『Xbox ワイヤレス コントローラー』の新モデルをレビュー

Xbox ワイヤレス コントローラー (カーボン ブラック)Xbox Series X』および『Xbox Series S』の発売日である11月10日にあわせてリリースされた新型の『Xbox ワイヤレス コントローラー』と専用バッテリーキット『Xbox 充電式バッテリー + USB-C ケーブル』を購入。

同名の製品は『Xbox One』用として過去にも販売されておりわたしも所有していましたが、今回発売されたのは新型コンソールにあわせてブラッシュアップが施された新モデル。USB Type-Cに対応したほか、別途専用のドングルを用意せずともPCとBluetooth接続が可能になった点などが大きな違いとなっています。

新型 Xbox ワイヤレス コントローラーと充電式バッテリー + USB-C ケーブル

PCやFireTV Stickに繋いで使用することを前提で購入しましたが、その視点で見た時に使い勝手やいかに…という視点で軽くレビューをお届け。

外観チェック

まずはお約束の開封の儀から。

Xbox ワイヤレス コントローラーのパッケージ

緑のアクセントカラーを纏う従来のデザインを継承したパッケージで側面にはシリアルナンバーやロットを記したシールが貼付されています。

識別情報

製造は中国。米国企業もなんだかんだ言いながら中国依存からの脱却は難しいようです。

同梱物は新型Xbox ワイヤレス コントローラー本体と単3電池、及び取説類。USBケーブルは付属しないので、必要に応じて別途用意する形となっています。

同梱物の確認

コントローラーの下に配置された付属の乾電池はあまり評判の宜しくないデュラセル製。

付属の乾電池はデュラセル製

長期に渡ってセットしたままだと高確率で液漏れするので使用頻度が低い場合はこまめに電池を抜くか、あらかじめ信頼出来るパナソニックやソニーの電池を使用することをおススメします。

コントローラー本体の外観を確認。

Xbox ワイヤレス コントローラーの外観チェック

デザインは旧モデルから大きく変わっていないのでパッと見で新旧の区別がつきにくいのですが、新モデルでは正面中央に「Share ボタン」が新たに設けられ、十字キーもメガドライブやセガサターンを彷彿とさせる丸型の実装に変更されています。

Xbox ワイヤレス コントローラーの外観チェック

Xbox ワイヤレス コントローラーの外観チェック

下部の拡張端子や3.5mmオーディオ出力端子は従来通り。旧モデル用にリリースされていたサードパーティー製のミニキーボードなどのオプション類は新モデルでも使用可能と思われます。

Xbox ワイヤレス コントローラーの外観チェック

通信・充電用のポートが従来のmicroUSBからUSB Type-Cへと変更されたほか、LRボタンとグリップ部の裏面に滑り止めのための凹凸の加工が施されているのも従来との違いです。

LRボタンとグリップに施された滑り止め加工

続いてXbox 充電式バッテリー + USB-C ケーブル。こちらもパッケージデザインは共通。

専用のXbox 充電式バッテリー + USB-C ケーブル

シールを剥がして内箱をスライドさせて内容品を確認。同梱物は充電式の専用バッテリー、USB-C ケーブルと取説。

Xbox 充電式バッテリー + USB-C ケーブルの同梱物

新型バッテリーは旧モデル用にリリースされていた『Xbox One プレイ&チャージ キット』に付属するバッテリーと同じ容量1,400mAh。

Xbox 充電式バッテリー

サイズや端子の形状も同じようなのでその気になれば旧モデルにもセットは可能と思われますが、「USB-Cポートを備えた Xbox ワイヤレスコントローラー」用との記載があるので電気的な特性に何かしら違いがあるのかもしれません。

付属するケーブルは長さ2.7mのUSB Type A to Cケーブル。PCと組み合わせて使う前提であれば2.7mは長すぎですが、スマートフォンの充電などに使う汎用ケーブルを流用可能なので問題にはならないでしょう。

