SC15Tは18畳対応モデルですが、以前購入した同社の14畳対応のサーキュレーター『CFA-181』と比べてもかなりコンパクト。
本体以外の付属品はリモコンと取扱説明書。
前面ガードのグリル部と内部の羽根は黒に彩色されているためパッと見「目玉おやじ」的な雰囲気ですが、悪目立ちはしませんしそれほど安っぽい見た目でもありません。
前面ガードが工具不要で取り外せるようになっていて、お手入れがし易いのはアイリスオーヤマの他のサーキュレーター製品(一部商品を除く)と同様。グリルや羽根には埃が蓄積しやすいのでこうした配慮は助かります。
続いて本体操作部。
最近の家電はリモコン操作を前提としたものが多く本体側では電源のON/OFFしか出来ないという物も散見されますが、こちらの商品は本体側でも操作が可能なのでリモコンの故障や急な電池切れなどに際しては重宝しそうです。
専用リモコンも本体と同様にかなりコンパクトな作り。
これだけ小さいと家の中で行方不明になったり、誤って踏んで壊してしまうようなことも考えられるので、そうした際にあらためて本体操作部の存在をありがたく感じるのではないかと思います。(現状、リモコンだけの販売は行っていないようでもありますし…)
同製品は左右のみならず上下方向への首振りにも対応しており、室内の空気を撹拌してお部屋の中の温度・湿度ムラを減らすような用途にも最適。Amazon.co.jpには上下動時にカクついたり異音が発生するといったレビューの投稿も見受けられましたが、今回入手した個体では今のところそうした兆候は見られません。
首振りの可動域や動作速度を文章で説明しても絶対伝わらないよな…ということで、久しぶりに動画をアップしてみたのでこちらをご参照ください
動きはスムーズで総じて好印象なのですが、一般的な扇風機のようにガチャガチャと手動で首の向きを変えられないのがこの製品の惜しいところ。任意の向きに変えるには本体ごと向きを変えるか、首振り運転をして任意の位置で止める必要があります。上下の向きは自動よりも手動で変えられた方が都合が良いという方は、左右方向のみ自動首振りに対応した『サーキュレーター アイ PCF-SC15』の方が便利かもしれません。
なお、気になる消費電力は下記の通り。
アイリスオーヤマ サーキュレーター アイ PCF-SC15T | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
風量1 | 風量2 | 風量3 | 風量4 | 風量5 | リズム | |||||
首振りなし | 13.4W | 19.5W | 25.0W | 28.2W | 36.9W | 12.1~19.6W | ||||
首振りあり(上下+左右) | 18.7W | 24.9W | 30.0W | 33.5W | 42.5W | 16.9~24.6W |
上下+左右の首振り稼働で約5.0W増しといった感じ(上の表には記していませんが、上下だけ・左右だけでそれぞれ+2.5Wずつといったところでした)。なお、非稼働時の待機電力は約0.3Wでした。
最後にアイリスオーヤマの製品では気になる耐久性について。こちらも「設計上の標準使用期間」は4年とやはり短めの設定となっています。
Amazon.co.jpに居並ぶ怪しい中国ブランドの商品ほどではないにせよ、アイリスオーヤマの製品も総じて耐久性は低いので「1年での使い捨てになっても構わない」という覚悟と財力が無ければ長期保証への加入を強くおススメしておきます。
「設計上の標準使用期間」が4年の商品が5年の延長保証でどこまでカバーされるのか、かなり不安ではありますが…(苦笑)。