2014年に新築したわが家では、当時取り扱われていたノダ製の『アトリア』シリーズを建具に採用。限られた住空間を広く使うため開き戸よりも引き戸を多めに取り入れています。
このアトリアシリーズの引き戸の上端には、閉まり際に戸がゆっくりと引き込まれる「ソフトクローズ」機能用の部品が埋め込まれているのですが、開閉頻度の高い脱衣場のドアで同機構が故障。勢いよく閉めると戸枠にあたって「ゴン!」と大きな音をたてたり、跳ね返って半開きになるようになってしまいました…。
ドアを外してソフトクローズ機構部を確認してみると、ダンパー先端に付いている樹脂製パーツが割れてしまっており、戸枠側に取り付けられているピンを掴めなくなったことで機能不全に陥った様子。幸い、ソフトクローズ部はユニット化されており交換も難しくなさそうだったので自分で部品を調達してDIYで修理することにしました。
まずはネットで交換用部品を探しましたが、10年近く前の製品であることに加えてそもそも個人向けの製品ではないこともあり情報は皆無。やむなくドアの品番・製番とともに壊れた機構部全体の写真を添えてメーカーへ直接問い合わせたところ、『ノダ:アトリア戸車引戸用ソフトクローザー後期型』(部材品番なし)の名称でコーナンプロ・ナフコ・カインズホーム資材館などから取り寄せ可能との回答。
最初にお願いしに行ったコーナンプロでは「ノダとの取引が停止中」との理由で断られてしまったので、カインズにて注文。こちらも代理店経由での取り寄せにはなりましたが、注文から約2週間ほどで着荷。価格は1点6,500円ほどでした。
なお、同部品はメーカー側での部品保持期間も間際だと思われたので、別の理由(バネの不具合)で以前からソフトクローズの動きが怪しかったトイレのドアの交換用+予備まで含め、同じ部品を計3点入手したので送料込みで総額20,000円強の支出。
交換はソフトクローザーを固定している2本のネジを外して新しい部品に差し替えるだけ。プラスドライバー1本あれば十分で、作業時間は5分とかかりません。DIYに慣れていない人でも問題なくできるレベルかと。
ちなみに交換前後の部品を並べてみると、破損個所が分かりやすいかと思います。
交換が終わってドアを閉めてみると、久しぶりに「スッ…」と静かに引き込まれるあの感触が復活。ちょっとした部品ではありますが、暮らしの快適さに直結するものだと改めて実感しました。