USB A to Cケーブル

なお、前モデル用のチャージ キットに付属していたケーブルはmicroUSBコネクタに通電状態を確認するためのLEDが内蔵される凝った作りでしたが、今回はシンプルな仕様に収まっています。

Xbox ワイヤレス コントローラーに専用バッテリーをセット

コントローラーにバッテリーをセットし、USBケーブルを繋いで充電を開始するとバイブレーションによる振動が最初にブルっときますが、前モデルと同様にそれ以後はフィードバックがない模様。充電状況を示すLEDインジケーターが存在しないので充電完了のタイミングは分かりにくいかもしれません。

充電状況を示すLEDは無い

先だって「microUSB対応製品駆逐キャンペーン」を展開した際に旧モデルは知人に譲渡してしまったので両者を手に取って比較することはできませんが、新旧でサイズ・重量に大きな差異はないように感じられます。

手にした時の収まりの良さ、フィット感は秀逸

マイクロソフトの周辺機器は古くからエルゴノミクスに基づいたプロダクトデザインが徹底されていて前モデルも握りやすさやボタンの配置に定評がありましたが、手にした時の収まりの良さやフィット感は先代譲りで秀逸です。

Windows 10端末との接続

それではPCと接続。ホストにはWindows 10(20H2)を適用済のHP Pavilion Gaming 15 (cx0000/2018年モデル) を使用します。

まずは有線接続から。USB Type-Cケーブルを使ってPCに繋ぐと別途ドライバーなどを要求されることもなく自動認識。デバイスマネージャー上では「Xbox 周辺機器」配下に「Xbox One コントローラー」として現れます。

有線接続時のデバイスマネージャー表示

現在のWindows 10に内包されているドライバでは旧モデルとして認識されちゃっているようなので念のためMicrosoft Storeより『Xbox アクセサリー』をインストールしてファームウェアのアップデートを実施しておくことにします。

Microsoft Storeより『Xbox アクセサリー』をインストール

『Xbox アクセサリー』を起動して画面の指示に従って進めていくと案の定最新アップデートが見つかるのでさくっと適用。

ファームウェアのアップデート

ファームウェアのアップデート

ファームウェアのアップデート

ファームウェアのアップデート

ファームウェアのアップデート

更新後に再度デバイスマネージャーを確認するも表示は「Xbox One コントローラー」のまま。この辺はWindows Updateで新しいドライバが降ってくれば正しい名称で表示されるようになるものと期待。

Steamではコントローラ設定画面の「検出されたコントローラ」を確認すると「Xbox Oneコントローラー : Xbox Oneコントローラ」として認識されているので、あとは「Xbox 設定サポート」にチェックを入れておけば大半のゲームで使用可能になります。

有線接続時のSteam表示

試しにお気に入りの『Dirt Rally 2.0』でしばらく動作確認をしてみましたが何の問題もなくプレイすることが出来ました。前モデルよりコントローラーの筐体剛性が上がっているようで力を入れて操作してもビクともしませんしバイブレーションの振動による共振も気になりません。グリップやLRトリガーに施された滑り止めも良い感じで効いていますし、前モデルからの乗り換えの価値は十二分に見出せます。

ただし、新たに設けられた「Shareボタン」はWindows環境では現状機能しない模様。

続けてBluetoothによる無線接続。前モデルはPCとのBluetooth接続が不安定だったため、別売の専用ドングル『Xbox ワイヤレス アダプター for Windows 10』を介して接続する必要がありましたが、新モデルではBluetoothによる直接接続が可能になったとという話しなのでさっそく試してみることにします。

コントローラー上部のペアリングボタンを押し、PC側でBluetoothデバイスの追加を選ぶと「Xbox Wireless Controller」としてリストに現れるので選択。

Bluetoothデバイスの追加

Bluetoothデバイスの追加

「Bluetooth とその他のデバイス」の画面では「マウス、キーボード、ペン」の配下に表示されます。

デバイスマネージャー上では「Bluetooth」配下に「Xbox Wireless Controller」として追加されます。有線接続時とは名称が異なる点からしてまったく別物のデバイスして認識されてるのかもしれません。

