長らくスマホを使っていますが、ここ数年は広告の存在感が一気に強くなったと感じます。
ウェブサイトを開けば小さな画面はバナーやテキスト広告で埋め尽くされ、しかもその多くが下品、悪質、卑猥な内容ばかり。耐性もリテラシーもあるつもりの私でさえ目にするたびに不快になりますし、そんなものに無駄に通信量を削られているという事実も腹立たしいばかり。もはやスマホを所有する上で広告ブロックアプリの使用は欠かせないものと実感しています。
そんな背景から私用のAndroidスマホには『280blocker』をインストールして使用していましたが、Googleの広告ネットワークに於ける権益保護のために設けられた「他のアプリが広告を表示するのをブロックしたり妨害したりすることは不可」とするポリシーへの違反を理由にPlayストアでの配信が昨年停止。対抗措置として280blocker側は旧利用者にapkファイルを直接配布することで、今なお再インストールや継続利用を可能としてくれていますが、収入の道が絶たれたAndroid版へ継続投資は難しいようで最近はフィルターをすり抜ける広告も目立ってきたうえ、お盆前後に発生したDNSサーバの障害対応も1週間以上放置されるなどしており、限界を感じざるを得ない状況となっていました。
そこで乗り換え先に選んだのが『AdGuard』です。
AdGuardもまた同じ理由でPlayストアから締め出しを食らったアプリですが、もともとAndroidやiOSだけでなく、WindowsやmacOSまでマルチプラットフォームに対応しており、独自のライセンス管理の仕組みを整えていたこともあって、今も更新やサポートは途絶えることなく、現役で進化を続けているのが心強いところです。
ライセンスは3台まで使える「パーソナル」と、9台まで使える「ファミリー」の2種類があり、それぞれ「1年版」と「永続版」(買い切り)から選べます。私はAmazon.co.jpで『AdGuard ファミリー 永続版』 を購入しましたが、AdGuard公式サイトから直接購入することも可能。ベクターやソースネクストなどの国内大手もライセンスを取り扱っており、それぞれが定期的に割引キャンペーンを実施しているのでタイミングを狙えばよりお得に入手できます。
どこで入手した場合でも、手元に届くのはライセンスコードのみ。それをAdGuard公式サイト上に作成した自分のアカウントに紐づければ準備は完了。あとは各端末上にインストールしたAdGuard上で代表者アカウントにてログイン、もしくはライセンスコードを直接入力すれば認証完了。家族でみんなでライセンスをシェアする際に、全員がアカウントを作る必要がないのは便利です。
AdGuardに切り替えてからしばらく経ちますが、やはり快適です。すり抜ける広告はゼロではないものの、目にする頻度は大幅に減り、トラッキング対策もきちんと効いている様子。今のところ出番はありませんが、フィッシングサイトへのアクセスブロック機能も備えているので、セキュリティ面でも安心材料になります。
AdGuard…初期投資としては決して安くはありませんが、毎日使うスマホの快適性を考えれば十分に元は取れる買い物だったと感じています!