SATA接続の2.5インチSSDで容量1TBの『Samsung 870 EVO』を購入しました。
デュアルストレージに対応した自宅のHP Pavilion Gaming 15 (cx0000/2018年モデル)はM.2 NVMe+SATAという構成。SATAポートにはアクセス頻度の少ないデータの保管用として500GBの『Samsung SSD 860 EVO』を組み込んでいましたが、容量がひっ迫してきたため入れ替えが必要になった次第です。
SATA SSDの最強定番モデル
SATA SSDの選択肢はいくつかありますが、信頼性でも性能面でもSamsungのEVOシリーズの無双状態が続いています。価格はちょっとお高いですが無用なトラブルを避けるためにも現行モデル『870 EVO』以外はアウトオブ眼中。
今回入手した『870 EVO』ですが、外観もスペックも『860 EVO』との違いは僅か。
870 EVO | 860 EVO | ||
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型番 | MZ-77E1T0 | MZ-76E1T0 | MZ-76E500 |
容量 | 1TB | 1TB | 500GB |
国内発売日 | 2021年1月 | 2018年2月 | |
インターフェース | SATA 3.0(6 Gbps) | ||
NAND | Samsung V-NAND 3bit MLC (TLC) | ||
コントローラ | Samsung MKX | Samsung MJX | |
キャッシュメモリ | 1GB LPDDR4 | 512MB LPDDR4 | |
読込速度 (Seq) | 560 MB/s | 550 MB/s | |
書込速度 (Seq) | 530 MB/s | 520 MB/s | |
読込速度 (4KB/QD1) | 13,000 IOPS | 10,000 IOPS | |
書込速度 (4KB/QD1) | 36,000 IOPS | 42,000 IOPS | |
読込速度 (4KB/QD32) | 98,000 IOPS | ||
書込速度 (4KB/QD32) | 88,000 IOPS | 90,000 IOPS | |
待機時消費電力 | 30 mW | 50 mW | |
動作時消費電力 | 2.5 W | 2.6 W | 2.0 W |
MTBF(平均故障間隔) | 150万時間 | ||
TBW | 600 TB | 300 TB | |
保証期間 | 5年 |
SSDの性能がSATAインターフェースの上限に達してしまっている現状に於いてこれ以上の性能アップは意味がありませんので、使用するNAND等の部材変更を目的としたモデルチェンジなのだろうと思われます。
参考までにCrystalDiskMarkでベンチマークをとってみたりもしたのですが、バージョンアップに伴って860 EVO購入時のレビューに掲載したものとは計測項目が変わっていて直接比較不能…。
それでも公称値に近いスコアは出てますし、大量のデータをやりとりしてもデータ転送速度が落ちない点も旧モデルからお変わりなく。旧モデルとの比較だと変わり映えはしませんが、他社製品からの乗り換えであれば高い満足度が得られることでしょう。
まとめ
スペック的に成熟しきった感のあるSATA接続による2.5インチSSDという商品分野ですが、職場で扱うCrucialやWestern Digitalの製品と比較してSamsungは速さと安定の両面で一歩抜きんでている印象があります。その分ちょっと価格は割高ですが、予算に収まるようなら迷わずこちらをチョイスしておけば間違いはないでしょう。
なお、個人的に…これまでM.2 NVMeとSATAが同じ500GBだったためWindowsをクリーンインストールの際にインストール先を選択ミスすることが度々あったのですが、今度はその可能性がなくなった点でも大変満足しています。調子にのってM.2 NVMe側も1TBに容量アップしてしまったら元も子もありませんが。(笑)