無線接続時のデバイスマネージャー表示

Steamのコントローラ設定画面でも優先接続時とは微妙に異なる「Xbox Oneコントローラー」の名称で検出。

無線接続時のSteam表示

こちらも『Dirt Rally 2.0』でしばらく動作確認を行いましたが、途中接続が途切れることもなく有線接続と変わらない安定したプレイが可能。USBケーブルを抜き差しするだけで有線接続とBluetoothによる無線接続がスムーズに切り替わる点も好印象。前モデルのように一度有線接続すると次回Bluetooth接続すると再度ペアリングが必要…なんてこともありません。素晴らしい!

なお、3.5mmオーディオジャックからの音声出力が有線接続時のみ有効なのは従来通り。あと、Bluetooth接続時もやはり「Shareボタン」は機能しませんでした。

Android端末との接続

続けてAndroid端末との接続。個人的に使う機会は皆無ですが、聞いた話しによると「Fortnite」をプレイしているAndroidユーザーを中心にコントローラーを使用する人が多いそうなので動確がてら…といっても大してやることはありません。

Android 10にアップデート済のMotorola Moto G7 Plusの場合、[設定]-[接続済のデバイス]と辿り[新しいデバイスとペア設定する]を選んだ状態でXbox ワイヤレス コントローラーのペアリングボタンを押すと、使用可能なデバイスとして「Xbox Wireless Controller XXXX」(XXXX部はBDアドレスの一部と思われる)が表示されるのでそれを選ぶだけ。

Androidとのペアリング

試しに「アスファルト9」及び「Fortnite」を軽くプレイしてみましたが、何の問題もなくプレイ出来ました。

まとめ

次世代コンソールにあわせて進化を遂げた新型『Xbox ワイヤレス コントローラー』。

元々ユーザビリティに優れるマイクロソフト製のデバイスなだけに旧モデルに大きな不満を感じていない人も多いと思いますが、microUSBからUSB Type-Cへの移行はもはや不可避。新モデルでBluetoothによるPCとの直接続が可能になった点なども考慮して、早めに買い換えておいた方が得策かもしれません。

現状、PC等で「Shareボタン」が機能しないのが気になるところですが、ドライバ等のアップデートでいずれは使用可能になるはず。

PCでは現状機能しないShareボタン

「Shareボタン」なんて使う人いるの?って気もしなくもありませんが、決して安くはない純正コントローラーのまん真ん中に何の応答も返さない盲腸のようなボタンがあるのも気持ち悪いので、マイクロソフトには早急に何かしらの対応を期待したいところです。

保証交換(2021-10-08)

Xbox ワイヤレス コントローラーが数か月ほど前から断続的に切断→再接続を繰り返すようになりました。

ネット上でも似たような報告が多数見られ、解決策として最新ファームウェアの適用や再ペアリングなどが提案されていましたが当方の環境では全く改善せず。そもそも付属のUSBケーブルを介して有線接続している時ですら同様の事象が発生していることから、Bluetooth関連の局所的な問題ではなく基幹部分に不具合が生じている可能性が高いと見てマイクロソフトに保証交換を依頼しました。

現時点でマイクロソフトのサポートへの連絡手段はウェブサイトからに限定されているようですが、昔から分かりにくさにかけては天下一品な同社のことだけに目的を達するまでに30分以上サイトを彷徨う羽目に。結論から言うとマイクロソフトアカウントを作成し、ハードウェア登録したうえでそこから交換を依頼しないといけないのですが、そんな情報はサポートページの何処にも書かれていません。てか、なんでわざわざアカウントを作らなあかんねん…。

愚痴はさておき、依頼が済んだら着払いゆうパックにて壊れたコントローラーを送付。先方で到着確認後、交換品が送られてきます。この間、約6日といったところ。

送られてきた新しいコントローラーのファームウェアは最新のものではなかったのでアップデートしてから使用を開始。注意して様子を観察していますが、これまでのところ問題なく安定動作中です。

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