福岡最大手の地銀で組んでいた住宅ローンの10年固定金利の終了を機に、auじぶん銀行への借り換えを実施しました。借り換え自体はもちろんのこと、ネット銀行で大きな金額を扱うのも初めてで当初は不安もありましたが、結果には大変満足しています。
借り換えを決めた理由
auじぶん銀行を選んだ最大の理由はズバリその低金利です。
ネット銀行は実店舗を持たず運営コストを抑えられるという特性に加え、審査も比較的厳しく貸し倒れのリスクも軽減されていることから住宅ローン金利は地銀などに比べてかなり低く設定されています。(24年6月適用の借り換え変動金利0.298%)
また、auじぶん銀行はKDDIと三菱UFJ銀行が共同で設立したネット銀行ということもあり、三菱UFJ銀行との間の振込手数料が無料。さらに、ランクに応じて他行への振込も一部無料になる特典もあり、会社の立て替え経費精算用に作らされた三菱UFJ銀行の口座からの資金移動用としてもともとauじぶん銀行の口座を持っていたことも今回の決断の一因となりました。
そうはいっても、金融リテラシーがお世辞にも高くない私がいきなりネット銀行という思い切った結論に至る訳はありません。当初は地銀よりも幾分金利の低い三菱UFJ銀行の住宅ローンを第一候補としていたのですが、同行の住宅ローンは窓口での相談に応じてもらえず、手続きや相談はネットのみとのこと。一方、auじぶん銀行はネット銀行ながら後述する代理店を通じて対面での相談や手続きのサポートが受けられることから、心理的ハードルを下げる助けとなりました。
手続きは代理店が手厚くサポート
auじぶん銀行はネット銀行なのでリアル店舗は存在しませんが、同行の代理店であるKDDIプリシード社が主要都市のau Style店舗内に相談窓口を設けており、専門のスタッフの方が住宅ローンに関する相談や契約手続きのサポートを受けることができます。
ネット銀行というと簡単・便利なイメージだけが先行しがちですが、住宅ローンに関しては内容が内容、金額も金額なだけに申込書類が一部電子化されている以外、基本的に普通の銀行と変わらない手続きや書類のやり取りが発生します。
とりわけ本審査に向けては本人確認用の住民票の写し、運転免許証、健康保険証にはじまって源泉徴収票、住民税決定通知書、既存の住宅ローンの返済予定表、預金通帳のコピー、対象不動産の売買契約書、重要事項説明書、工事請負契約書など多くの資料が必要です。中でも不動産関係書類は特にページ数が多く、一度で完璧に対応するのは難しいですし、それらすべてのコピーや写メを送るだけでも大仕事です。
代理店を通せばそれらの膨大な書類も担当の方が全て確認・スキャンしてauじぶん銀行の方に連携してくれるので滞りなく処理を進めることが出来ます。また、代理店を通じて手続きすることで僅かですが追加の金利優遇も受けられるメリットもあるため利用しない手はありません。
団信も充実
ネット銀行各社が変動住宅ローンでの低金利競争を行うなか、auじぶん銀行は団信保障の面でも差別化を強めている点も「いま住宅ローンを組むならauじぶん銀行が最強」という世間の評価に繋がっています。
普通の銀行で住宅ローンを組み際に加入する団信は死亡・高度障害時にローン残高が保障される最低限のものが一般的です。別途保障が充実したプランが用意されているケースもあるものの、上乗せ金利が大きいこともあり利用は一般的ではありません。
一方、auじぶん銀行なら4つの疾病保障が付帯した「がん50%保障団信」が無料。「がん100%保障団信」でも上乗せ金利は+0.05%なうえ、個人の医療保険・ガン保険を補う入院給付金やがん診断給付金まで付いた「がん100%保障団信プレミアム」でさえ+0.15%。しかも、代理店を通じて手続きを行えばこれらの上乗せ金利が0.05%割り引かれる…という無双っぷりです。
現時点でauじぶん銀行は金利のみならず団信の面でも最強クラスといって過言ではないでしょう。
借り換えの効果
一般的に住宅ローン借り換えに伴いメリットが得られる基準は「ローン残存期間10年以上、残高1,000万円以上、金利差1%以上」と言われますが、金利差が1%に満たなくても期間・残高が十分なら十二分にメリットを得ることができます。
今回、auじぶん銀行の変動金利+がん100%保障団信プレミアムに借り換えを行ったことで、地銀で契約していたこれまでの10年固定時からは月々の返済額にして約7000円の低減。同地銀の変動にそのまま切り替えていた場合と比べても3000円以上安く済む形となりました。
仮に月々数千円しかメリットが見込めない場合でも期間が長ければ「塵も積もれば山となる」で少なからず家計の助けとなりますし、今後金利上昇局面に向かう中で一般の銀行とネット銀行の金利差が拡大していくことも見込まれているのでそうした将来のリスクに向けた備えともなります。
最後に
住宅ローンの借り換えは大きな決断ですし、今回代理店のサポートがあったとはいえ住民票や印鑑証明は自分で取りに行く必要がありますし、抵当権抹消・再設定に向けた司法書士さんとの面談も必要だったりと、それなりの労力と気力が必要なことは否めません。しかし、これはこれで良い経験になりましたし、結果として非常に満足のいくものとなりました。
もし住宅ローンの借り換えを検討しているけど手続きが面倒そうで踏ん切りがつかない…という方は少なくないと思います。この記事がどの程度参考になるか分かりませんが、背中を押すきかけになれば幸いです。
ちなみに…auじぶん銀行や代理店のステマ記事っぽい内容になってしまいましたが、彼らからは一円も貰ってません。(笑)