Google公式ストアで発売されたばかりの『Google Pixelsnap 充電器』を購入しました。
PixelsnapはWireless Power Consortiumが推進するオープンな『Qi2』規格に準拠したワイヤレス充電システムの呼称で、GoogleからPixel 10シリーズとともにローンチされたもの。PixelシリーズはPixel 8以降でQiに対応していましたが、従来のQiには充電位置がずれて失敗するという弱点がありました。これに対しQi2は、AppleがMagSafeで採用していたマグネットによる位置合わせを取り込み、標準化することでこの問題を解消。
既存のMagSafeとの互換性も確保されているうえQi2は完全な後方互換性も備えているので、MagSafe対応を謳って販売されているサードパーティ製ケースを装着すれば『Pixel 9a』などのQi対応の旧Pixel端末でもPixelsnapは原則利用可能というわけです。
充電器本体の仕上がりと使用感
パッケージ内容はシンプルで、Type-Cケーブル一体型の充電器本体と簡単な説明書のみが同梱されています。
本体は背面にアルミニウム素材を採用し、放熱性と剛性を両立。デバイスを吸着させる充電面はポリカーボネート製で、マグネットリングを内蔵しています。金属特有のひんやりとした感触と、樹脂の軽さが組み合わさり、手に取ったときの印象は良好です。
ケーブルは本体一体型で取り回しやすい反面、やや細めなので強い折り曲げや引っ張りには注意した方が安心です。
実際に使用してみると、長時間充電しても本体が過度に熱を持つことはなく、従来のQi充電器にありがちだった「コイル鳴き」も一切なし。信頼できるUSB Type-Cアダプタと組み合わせれば、夜間枕元で充電しても睡眠を邪魔されることはありません。
手持ちのPixel 9aとの組み合わせでは急速充電に対応しないものの、就寝中やデスクワーク中の充電ならそれでも十分。使用時のケーブルも目に触れなくなり、見た目をすっきり保てて精神衛生上も心地よく感じられます。
なお、手持ちのガジェットの中では『Pixel Buds Pro 2』もQi対応。こちらはマグネット非対応ですが、ちょうどPixelsnap充電器に乗るサイズなので、そのまま上に置くだけでこちらも問題なく充電できました。
まとめ
ケーブルを抜き差しする手間がなくなり、スマホもイヤホンも気軽に置くだけで充電できるようになりました。日常の小さな煩わしさがひとつ減っただけで、思っていた以上に快適です。
ただし、Pixelsnap充電器単体だと、マグネットでしっかり固定されるぶんスマホを取り外すのがやや面倒になる点は気になるところ。今後はこれを安定して支えられる専用スタンドなどが登場すれば、文句なしの使い勝手になるでしょう。公式・サードパーティ問わず、今後Pixelsnap対応アクセサリが充実していくことを期待したいところです。